チョン・イル「ヘチ 王座への道」第12話<罪の取引>ネタバレあらすじと見どころ、豆知識:子母銭家
パク・ムンスが担当した事件で朝廷に激震が走る!一方、耆老宴での宣言以来、イ・グムの評判はうなぎのぼりとなるが…韓国本格時代劇「ヘチ 王座への道」第12話あらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組公式サイトにはチョン・イルからのコメントと予告動画が公開されている。
※オリジナル版を参考にしているために、カットされたシーンやあらすじが前後する場合もあることをご理解ください。
※この記事は、2019年11月10日~2020年5月3日までNHKBSプレミアムでの放送時に紹介したものです。
●ネタバレなしの第12話のあらすじはこちら。【「ヘチ」を2倍楽しむ】では、ドラマの時代背景や見どころや実在の人物紹介などをまとめて紹介。
■第12話「罪の取引」(見どころ・豆知識)
イ・グムは、ヨジから近くでお守りしたいから王宮の女官“宮女”にしてほしいと頼まれるが、反対する。宮女になるという意味が分からないヨジに実戦で教えようとするが、大きな目で見つめられてその手を止める。ヨジに謝り、二度とそんなことを言うなと、立ち去る。
宮女として入宮した女官たちは、国王に身を捧げる立場となり、他の男性との恋愛や結婚は許されない。詳しくは【朝鮮王朝豆知識】「◆宮女の身分(内命婦) 」で。全く噛み合わないイ・グムとヨジとの会話が、まるで漫才のようだ。さあ、実戦で教えようとするイ・グムがあんなことやこんなことも試して…さすがにヨジもイ・グムの気持ちに気づくか?
その夜、捕盗庁の役人が怪しい集団を見つける。賄賂を渡された役人が見逃そうとするが、同行した新米役人が籠を開けてしまう。籠の中には大量の銀子が…。
別の日、王宮の田植えの儀式(親耕禮)を終えたイ・グムは、先日の宴での発言を農民に感謝される。だが、その農民が発したある言葉に兄である王、景宗は顔を曇らせる。街角でもイ・グムの評価はうなぎのぼり。司憲府の上官たちは苦々しく思う。
親耕禮で見事に田植え仕事をするイ・グム。ほんのひと時穏やかな時間が流れる。農夫はいったいはなんと言ったのか?みんなを感動させたイ・グムの話は11話耆老宴での宣言。
パク・ムンスとユン・ヒョク補佐官は司憲府で干されるが、ムンスは密かに同志を集めようとする。上司にゴマすりをして、「事故死した新米役人の妻が葬儀を拒んでいる」という事件を調査することに。
イ・グムもヨジもあの夜のことが気になって仕方がない。イ・グムは、止まらないため息がヨジへの恋煩いだとチョンホに見抜かれ、ヨジはアボンに相談するが…。
男女が手を握って引き寄せてすることとは?ヨジの相談にアボンはどう答えるのか?
そんな中、ミルプン君からたびたび誘いを受けたタルムンは屋敷を訪ね、ユ二ョンと遭遇する。そして、ミルプン君に二度と使いをよこすなと誘いを拒絶する。怒るミルプン君が振りかざした刀を素手で握るタルムン。取り乱したユニョンが傷の手当てをする。
タルムンが富と権力を欲したのは他でもない、このユニョンのためだった。タルムンのやりきれない思いが剣を素手で握らせたのか。2人の悲しい関係は回想シーンで明らかになる。
パク・ムンスは担当した事件の調査のため、夫の葬儀を拒否する女の家へ。女は、夫は殺されたと訴え、夫の遺体に触らせまいと騒いでいた。単なる風俗改めだと思っていた事件の裏に何かあると察したムンスは女から詳しく話を聞く。そして遺体に捕盗庁で使う槍で刺された痕があるのに気づき、これが転落死に見せかけた偽装殺人だと確信する。
実は、殺害された新米役人が目撃した銀子は、人事を担当する官庁の高官・吏曹正郞であるクォン・イクスが受け取った賄賂だった。そして新米役人は賄賂を目撃したために同僚の槍で殺害されたのだった。司憲府が乗り出したことに焦るクォン・イスクは、司憲府ウィ・ビョンジュに助けを求めに行く。この事件を担当しているのがパク・ムンスだと知ったウィ・ビョンジュは、戻って来たムンスにパンチを喰らわせ、本件から手を引けと怒鳴る。だがムンスは、新米役人を殺害した同僚と殺人教唆をした吏曹正郞の執事を逮捕したと告げ、「本件を風俗改めから、クォン吏曹正郞の不正と役人殺害事件に切り替えて捜査する」と宣言する。
この一部始終は、少論イ・グァンジャを通して景宗やイ・グムの知るところとなる。パク・ムンスがクォン吏曹正郞の罪を実証すれば、人事権を持つ吏曹正郞の座を少論に置き換えることができる。老論の反撃を予想するイ・グムは、実力で科挙に首席合格し、党派に属さず公正な人物こそが吏曹正郞にふさわしいと考え、ある人物を景宗に推薦する。
これまでヨジやムンスたちだけが味方だったイ・グムに、今では景宗、イ・グァンジャ、チョ・ヒョンミョンら少論の重臣が同志となった。さあ、イ・グムが吏曹正郞にふさわしいと思った人物は?その人物はイ・グムと共に戦うのか?
