正月休み、何を観る?新作韓国ドラマ<16選>ジャンル別ガイド

12月29日14時14分ドラマ

2024年末は、「熱血司祭2」や「イカゲーム2」など大ヒットドラマの続編が話題になったが、他にも最新韓国ドラマが目白押し。正月休みに一気見したい注目の新作ドラマを16作品を紹介する。きっとお気に入りの作品が見つかるはず。今回は、2024年秋冬に配信開始した作品を中心にジャンル別に分類して見どころを紹介する。



【お勧め16選】
「オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-」(U-NEXT)
「チェックイン漢陽(ハニャン)」(Lemino)
「その電話が鳴るとき」(Netflix)
「愛のあとにくるもの」(Prime Video)
「組み立て式家族~僕らの恋の在処~」(U-NEXT)
「仮釈放審査官イ・ハンシン」(U-NEXT)
「コネクション」(Lemino)
「悪魔なカノジョは裁判官」(ディズニープラス)
「熱血司祭2」(ディズニープラス)
「ジョンニョン:スター誕生」(ディズニープラス)
「グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~」(Lemino)
「トランク」(Netflix)
「酔いしれるロマンス」(U-NEXT)
「照明店の客人たち」(ディズニープラス)

※他にも、12月23日スタートしたばかりのコ・ヒョンジョン×リョウン共演の「ナミブ ―砂漠と海の夢―」(U-NEXT)、2025年1月4日スタートのイ・ミンホ×コ・ヒョジン共演の「星がウワサするから」(Netflix)など、今後も続々と話題の韓国ドラマが配信される。





【ジャンル別紹介】
※タイトルクリックで作品解説ページへ。【2倍楽しむ】はnavicon特集で、全話ネタバレや見どころ、キャスト紹介、視聴率、時代背景などドラマアを深掘り。

【時代劇】

【オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-】(全16話)韓国ドラマ紹介「オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-」
U-NEXT:11月30日スタート

身分制度の厳しい朝鮮時代を舞台に、生きるために身分を偽って生きるヒロイン(イム・ジヨン)と、そんな彼女の全てを受け入れ愛を貫く男性(チュ・ヨンウ)との切なくも強い愛の物語。

衝撃的展開の連続で目が離せない切ない時代劇。しかし「誰かを貪り居直る」と書いて「ストーカー」と読ませたり、「写似驚惑」と書いて「ドッペルゲンガー」といった現代用語の造語が飛び出したり、牢から釈放されたスンフィに「豆腐」をかじらせたりと、これまでにない遊び心で楽しませてくれる。

【チェックイン漢陽】(全16話)韓国ドラマ紹介「チェックイン漢陽(ハニャン)」
Lemino:12月21日スタート

朝鮮最高の旅閣「龍天楼(ヨンチョンル)」を舞台に、それぞれの秘密と目的を胸に潜めた若者4人の愛と絆、そして復讐を描いた青春ロマンス時代劇。

男装したキム・ジウォンとペ・インヒョク、チョン・ゴンジュ、パク・ジェチャンが何かと騒動を起こし、「ハオナ(ですが)…」の口癖で、いつの間にか「ハオナ四人衆」と呼ばれる問題児チームとなる。「トキメキ☆成均館スキャンダル」と同じ、男装の女性+イケメン3人という期待を裏切らない王道のラブコメ時代劇。

【ロマンス】
【その電話が鳴るとき】(全12話)韓国ドラマ紹介「その電話が鳴るとき」
Netflix:11月22日スタート

政略結婚3年目でお互いに会話もなく暮らしていた仮面夫婦に、誘拐犯から脅迫電話がかかってくることから始まる熱いロマンスを描く。

政略結婚をした両家にはそれぞれ秘密を抱えている。両家が関連するサスペンス的な要素が徐々に明かされていく過程でハラハラドキドキ感と、サオンとヒジュの間に深まっていくロマンスにキュンキュンさせられる。サスペンス・ミステリーとロマンスとの行き来が絶妙の作品。

【愛のあとにくるもの】(全6話)韓国ドラマ紹介「愛のあとにくるもの」
Prime Video:10月11日スタート(全話配信)

