「哲仁王后 俺がクイーン!?」第7-8話ネタバレあらすじ:王妃の体にボンファンの魂とソヨンの記憶!?|全20話版
元の世界のノウハウを使って意気揚々と配達サービスを始めた矢先、ボンファンが…2月25日(金)WOWOWプライム・オンデマンドにて放送・配信した、シン・ヘソン×キム・ジョンヒョン主演の「哲仁王后(チョルインワンフ) 俺がクイーン!?」(全20話)第7話~第8話のネタバレあらすじと見どころ、※豆知識を紹介しよう。
※翌週金曜午前10時50分~2話連続再放送する。
「哲仁王后 俺がクイーン!?」は、現代の男性の魂が朝鮮時代の王妃の体に入り込んだことから巻き起こる騒動を描く、“魂入れ替わり”のラブコメディ要素を含んだ時代劇。【「哲仁王后」を2倍楽しむ】では、韓国での評判や制作発表会の様子、実在の哲宗王と哲仁王后・金氏とドラマでの描かれ方などをまとめて紹介している。
■キャスト
キム・ソヨン/王妃(魂ボンファン)役:シン・ヘソン
哲宗/イ・ウォンボム役:キム・ジョンヒョン
純元王后(スンウォンワンフ)役:ペ・ジョンオク
キム・ジャグン役:キム・テウ
キム・ビョンイン役:ナ・イヌ
チョ・ファジン/宜嬪役:ソル・イナ
チャン・ボンファン役:チェ・ジニョク
ほか
■第7話「仮面」
大妃が祈祷師を呼んで告祀を行うと、祈祷師は王妃の体に入ってはいけない妖物が入ったと告げ、水刺間にいたボンファンが気絶し、元の世界に戻ってしまう。やっと現代に戻れたと喜んだものの、呼吸器をつけてベッドに横たわり、1週間意識のない植物状態。病室にやってきた大統領府秘書室のハン室長に殺されそうになるが、医師によって一命をとりとめ、ボンファンを罠にハメたのがハン室長だと知る。その頃、ボンファンの魂が抜けた王妃ソヨンも尸厥(しけつ)という植物状態に陥る。一晩中そばで看病する哲宗は、母を恋しがる王妃のうわ言を聞き、「私とノータッチするという約束を守るべきです。起きてください」と優しく語りかける。
大妃は、大造殿の周りに不吉な物を埋め気を封鎖した後、お祓いをすべきという祈祷師の言葉に従う。哲宗が徹夜で王妃の看病をすると聞いた宜嬪は大妃の元へ出向き、王妃廃位に宜嬪自身が動きたいと話す。そんな宜嬪に王の裏の顔を聞き出そうとする大妃。
ビョンインは、刺客の道袍の切れ端に見覚えがあるというト内官の証言から、王妃暗殺を企てたのが、王の指示を受けた永平君ではないかと考える。さらに父で朝廷の実力者キム・ジャグンから、王妃を呪ったのは大妃と宜嬪であると聞かされ、義禁府の兵を率いて大妃の元へ乗り込む。抵抗する大妃を大王大妃が一喝。呪詛の証拠や祈祷師の証言もあって言い逃れできない大妃。さらに王妃が食したものの中からヒ素が出たと聞いた大妃は表情を一変。大妃は息子の先王を、大妃がヒ素で毒殺したと信じていたが、当時、死因を調べることを止める代わりに、自分の命は助けてほしいと大王大妃に縋りついていたのだった。大王大妃は祈祷師とハン尚宮を凌遅刑に処するよう命じる。大妃は、「先王も哲宗も手のひらで転がしていると思っているでしょうが…」と、意味深な言葉を大王大妃に告げる。
※先王:第24代王・憲宗のこと。チョ大妃の息子。参考【朝鮮王朝系図】 ※凌遅刑(りょうちけい):体をバラバラにするなど極刑。詳しくは■豆知識:残酷な拷問で。
大妃の言葉が気になったビョンインは、王の真の姿を暴こうと大造殿に乗り込む。大妃と宜嬪が王妃を呪詛し、水刺間からヒ素が出たと哲宗に伝えたビョンインは、今後は義禁府が捜査を進めると宣言し、国婚の翌日の夜の王と永平君のアリバイを訊ねる。答えない王を無視して王妃を連れていこうとするビョンインを、大声で制する哲宗。その時、兵たちが剣を突き付けた相手は哲宗だった。哲宗は素早く剣を取り上げ「私の女だ」とビョンインに突き付ける。そして王を取り囲む兵たちを「余はこの国の王だ!」と怒鳴りつける。そこに永平君が禁衛営の兵を引き連れてやってくる。ビョンインは永平君にもアリバイを聞き出そうとしたとき、哲宗が「余は今回の捜査を命じていない。今の義禁府は誰の命で動いているのか?」とビョンインを黙らせル。そして無実の者が再び犯人にされないよう、哲宗自身が捜査をすると宣言。ビョンインが「王妃を不幸にすれば王様も不幸になる」と改めて警告すると、「この女はもうお前の従妹ではない。彼女の幸せと不幸に責任を持つのは、この私だ」と言って、王妃を実家に移す準備をさせる哲宗。