クォン・イスクから泣きつかれたミン・ジノンは激怒しながらも対策を講じるために動き出す。一方、タルムンのアジトを訪れたイ・グムは、ある人物が吏曹正郞に昇進することを伝え、ムンスの手柄だとほめる。老論の反発を案じるタルムンにミルプン君の動きを探るように頼んで、帰ろうとするイ・グムをヨジが呼び止める。先夜イ・グムが手を握った意味が分かったと、とんでもない誤解を口にするヨジ。あきれるイ・グムは、悩んでいた自分を笑い飛ばし、「それでも宮女はだめだ。本来女性は男が守るものだ」とヨジに言い聞かせる。
ムンスはあの夜、見ていたのだ。微妙な表情のムンスの心の内は?それにしてもイ・グムの仲間たちは、なぜこうも恋愛初心者が多いのか?ヨジの「女である前に茶母だ」という言葉に、「世弟である前に男だとしたら?」というイ・グムの言葉の意味が、ヨジに分るはずもない。
ユニョンがタルムンを訪ねてきて、ミルプン君を王に就けるため手伝ってほしいと頼む。タルムンの心を知りながら残酷な頼みをするユニョンは、ミルプン君が王になれなければ死ぬとまで言い出す。
果たしてタルムンは悪女ユニョンの頼みを聞くのか?
翌日、新しい吏曹正郞が任命されると、司憲府と老論は、景宗とイ・グムそして小論からの宣戦布告と見なして動揺する。パク・ムンスは新米監察たちと力を合わせることにし、イ・グムは自分を世弟に推戴したキム・チャンジュンとイ・イギョムを味方につける。そんな中、ミン・ジノンが姿を見せてイ・グムを挑発する。イ・グムは「それが世弟に対する忠言か」と一喝。なおもミン・ジノンは「老論が少論に代わっても何も変わらない」と不敵な笑みを浮かべる。
そんな中、ミルプン君がとんでもない上訴を書かせて朝廷に送りつける。これを受け取った景宗は激怒し、チョ・テグもイ・グムを庇うべきではなかったと景宗に告げる。王の激怒を知らないイ・グムの前にミルプン君が現れ、「この宮廷に世弟を吹き飛ばす逆風が吹き荒れる」と意味深な言葉を告げる。
ミルプン君はいったいどんな上訴を準備したのか?そしてそんなミルプン君の動きを知りながらなぜタルムンは動かないのか?
■豆知識:子母銭家(チャボジョンガ)
イ・グムがタルムンのアジトを出た時にアジトの屋根にちらりと見えた「子母銭家」という看板。“子銭”は利息で“母銭”は元金の意味で、利息をつけて金を貸す。高利貸しのこと。蜻蛉(かげろう)の母と子の血を取ってそれぞれ別の銭に塗っておくと、一方の銭を使ってももう一方の銭を慕って飛び帰って来るという故事からきた言葉。「100日の郎君様」では、主演のド・ギョンス(EXO-DO)が高利貸しから借金をしてえらい目に遭った。パク・シフ×ムン・チェウォンの時代劇「王女の男」では、パク・シフの友人役のイ・ミヌが没落した家門と病弱の母のためにこの子母銭家に出入りしていた。本作のロケ地は京畿道龍仁市にある「龍仁大長今パーク」で、撮影の終わった後は、路地片隅にこの子母銭家の看板が置かれていた。詳しくは、【韓流コラム】ロケ地②で。
■キャスト⇒相関図(NHK)
延礽君ことイ・グム役:チョン・イル
茶母ヨジ役:Ara(コ・アラ)
熱血漢パク・ムンス役:クォン・ユル
町のごろつきダルムン/タルムン役:パク・フン
密豊君ことイ・タン役:チョン・ムンソン
ほか
◇NHK「ヘチ 王座への道」番組サイト
2021.02.14スタート 毎・日23:00-24:00 NHK総合
2019.11.10-2020.05.03 毎・日21:00~22:00 BSプレミアム
◇作品公式サイト
【作品詳細】【「ヘチ」を2倍楽しむ】