心の奥底にある後悔を抱えたまま生きていた男・潤吾(坂口健太郎)と、運命のような愛が過ぎ去って全てを忘れようと心に決めた女・ホン(イ・セヨン)の愛の軌跡の物語を描いたメロドラマ。

男女の愛と別れを感性豊かな言葉でつづった、韓国作家のコン・ジヨンと『冷静と情熱のあいだ』の辻仁成が共著した同名小説をドラマ化。特別な出来事や大きな事件も悪人も出てこない。美しい映像と日韓のトップ俳優たちの熱演により、韓国だけでなくグローバルな視聴者からも「歴代級の正統派メロドラマの誕生」と絶賛され、Kメロドラマの新たな基準を提示した。

【組み立て式家族~僕らの恋の在処~】(全16話)韓国ドラマ紹介「組み立て式家族~僕らの恋の在処~」
U-NEXT:10月9日スタート(全話配信)

家族のように10代を共に過ごした3人の若者の成長と恋を描いた青春ロマンスドラマ。

2020年に放送された中国ドラマのリメイク。温かみのあるストーリーと緻密なキャラクター描写が共感を呼び、視聴者を惹きつけた。特に、ジュウォンの父ユン・ジョンジェ(チェ・ウォニョン)が、まるでみんなの母親のような深い愛で包み込む姿には毎回泣かされる。ファン・イニョプ、ペ・ヒョンソン、チョン・チェヨンの若手3人の主演で、主な視聴者層が10~20代に限られていたため、話題性に比べ韓国での視聴率はやや低調だった。しかしSNSでの大きな反響やYouTubeでの高い再生回数が注目を集め、全世界140か国で視聴者数1位を記録。今回、ロマンスジャンルに入れたが、友情や家族愛、さまざまな形の絆を描いた感動的な物語。若者だけでなく、大人世代にも是非見てほしい一作だ。
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【犯罪ドラマ】
【仮釈放審査官イ・ハンシン】(全12話)韓国ドラマ「仮釈放審査官イ・ハンシン」
U-NEXT:11月18日スタート(全話配信)
仮釈放制度を悪用して早期釈放を目論む悪党受刑者たちと、それを阻止すべく仮釈放審査官になった弁護士イ・ハンシン(コ・ス)とのスリリングな鉄壁防御戦。

弁護士コ・ス、刑事クォン・ユリ(少女時代)、闇婚業者ペク・ジウォンの3人が共助し、悪党どもを懲らしめる勧善懲悪のサイダードラマ(スカッとする)。コ・スの破れかぶれの演技と、3人の息の成ったやり取りが最高で、ぜひとも続編を期待したい一作。
【全話ネタバレあらすじ・見どころ・視聴率など】

【白雪姫には死を~BLACK OUT】(全14話)韓国ドラマ紹介「白雪姫には死を~BLACK OUT」
U-NEXT、Hulu、Lemino、FOD、ABEMAなど:8月16日スタート(全話配信)
遺体が発見されていないミステリアスな殺人事件の犯人とされ、前科者になった青年(ピョン・ヨハン)が10年後、あの日の真実を明らかにする過程を描いた逆追跡犯罪スリラードラマ。

「ドイツミのステリの女王」のベストセラー小説を韓ドラテイスト満載でドラマ化。先の読めない展開と怪しい雰囲気を醸し出す村人たちの怪演、何より主演のピョン・ヨハンの熱演がドラマをリードした。主人公の正義を追い求める姿と、その代償を描いた本作は、初回2.8%でスタートし、高評価の中で徐々に上昇傾向を示し、最終回では最初の3倍を超える8.8%の視聴率を獲得し、成功を収めた。
【「白雪姫には死を」を2倍楽しむ】

【コネクション】(全14話)韓国ドラマ紹介「コネクション」
Lemino:8月12日スタート(全話配信)
何者かによって麻薬中毒にさせられた麻薬チームのエース刑事(チソン)が、友人の死を通じて露わになる異質な友情を描いた中毒追跡サスペンス。

ある日突然拉致され、麻薬中毒にさせられた刑事を演じるために、15キロ減量して挑んだチソンの鬼気迫る演技は必見。全く先の読めない展開の中、毎回のプロローグとエピローグで流れる高校時代のエピソードで、謎が明かされていく。まるでパズルのピースのようにハマっていき、全部ハマった時の爽快感は最高!
【「コネクション」を2倍楽しむ】

