韓国ドラマ「シスターズ」最終回で暴走した“青い蘭”の悪女は、最年少常務で最高齢妊婦だった?!

2022年10月15日02時00分ドラマ
Netflixシリーズ『シスターズ』独占配信中
画像:Youtubeよりキャプチャー

韓国tvNで2022年10月9日に放送した「シスターズ」最終回で、キム・ゴウン、チュ・ジャヒョン相手に大暴走した女優オム・ジウォンと、彼女が出演したおすすめ作品を紹介しよう。本作はNetflixで全話独占配信中だ。



「シスターズ」は貧しい家庭に生まれながらも仲睦まじく生きてきたオ家の3姉妹が巨大な事件に巻きこまれ、韓国で最も裕福で有力な一族に各々の方法で立ち向かっていくドラマだ。【「シスターズ」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレあらすじや見どころ、豆知識などまとめて紹介している。

■美術館と奨学財団を運営するウォン・サンアってどんな人物?
シスターズNetflixシリーズ『シスターズ』独占配信中
画像:tvN番組サイトより
オム・ジウォンが演じたウォン・サンアは、軍人であり政治的重要人物であった父のおかげで何不自由なく育ってきた“金のスプーン”。
※“金のスプーン”は韓国語で生まれながらに恵まれた人のことを指す。ランク別に「銀のスプーン」「土のスプーン」などと表現する。
夫は弁護士で市長候補のパク・ジェサン(オム・ギジュン)。娘のヒョリン(チョン・チェウン)は芸術学校に通っているが、娘より画力の優れているオ・イネ(パク・ジフ)を留学をさせてやると取り込み、ゴーストライターにして娘に「国際中高生美術大会」で大賞を取らせた(第2話)。このことを知ったイネの姉たちオ・インジュ(キム・ゴウン)とオ・インギョン(ナム・ジヒョン)が妹を取り戻そうと奔走。
だが、サンアとオ家の三姉妹の因縁はこれだけではなかった。長女インギュが姉のように慕っていた職場の先輩ファヨン(チュ・ジャヒョン)の死にサンアは大きく関わっており、次女で記者のインギョンが追っていた政治家になるためには殺人も厭わない夫ジェサンさえ思いのままに操つる稀代の悪女だった。
その後、インジュたちに追い詰められたサンアは暴走し、地下室にファヨンを監禁して助けに来たインジュと死闘を繰り広げたのだった(最終回)。

■オム・ジウォンは信じて観る女優
【サイン】(全20話)韓国ドラマ紹介(C)SBSオム・ジウォン(1977年12月25日生)は、街頭でスカウトされて芸能界入り。2002年から2003年にかけてMBCで放送された朝の連続ドラマ「ファングム・マチャ (黄金馬車)」で女優デビュー。映画『スカーレットレター』やドラマ「マジック」などに出演し、優しい穏やかなイメージで、涙の女王、メロークィーンと呼ばれたが、2011年パク・シニャン主演の「サイン」でベリーショートにした髪型でやり手検事を演じ、イメージを一新。2017年「操作~隠された真実」でも検事役、「謗法~運命を変える方法~」では真実を負う社会部記者役と硬派な演技で魅せた。「限りない愛」(2012年)でも元裁判官で弁護士になる役を演じているが、こちらは清純な魅力たっぷりにシングルマザー役を演じた。同じ法曹人でも硬軟演じ分けられるのが彼女の演技幅の広さであり、“信じて観る女優”と呼べる理由だ。
※“信じて観る=믿고 보는(ミッコボヌン)”とは、特定の俳優が出演したドラマや映画、ある監督が演出したり、人気作家が書いたり作品は、「面白いだろう」という信頼を持って観るという意味。

他にもイ・ユリと魂が入れ替わる「ハルハル~私はあなた?あなたは私?~」や再高齢妊婦の出産奮闘記「パンドラの世界~産後ケアセンター~」ではコメディエンヌぶりも発揮している。

■最年少常務&最高齢妊婦で体当たり演技
【パンドラの世界~産後ケアセンター~】(全8話)韓国ドラマLicensed by KBS Media Ltd.
(C)2020 KBS. All rights reserved
「シスターズ」のサンアでオム・ジウォンに付いた悪女イメージは、「パンドラの世界~産後ケアセンター~」のヒョンジン役で拭ってほしい。身長170センチのモデル並みのスタイルで1億ウォン(約1千万円)ものジュエリーや衣装を身にまとって悪女を演じたが、「パンドラ」のヒョンジン役では、洗練されたビジネススーツにバッチリメイクからノーメイクの妊婦姿までオム・ジウォンのかわいい体当たり演技が見られる。
予告動画があるので見てみよう。



オム・ジウォンが演じるヒョンジンは、韓国を代表するドラッグストア大手企業「オリブリー」に勤めるキャリアウーマン。41歳で史上最年少の常務に昇進が決まる。だが昇進が決まったその日に妊娠が発覚!献身的な年下夫ドユン(ユン・バク)の協力で臨月まで働き、商談中に破水、地獄の苦しみで無事出産。そして産後ケアセンターへ入所して“母親になる”訓練を受けることに。ところが、史上最年少の常務という肩書はセンターでは通用しない。センター内での優劣は、「母乳がどれだけ出せるか、我が子のためにどれだけの犠牲を払えるか」で決まるのだ。

善意のつもりの夫の言動が癇に障り、母乳のために敵視していたボス母(パク・ハソン)の軍門に降り、ナメていた今どきギャルママ(チェ・リ)からは“自分らしさ”を気づかされ、産婦たちとの間に友情がはぐくまれていく…ケアセンターでの悲喜交々をオム・ジウォンが大人かわいく演じている。

調理院食事や間食の一例(©navicon)ちなみにメイン舞台となったのは、産婦が出産後、体調管理のために利用する韓国独自の産後ケアセンター「産後療養院」。韓国語でチョリウォン(調理院)と呼ばれる。韓国人ママ達の間では「天国」と言われている、至れり尽くせりの天国のようなサービスだ。naviconの韓国在住スタッフが実際に体験したレポートを紹介しているので、気になる方は参考にされたい。⇒韓国在住スタッフが体験談と一緒に韓国の産後事情、日韓の差を徹底紹介

「シスターズ」とは全く違うオム・ジウォンに会える「パンドラの世界」はDVD発売、レンタルもしており、U-NEXTやFODなどでも配信中だ(10月14日現在)。【「パンドラの世界」を2倍楽しむ】では、各話の詳しいあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介している。

Netflix公式ページ
tvN「작은아씨들」番組サイト
 2022年9月3日-10月9日(予定) 土・日放送・配信

kandoratop【作品詳細】【「シスターズ」を2倍楽しむ】