※義禁府:王命により大罪人の取り調べを行う官庁。※禁衛営:首都防衛を行った軍営で1682年(粛宗8年)が創設した。これにより王室を護衛する軍営である内禁衛は権限を弱体化させられていった。
哲宗は、ビョンインが王妃暗殺未遂犯として自分たちを疑っているようだと永平君たちに話すが、それを王妃が教えたと考えるホン別監の推測は否定。そしてビョンインが“王の裏の顔”を暴くために、何か手がかりをつかんだのは間違いないと考える。
※扶危定傾(プウィチョンギョン):ビョンインが就任当日に使った言葉として哲宗が説明するが、これは「危機を迎え過ちを正し、国を立て直す」という故事成語。
王妃の父キム・ムングンの屋敷に先回りしたビョンインは改めて、ソヨンを自分のものにしておくべきだったと後悔する。その頃、ビョンインの疑い通り、父ジャグンは王妃を見捨て、揀択で三揀択に落ちた2人の候補をソヨンの代わりに王妃にしようと手を打ったと大王大妃に報告していた。実は、大王大妃は孫である先王を傀儡王にするつもりだったが、そうできずに、自らの手で殺害したのだった。ジャグンは2度と姉にそんな辛い思いをさせないために、暗君(愚かの王)になりそうな哲宗を選んだのだったのだが…。
※揀択:お妃選びの選抜。詳しくは“揀択(カンテク)”は一族繁栄を懸けた女人たちのサバイバルオーディション?で。
キム・ムングンの屋敷。意識を取り戻したボンファンは、金ぴかの室内を見てその金満家ぶりに驚く。大喜びの父ムングンは朝鮮中の名医をよびよせボンファンを手厚く介護し、もてなす。一方でビョンインは王妃を守るためにさらに権力を手にするとムングンに誓う。ムングンから秘密倉庫に2度も盗賊に入られたことを聞き出し、大王大妃がソヨンを見捨てたのではないかと不安がるムングンを安心させる。
王妃の体は相変わらずボンファンの魂が占有しているが、ソヨンの記憶が少しずつ戻ってくる。その頃、哲宗はキム・ジャグンら成敗すべき重臣たちを思い浮かべるが、その中には王妃の父ムングンもいた。
■見どころ
王妃に異変があったと聞くや猛ダッシュの哲宗。これはもはやノータッチロマンスに陥ったようだ。これまでせっかく何もできない傀儡(かいらい)王のそぶりをしてきた哲宗が、ビョンインの前で自ら化けの皮を剥がしてしまった。
相変わらずやりたい放題のボンファンだが、さすがに儒教の国、韓国男子。王妃の父は立てている。そして王妃が意識を失くしていた間にコミカルを一手に引き受けたのが、B.A.Pのメンバーのヨンジェ扮するキム・ファン。ホン別監との友情(?)や、次回はビョンインとの恋バナなどで笑わせてくれる。今回は風紀紊乱(ふうきびんらん)の罪で投獄までさせられるはめに。
今回、大王大妃キム氏と大妃チョ氏の直接対決があるが、大王大妃は、第24代王・純祖の妻、純元王后で、大妃チョ氏は純祖の長男・孝明世子の妻。「雲が描いた月明り」ではキム・スンスが純祖王に、パク・ボゴムが孝明世子。また「カンテク~運命の愛」でキム・ミンギュが演じた王が憲宗。【ドラマの年表:朝鮮王朝】で同じ時代を描いた作品が確認できる。
■第8話「危険な関係」
王命により、ホン別監は外人部隊と呼ぶ秘密の兵たちの特訓を急いでいた。王妃が目覚めたと聞いた哲宗は、王妃の父の屋敷で不正の証拠となる帳簿を探すべく、見舞いを口実に王妃の元を訪ねることにする。
その頃、ビョンインは父ジャグンから大妃の処罰を先延ばしにすると聞き、王妃がまた危険な目に遭うかもしれないと反対するが、暗殺の一件は話していないためにそれ以上強くは言えない。
大妃は右議政チョ・マンホンの屋敷を訪ね、2つ準備して欲しいものがある徒きりだし、一つは王が身に着ける鳳凰の髪飾り、そしてもう一つは…。
※尚衣院(サンイウォン):王室の衣服の提供や王室の財貨などを管理する官庁。これが舞台となった映画に『尚衣院 -サンイウォン-』がある。