【アクション・ブラックコメディ】
【悪魔なカノジョは裁判官】(全14話)韓国ドラマ紹介「悪魔なカノジョは裁判官」
ディズニープラス:9月21日スタート(全話配信)

エリート裁判官の体に憑依した悪魔カン・ピンナ(パク・シネ)が地獄のような現実で、人間的な熱血刑事ハン・ダオン(キム・ジェヨン)に会って罪人を処断し、真の裁判官に生まれ変わる善悪共存スカッとアクション・法廷ファンタジー。

パク・シネのアクションと悪魔と人間との演じ分けもお見事。守られる男キム・ジェヨンとのケミも最高だった。しかし、本作はアクション・ファンタジー・ロマンスでは終わらず、法で裁けない悪についてどう対応すべきなのか、司法界に重いメッセージも残した。
【全話ネタバレあらすじ・見どころ・視聴率など】

【熱血司祭2】(全12話)韓国ドラマ紹介「熱血司祭2」
ディズニープラス:11月8日スタート(全話配信)

昼は司祭、夜は天使派のボスとして活躍する怒れる熱血司祭キム・ヘイル(キム・ナムギル)が仲間と共に、釜山で韓国最大の麻薬カルテルのボス(ソンジュン)と一騎打ちを繰り広げる共助捜査ドラマ。

5年ぶりに帰ってきた「熱血司祭」シーズン2。手足の長いキム・ナムギルのアクションは相変わらずカッコよい。前作の成功をしっかりと引き継ぎ、主人公の使命感を軸に、コメディ、アクション、風刺が絶妙に絡み合っている。物語は麻薬犯罪が蔓延し、若者たちまで巻き込まれる社会問題を鋭く批判し、映画や漫画を巧みに取り入れた風刺とパロディで視聴者を引き込んだ。シーズン1よりコメディが増えた本作は、B級コンテンツファンからも支持を受けた。一度見たら病みつきになる一作。シーズン3への期待を抱かせるエンディングで、ファンを喜ばせた。
【「熱血司祭2」を2倍楽しむ】

イカゲーム2「イカゲーム2」
Netflix:12月26日スタート(全話配信)

<誰もが知る子どもの遊び>になぞらえた「負けたら即死」のゲームで優勝したギフン(イ・ジョンジェ)が、ゲームの黒幕を暴きゲームを終わらせるため、再びゲームに足を踏み入れるサバイバルスリラー。

全世界で社会現象を巻き起こし、Netflixの非英語コンテンツ史上最高視聴記録を樹立した「イカゲーム」、待望のシーズン2。イ・ジョンジェをはじめ、イ・ビョンホン、ウィ・ハジュン、コン・ユなどのキャストが再登場。さらに、イム・シワン、カン・ハヌル、パク・ソンフン、元BIGBANGのT.O.P、元IZ*ONEのチョ・ユリなどが新たに参戦し、さらに激しい戦いが繰り広げられる。2025年にはシーズン3も配信される予定。
【「イカゲーム」シリーズを2倍楽しむ】



【お仕事・成功ドラマ】
【ジョンニョン:スター誕生】(全12話)韓国ドラマ紹介「ジョンニョン:スター誕生」
ディズニープラス:10月12日スタート(全話配信)

1950年代を舞台に、少女ジョンニョン(キム・テリ)がその天性の美声と表現力を武器にスターダムを駆け上がる感動のサクセスストーリー。

日本の宝塚のような女性だけの劇団での成功記。ヒロインが幾多の困難を越えて夢を掴むというストーリーも素晴らしいが、本格的に作り込まれた公演舞台やそこに立つ出演者たちの歌と舞、台詞回しが絶品。特に主人公のキム・テリは3年かけて朝鮮オペラとも呼ばれる”パンソリ”を練習したそう。まるで実際に観劇しているかのような没入感のある国劇の舞台に引き込まれる。
【「ジョンニョン」を2倍楽しむ】

【グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~】(全16話)韓国ドラマ紹介「グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~」
Lemino:10月2日スタート(全話配信)

離婚が“天職”であるスター弁護士チャ・ウンギョン(チャン・ナラ)と離婚が“初めて”の新米弁護士ハン・ユリ(ナム・ジヒョン)の冷たくて熱いヒューマン法廷オフィスドラマ。

