BS朝日「太宗イ・バンウォン~龍の国~」第35話・最終回のあらすじを解説付きでサクッと紹介(全36話)

ついに世子と忠寧(チュンニョン)大君との後継者争いに決着がつく。一方、王妃(パク・ジニ)は王(チュ・サンウク)へ死を賭けて恨みを晴らす。BS朝日で明日7月31日放送の「太宗イ・バンウォン~龍の国~」の第35話と第36話(最終回)のあらすじを紹介する。予告動画はYouTubeにて視聴できる。(ネタバレあり)
※2025年8月7日からは、出世に全く興味がないのに命の危険を伴う暗行御史に任命されてしまったラ・イオン(オク・テギョン)と幸せを求めて離婚したキム・ジョイ(キム・ヘユン)という正反対の性格の二人が繰り広げる明るくコミカルなカップル捜査時代劇「御史とジョイ~商船捜査ショー~」を放送する。
「太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~」は、朝鮮王朝の第三代王・太宗イ・バンウォンの生涯を描いた歴史ドラマである。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】では、全話あらすじ(ネタバレありとなし)、時代背景やキャストの魅力なとまとめているので、視聴の参考にされたい。
※なお、時代劇になれていない方は、ドラマ視聴の前に【エピソード0:時代背景と見どころ】と【どこよりも詳しい!登場人物・キャスト紹介】を一読しておくと、迷わずに視聴できる。
また、今回紹介する第35話と第36話の完全ネタバレは【31話~32話/全32話版】で紹介している。
■キャスト
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
イ・バンウ役:オム・ヒョソプ
世子イ・ジェ役:イ・テリ
忠寧(チュンニョン)大君イ・ド役:キム・ミンギ
ほか
■第35話
夜、王妃ミン氏は王イ・バンウォンを訪ね、過去の残酷な事件と今後の不安を告げて、捜さないでほしいと王宮から出る意向を伝える。王はすぐに世子に譲位すると話すが、ミン氏は「王は権力を絶対に手放さない」と予言めいた警告をする。その後、世子の妻シム氏に会い、「王が権力を握ったまま、シム氏の一族を弾圧するだろうから目立ってはいけない」と忠告。シム氏は覚悟を決め、家門を守るために命を懸けることを約束する。
1418年陰暦8月10日、太宗イ・バンウォンは国璽を世子イ・ドに渡し、第4代王世宗として即位する。しかし、上王となったバンウォンは兵権(軍事権)だけは譲らず、「しばらくは父が預かる」と明言。さらに、世宗の義父であり王妃シム氏の父シム・オンを無理やり領議政に任命し、明への使臣に派遣する。世宗は父の目から義父を遠ざけようと考え、これに従う。
ところが兵曹参判カン・サンインが上王に出すべき軍事報告書を誤って王に提出し、またシム・オンの派遣準備の行き違いを知った上王は、これを陰謀と疑い、カン・サンインを捕らえて拷問し、黒幕の名前を吐かせようとする。無実のカン・サンインは戸惑いながらも上王の圧力に晒される。
一方、若き王イ・ドは義父逮捕に反対し、無実の臣下を犠牲にすることを拒否。対し上王は譲位を取り消して復位することを示唆し、「王位を諦めて義父を助けるか」という究極の選択を迫る。イ・ドは譲らざるを得なくなり、結局シム・オンは捕らえられて激しい拷問の末、自白し、毒薬で自ら命を絶つ。
その後シム一族は処分され、息子たちは流刑、妻妾や子供たちは官婢(奴婢扱い)となり、王妃シム氏の廃位を求める声もあったが、世宗は断固として拒否。「王が誤った道を行くなら、臣下は命を懸けてでも止めるべきだ」と臣下の本分を説き、弾圧を抑えようとする。
■第36話(最終回)
シム一族が奴婢にされることを嘆く王妃シム氏に、王は「官婢でも家族だ」と慰めるが、王妃は「父を救わなかった」と批判。一方、大妃となったミン氏は実家から姿を消し、上王はミン氏の捜索を命じる。寺でミン氏を見つけた上王は謝罪し愛情を伝えるが、彼女は拒否し「許すことはできず、魂だけでも自由にしたい」と告げる。彼女は病状が悪化し、王宮に戻されて治療を受けるが、ほどなく息を引き取る(1420年)。
ヤンニョン大君(イ・ジェ、元世子)は弟の世宗を励まし、上王は愛息に「いつまでも悲しまぬよう、国王としての務めを果たせ」と叱咤。かつての戦術や亀甲船、下水道整備の計画を伝えるが、世宗は「父上の意志に従わず、間違いを証明するつもり」と、父の政治姿勢に反発を示す。
長期間続いた干ばつの中、上王は祈雨祭を開き、民の穢れや恨みが王に向かぬよう祈願。血塗られた人生を歩みながらも、その治世は平安な時代をもたらした。1422年、上王が永眠すると雨が降り始めた。彼は愛した王妃ミン氏と共に永遠の眠りにつき、世宗の親政時代が本格的に始まる。
最終の2話は世宗大王を演じた若手俳優キム・ミンギの熱演が光った。ユ・スンホやヨ・ジングらに続く新史劇俳優の誕生だ。本作の後、キム・ミンギはNetflixシリーズ「シュルプ」でも大君を演じている。
そして気弱な夫から冷酷な為政者と変わっていく主人公イ・バンウォンを完璧に演じたチュ・サンウク。「2022 KBS演技大賞」大賞受賞が納得できる圧巻の演技に魅了された。
「太宗イ・バンウォン」は、史実を忠実になぞりながら、これまで知ることのなかった人間イ・バンウォンを描いた。
◇BS朝日「太宗イ・バンウォン」番組サイト
2025年4月3日-7月31日 木・12:00~(2話連続放送)
◇YouTube|予告動画
【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】