体が回復したボンファンは、元の世界で自分の人生をめちゃくちゃにしたハン室長の一族を滅ぼすという復讐を胸に、今この時代で権力を得るべく、大王大妃を味方に付けるための計画を練り始める。そのためには袖の下が一番有効だと、家の蔵の財を持ち出そうとするが、そこに哲宗が到着したとの知らせが入る。
※天・地・玄…:蔵の名前。これは四つのものの順序を示すのに用いる言葉「天地玄黄」から。※金のスプーン:親の資産・年収によってランク付けするスプーン階級論で“金のスプーン”が資産20億ウォン/年収2億ウォンで財閥。以下、銀=10億ウォン/8000万ウォン、銅=5億ウォン/5500万ウォン、土(泥)=5000ウォン未満/2000万ウォン未満”らしい。日本で最近よく耳にする“親ガチャ”と類似。
輿に乗った哲宗を見た瞬間、ボンファンは揀択に合格したソヨンの記憶が脳裏に浮かび、哲宗に見惚れてしまう。花束を手渡され正気に戻ったボンファンは、花束で体をたたきつけてソヨンの記憶を追い出そうとし、あきれる哲宗。帳簿の在り処を探るために、王妃にべた惚れを装って屋敷の見学と舅ムングンから警備状況を聞き出す。ところが、庭の井戸を見て少年時代の辛い記憶を思い出した哲宗は呼吸を荒くして倒れ、そこに嫉妬心も露わに宜嬪がやってくる。
宜嬪と二人きりになったボンファンは、本当は仲良くしたかったが、宜嬪が「偽物のキム・ソヨン」だと知ったと言い、自分から哲宗に打ち明けるよう告げる。宜嬪はこれを脅迫と受け取り、怒って退室する。庭で哲宗と顔を合わせた宜嬪は、哲宗が少年の頃を記憶が戻ったかと不安な気持ちのまま一人王宮に戻る。
ボンファンは、歴史で知る哲宗と家族を思い浮かべ、その不幸な家系を哀れみ、「何をしてほしいか」と聞く。永平君との約束を思い出した哲宗は、「ただ敵でなければいい」と答える。そこに王妃の警護を名目に義禁府の兵を引き連れたビョンインがやってくる。その時、怪しい者が王妃に近づき、思わず哲宗が回し蹴り。その姿にまたボンファンはときめいてしまう。その夜、哲宗とビョンインは酒の飲み比べで勝負する。
※哲宗:哲宗と家族については哲宗紹介で。
その夜、大妃は宜嬪に王妃の印である鳳凰の髪飾りを贈る。一方、哲宗は帳簿を捜すために部屋を抜け出すが、王妃の部屋の前で仮面の男に遭遇し戦う。物音に気付いたボンファンが哲宗を助けるために尿壺を投げつけるが、哲宗にぶつかってしまう。その時、騒ぎを聞きつけたビョンインがやってきて…。
※尿壺:ボンファンが哲宗を助けるために投げつけた蓋つきの壺。朝鮮時代の“おまる=요강/ヨガン”。王族の使うおまるでは“매화틀(メファツゥル)”ともいう。詳しくは「華政(ファジョン)」第3-4話で解説。
■見どころ
冒頭、秘密裏に兵を訓練する場所で着替える場面で、哲宗役のキム・ジョンヒョンの細マッチョな上半身裸や見事なアクションもみられる。特に永平君役のユ・ミンギュとの本気の手合わせは必見。その後のウサギでジャグンの目をごまかす暗君ぶりとのギャップが凄い。王妃の実家に向かう道中、ノンタッチロマンスがはじまってしまった哲宗の目に映るのは仲睦まじいカップル。まさに空から降ってきて花束を王妃にプレゼント。受け取ったボンファンがどうするのか、お見逃しなく。
ボンファンの脳裏に浮かうソンヨンの記憶から、ホンヨンが“ホン・ヨン”だということや、カヤグム(伝統楽器、韓国の琴)の名人だということも分かる。さらに、声のトーンもワントーン上がっている(笑)。ホンヨンを演じたのはチェ・ウソン。本作の後、Netflixの韓ドラ「気象庁の人々:社内恋愛は予測不可能?!」で気象庁総括2課超短期予報官キム・スジン役を演じている。
井戸を見た哲宗が少年時代を思い出す。井戸の中にいたのは子どもの頃の哲宗。演じたのは「椿の花咲く頃」「マウス~ある殺人者の系譜~」などで主人公の子役、「ラケット少年団」ではメインキャストの一人を務めた超売れっ子子役のキム・ガンフンだ。
哲宗が回し蹴りをした怪しい者は誰で、やってきた目的は?哲宗とビョンインの酒の勝負の勝敗は?そして深夜、障子に映る戦いを見てボンファンはどんな勘違いをするのか?
◇WOWOW「シン・ヘソン×キム・ジョンヒョン「哲仁王后 俺がクイーン!?」番組サイト
2022年2月4日スタート 金18:45-21:30 2話連続
【作品詳細】【「哲仁王后」を2倍楽しむ】