脚本を実際の離婚専門弁護士が執筆しただけに、離婚案件はどれもリアルで「そうそう」「わかる」といった声が続々と聞かれた。離婚相談にやって来る豪華ゲスト出演者も見どころ。しかし何よりチャン・ナラとナム・ジヒョンとが、ぶつかり合いながらやがて“グッドパートナー”になるまでの「甘辛」ウーマンス(女同士の連帯感や絆)は、男女のロマンスを越える感動を与えてくれる。
【「グッド・パートナー」を2倍楽しむ】

【トランク】(全8話)韓国ドラマ紹介「トランク」
Netflix:11月29日スタート(全話配信)
湖に浮いてきたトランクによって明かされた謎の結婚サービスと、その中の2人の男女(コン・ユ×ソ・ヒョンジン)の不思議な結婚ストーリーを描く。

期間限定の「妻」という職業がテーマの作品。契約結婚といえばパク・ミニョン主演ロマンス「月水金火木土」があるが、こちらはもっとミステリータッチが強い。国文学シーンでストーリーテラーとして存在感のある脚本家の小説が原作だけに、テーマが重く心理的な描写が難しい内容。今回のお勧め16選に入れるかどうか迷ったが、「イカゲーム」で“めんこ男”を演じているコン・ユが、妻から別れを告げられた上、謎の女性ノ・インジ(ソ・ヒョンジン)との偽装結婚を強いられるという、これまでにない役柄を演じたことで、リストアップした。
【全話ネタバレあらすじと見どころなど】

【酔いしれるロマンス】(全12話)韓国ドラマ紹介「酔いしれるロマンス」
U-NEXT:11月4日スタート(全話配信)
感情を隠すのが当然の「超情熱的」な酒類会社の営業王ヨンジュ(キム・セジョン)と、感情を敏感に察知するのが日常の「超敏感」なブルワリー代表ミンジュ(イ・ジョンウォン)の心ときめくロマンスを描く。

至高のビールづくりがテーマのロマンス。権力争い渦巻く本社と、ブルワリーのある平和で美しい村&善良でとってもおせっかいな村人たちとのギャップが面白い。ミンジュとヨンジュが最高のビール造り挑む過程で、最初非協力だった仲間たちが次第に一致団結してチームとなる過程は、お仕事ドラマならでは見どころ。「一人でできないことも仲間と協力すればやり遂げることができる」、「時には弱音を吐いて助けを求めることも必要」ということを視聴者に気づかせてくれる素敵なエンディングで、お酒が進む年末年始にぴったり一作。

【ホラー・ヒューマンミステリー】
【照明店の客人たち】(全8話)韓国ドラマ「照明店の客人たち」
ディズニープラス:12月4日スタート(全話配信)

見知らぬ者同士が、過去のトラウマと向き合い、生と死、そして人間とは何なのかを追求しようと奮闘する姿を描くミステリアスなヒューマンドラマ。

「ムービング」の原作者で脚本も担当したKang Full(カンフル)が手掛ける、大ヒット同名のウェブトゥーンを映像化。照明店の店主なのにサングラスをかけた謎めいたチュ・ジフンや、冒頭からホラータッチのいくつものエピソードがオムニバスのように描かれる。暗く不気味さが漂っており、ホラーが苦手な筆者は視聴を辞めようとした一作。豪華キャストにつられて視聴すると、照明店を訪れた奇妙な人たちを通じて、同じ世界軸であることが明らかになっていきすっかる「カンフル lワールド」にハマってしまった。そんなドラマファンも多かったのか、SNS では、「バラバラに点在したストーリーが一度にまとめられたあの瞬間が鳥肌」、「一分一秒も目が離せない」、「全く想像も出来ない結末」、「ひたすら泣いた」、「またすごい傑作が出てきた」と絶賛コメントに溢れた。配信開始後わずか 12 日間で、世界中のディズニープラス(米国では Hulu)で2024年に最も視聴された韓国オリジナル作品となった。


※主な配信各社で独占配信中、配信予定の韓国ドラマは以下で一覧できる。

【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】

【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】

【「Prime Video」で独占配信の韓国ドラマ】

【「Prime Video」で独占配信の韓国ドラマ】

【「Prime Video」で独占配信の韓国ドラマ】