NHK「七日の王妃」第2話あらすじと見どころ:望まない婚礼 友情の約束

2022年04月16日10時10分ドラマ
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パク・ミニョン×ヨン・ウジン×イ・ドンゴンの切ないラブ史劇「七日の王妃」(全20話)NHKBSプレミアムにて4月17日(日曜午後9時から)放送予定の第2話のネタバレ(あり/なし)あらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組公式サイトに予告動画とヨン・ウジンのコメント動画が公開している。
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]



「七日の王妃」は、心のままに幸せを求めることが許されなかった1人の女性と兄弟のからみあう過酷な運命を描く。【「七日の王妃」を2倍楽しむ】には、時代背景や実在の人物紹介、ドラマの見どころ、インタビューなどをまとめて紹介しているので視聴の参考にどうぞ。

■キャスト
チェギョン役:パク・ミニョン/声:ブリドカット セーラ 恵美
 子役:パク・シウン
イ・ヨク/普城大君(チンソンテグン)役:ヨン・ウジン/声:西健亮
 子役:ペク・スンファン
イ・ユン/燕山君(ヨンサングン)役:イ・ドンゴン/声:高橋英則
 子役:アン・ドンギュ
ソノ役:チャンソン[2PM]/声:岩中睦樹
 子役:チェ・ミニョン
 他

■第2話「望まない婚礼」
チェギョンは偶然出会ったユンが国王だと知らずに、兄のふりをしてほしいと頼む。幼い自分が宿に泊まるためだった。ところが宿の食事に毒が盛られていて2人は気を失う。納屋で目覚めたチェギョンは、倒れているユンを荷車に乗せてなんとか逃げ出す。翌日、チェギョンが実家に行くと、王子ヨクが母と一緒に婚姻話をしに来ていた。もともと婚姻する気がないヨクは、相手がチェギョンだと知って断固拒否。ところがチェギョンは…。

※以下、ネタバレ

宮廷から走ってきた馬を見かけたチェギョンは、すぐさま馬を追いかけて山の中へ。月明かりに照らされながら川に浸かり考え事をしていた王、燕山君(ヨンサングン)ユンは、人の気配を察知して警戒する。自分の財布を盗んだ少年(晋城大君ヨク)だと思って追ってきたチェギョンはユンの姿を見て驚くものの、突然自分の兄になってほしいと頼み込む。幼い自分一人では宿に泊まれないのだと、唐突な頼み事にユンはあきれ返るが、兄として一緒に宿を借りてやることに。
※酒幕(チュマク):宿と訳されている。飲食や宿泊もできる施設。

夕飯にありつきながら、ドラ息子にお金と大事な手紙を盗まれて追いかけていると事情を話すチェギョン。チェギョンもまた家族に恵まれていないと思い込んだ王ユンは、ついつい亡き父が自分と弟を試していると愚痴ってしまう。するとチェギョンが自分の体験談から、そんなときは弟と競わず一緒にすれば…と話していたところ、宿の食事に薬を盛られた2人は気を失い納屋に監禁されてしまう。先に意識が戻ったチェギョンはユンを荷車に乗せて逃げる。荷車の上で意識の戻ったユンだがチェギョンの口笛を聞きなぜか心が安らぐ。役所にたどり着いて倒れたチェギョンを医者に見せたユンは「また会うことがあれば願いを1つ叶える」と置き手紙を残して宮廷に戻る。

宿の夫婦を捕らえた王ユンは大臣たちの目の前で2人を処刑し、都近辺の治安ができていないと、漢城府判尹と右捕庁捕盗大将に即刻クビを言い渡す。王の寝殿の前には一晩中の琵琶の演奏に疲れた晋城大君(チンソンテグン)ヨクが居眠り。気配に飛び起きたヨクにユンはシン・スグンの娘との婚姻を改めて言い渡す。
※漢城府判尹(ハンソンブハンユン):漢城府は管轄内の司法・行政全般を管轄する王直属の官庁で、判尹は長官に相当する正二品(1名)、補佐としての従二品2名(左尹、右尹、各1名)、従四品庶尹、従五品判官、正七品参軍がいる。 ※捕盗大将(ポドテジャン):捕盗庁とは日本の警視庁に相当。左捕盗庁と右捕盗庁に分かれており、それぞれに従二品官の大将、その下に従六品官の従事官、部将などの役人がいる。従事官は従六品の品階。 品階については【朝鮮王朝】豆知識◆官職の品階◆品階制度を参照。

一方、ヨクは母チャスン大妃とともにシン・スグンの家を訪れ、自分の婚約者がチェギョンだと知って驚愕する。チェギョンは父だけでなく母までが自分の欠点を並べ立て必死に婚礼を辞退しようとする姿に落ち込む。のぞき見がバレたチェギョンは名誉挽回しようと丁寧に挨拶する。だがチェギョンのせいで王に殺されかけたことで、結婚を断固拒否するヨク。事情を知らないチェギョンは、そんなに正一品 府夫人の座が欲しいのかと怒鳴るヨクと言い争う。ヨクは財布を盗んだ犯人を捕まえる代わりに縁談を白紙に戻そうと、明日、東籍田での待ち合わせを提案する。
※府夫人:王妃の母や大君の妻に与えられる官位。最高の品階である正一品が与えられる。【朝鮮王朝】豆知識◆外命婦で。

両親から叱責されたチェギョンは縁談を白紙に戻すので翌日居昌(コチャン)に戻るよう言い渡される。実はシン・スグンがチェギョンを都から遠ざけていたのは「王族に近づくな」という不吉な予言のためだった。事情を知らないチェギョンは、父の命令に納得できず、なんとしてもヨクと結婚して都に居座ろうと考える。一方、ヨクはどうしてもシン・スグンの娘との婚礼は出来ないと王ユンに申し出る。そして兄上が自分を殺さないと信じているが、邪魔な存在だとはわかっているので、一生独身でも構わない。一生大人にもならないで兄上の弟として生きますと訴える。思いがけないヨクの言葉に動揺したユンは、眠りたいので琵琶を弾いてくれるかと頼む。

翌朝、ヨクを変心させるために精いっぱいお洒落したチェギョンは、輿に乗って待ち合わせ場所に向かう。目的の東籍田は寂れた村。その時、村では王に差し出す進上米の盗難騒ぎが起きていた。母親から政に関わることに一切立ち入るなと言われてきたヨクは見過ごそうとするが、チェギョンが首を突っ込んだためにヨクが晋城大君だとバレてしまう。仕方なく米を盗んだのが自分だと名乗り出て騒ぎを治める。チェギョンが自分の輿を大量の米に換えて村人たちに分け与え、ヨクは村人たちから感謝される。

実は米を盗んだとして捕まっていた中に、チェギョンの財布を盗んだ少年ソノがいた。2人に感謝したソノは盗人仲間から殴られて手紙を取り戻しチェギョンに返す。そして大君のために命をささげると跪く。ヨクはそんなソノに呆れ、チェギョンの提案で3人は友達になることに。ソノの家に立ち寄り3人で喧嘩しながらも楽しいひと時を過ごす。あれほど嫌っていたが、知れば知るほど不思議な魅力を持つチェギョンのことが気になりだすヨク。

一方、先王の密旨を見つからず不眠症が続きいら立つ王ユン。そんな折、イム・サホンが、密旨の存在を知る史官を見つけたと報告に来る。元史官は東大門の外郭の東籍田の村に身分を隠して暮らしていた。祈雨祭の後で元史官を連れてくるよう命じる王。さらにサホンは大妃がヨクを連れて外出したことを報告し、身を守る方法を探っているのだろうと聞き流す王に、最も有効な方法は“密旨”でしょう、と王を揺さぶり、ヨクへの殺意を必死で押さえている王を惑わせる。

■見どころ
王ユンの開(はだ)けた上半身裸に目が点になるチェギョン。ユンに「そのまなざしの意味を教えてくれ」と言われたチェギョン。少々刺激強すぎのこの場面、チェギョンはどう切り抜けるのか?燕山君イ・ユンを演じたイ・ドンゴン(1980年7月26日生)は撮影当時37歳。見事なシックスパックの腹筋に目が奪われる。そんなイ・ドンゴンと暴君についてはコチラ「王イ・ユン(燕山君)はなぜ暴君になったのか?イ・ドンゴンはどう演じた?」で詳しく紹介している。
そんなチェギョンとユンの出会いがこの回前半の見どころ。監禁されて一人で逃げなかった理由を「家族は生きるのも一緒、死ぬのも一緒です」と答えたチェギョン。嘘で兄弟を名乗っただけのユンを家族と呼んだチェギョン。チェギョンの口笛に癒され荷車で目を閉じるユンの穏やかな顔と、王宮に戻って宿の夫婦を処刑したときの返り血を浴びた恐ろしい表情のギャップが凄い。ユンは今後チェギョンのに対して弟(妹)のような感情が生まれるようだが、これが恋に代わるのはいつ?そしてチェギョンは願いを1つ聞いてもらえる“手紙”をいつ使うのか?

ところで韓国時代劇史上最高のやんちゃ王子ともいえるヨク。女性の裸を盗み見したり、春画集を作ったり…だがこれには深いわけがあった。進上米騒ぎで友人になったソノの家でその理由を話すのでお聞き逃しなく。チェギョンの口笛をヨクもまたソノの家のトイレで聞き勇気(笑)をもらう。同じ口笛に救われた兄弟が今後チェギョンを挟んでどんな関係になるのか?

本作は第4話まで子役たちが活躍する。これについては別に「キャスト」で詳しく紹介する。

NHK「七日の王妃」番組公式サイト
 2022年4月10日スタート 日21:00~22:00

kandoratop【作品詳細】【「七日の王妃」を2倍楽しむ】