「ABEMA」、8月全話無料で見れる韓国ドラマラインナップ―「トンイ」「トッケビ」の魅力を古家正亨が徹底解説

新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」では、学園ドラマやラブコメディ、サスペンスや時代劇など幅広いジャンルの韓流・中国ドラマ、映画作品をはじめ、いま注目のK-POP番組や話題のオーディション番組を900作品以上配信している。
このたび、8月限定で全話無料配信する2作品「トンイ」と「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」の見どころを、韓国大衆文化のスペシャリストとして知られ、ラジオDJ・イベントMC・ジャーナリストなど多方面で活躍する古家正亨が紹介した。

「トンイ」は、朝鮮王朝第19代王・粛宗の側室で、後の第21代王・英祖の母となった実在の女性トンイの物語。貧しい身分の出身で幼くして過酷な境遇に陥りながらも、明るく強い心で、さまざまな事件や困難を乗り越えていく様や、ロマンス、家族の絆、宮廷内の闘争、当時の社会情勢などを多角的に映し出す。イ・ビョンフン監督作品で、主演はハン・ヒョジュ。
──古家さんが『トンイ』をご覧になったのはいつ頃でしょうか?
古家:そうですね…。実は、主演のハン・ヒョジュさんとは何度かお仕事をご一緒していて、その関係で観た、という感じなんです。韓国歴史ドラマ界の巨匠であるイ・ビョンフン監督の歴史ドラマって、面白いんですが『イ・サン』にしても『宮廷女官チャングムの誓い』にしても、尺も話数も結構長いじゃないですか。長いからといって嫌なわけではないんですが、当時はまだ僕自身、韓ドラへの免疫がなかった時期で。だから、どちらかというと仕事のためにドラマを観ていた感じだったんです。でも、この作品は観終えた後、素直に「面白かった」と、周りにもおススメできる作品でした。
── 『トンイ』の中でも、特に印象に残っている部分はありますか?
古家:やっぱり後半の親子関係ですね。トンイが英祖(ヨンジョ)の母親として描かれるのですが、その関係性がすごく丁寧に描かれていて。もちろん、粛宗(スクチョン)との恋愛パートが好きな方も多いとは思いますが、僕は歴史ドラマに(個人的には)ラブ要素はあまり求めていないんです。だから親子の繋がりが描かれる部分に特に惹かれました。
── 歴史ドラマとしての深さを感じられる部分ですね。
古家:そうですね。それに韓国の朝鮮王朝を題材にしたドラマって、他作品との繋がりがあって面白いんですよね。ひとつの作品に登場する人物が、別の作品でも描かれていたりして。それが連鎖的に繋がっていく感じが、すごく面白い。
── ハン・ヒョジュさんの演技についてはいかがでしたか?
古家:彼女って、整った落ち着いた顔立ちの女優さんじゃないですか。でもこの作品では、彼女自身の中でブレイクスルーがあったように思います。ある意味、突き抜けたというか。彼女にとっても代表作のひとつになったんじゃないでしょうか。
── 『トンイ』は長編作品ですが、飽きずに見られる理由はどこにあると思いますか?
古家:そうですね、見どころが本当に多いというのが大きなポイントだと思います。長編ではあるんですけど、ストーリーの中にいろんな作品と繋がる要素が散りばめられていて、それが韓国の歴史ドラマの面白さでもあるんですよね。たとえば、同じイ・ビョンフン監督の『チャングムの誓い』もそうですけど、料理をテーマにしていたかと思えば、医療を扱ったりと、一つの作品の中にいくつもの切り口がある。そういう構成って、韓国の歴史ドラマならではだと思います。
あと、今の時代に“男女”で区別するのは問題かもしれませんが、いわゆる「韓ドラを普段見ない男性」にも響く要素が歴史ドラマにはたくさんあると思います。韓国ドラマって「女性ファンが多い」というイメージが強いですが、歴史ものに関しては老若男女問わず、幅広い層に楽しんでもらえる作品が多い。それが一番の魅力だと思いますね。

◇番組ページ
全話無料期間:8月1日(金)0時~8月31日(日)23時59分
※全話あらすじ・見どころ・キャスト・時代背景など⇒navicon【「トンイ」を2倍楽しむ】
「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」は、高麗の神の力によって不滅の命を与えられ“トッケビ”になってしまった高麗の英雄が、900年の時を経て、その命を終わらせることができる唯一の存在“トッケビの花嫁”と出会ったことで始まる壮大なファンタジーラブロマンス。「太陽の末裔」の脚本家と監督がタッグ。コン・ユとキム・ゴウンが主演を務めた。

── 続いて『トッケビ』について伺います。
古家:これはもう、語ることがないくらい「スタンダード」な作品になっていますよね。ラブコメ、転生、歴史、いろんな要素が混ざり合った“ザ・韓国ドラマ”という感じ。当時、日本と韓国でビジュアルイメージが全然違って話題になりましたよね。韓国では水墨画風の、主人公2人の渋めの横顔が使われていたんですよ。でも日本版のビジュアルイメージは「トッケビ!」(ルンルン)って感じで、キラキラした明るいデザイン。全く違うんです。
── なぜそんなに変わったんでしょうか?
古家:当時はまだDVD全盛期ですよね。レンタルショップでその存在を目立たせるために、まずは「ラブコメ作品として触れてほしい」という意図があって、そこを狙って、あのデザインになったようです。韓国版のビジュアルだと、内容がよくわからないという理由で、魅力的であっても、多くの人に手には届かないのでは、と。でも、結局中国などでは、オリジナルの渋めのビジュアルのほうが人気だったりして、いろんな意味でこのビジュアルイメージに関しては話題になりました。
── トッケビは、作品自体の強さで支持されたということですね。
古家:まさにそれ。日本向けに“合わせた”ビジュアルがなくても、作品そのものが評価されるようになった。僕は、「トッケビ前・トッケビ後」で、ラブコメの定義も少し変わったんじゃないかとすら思っています。
── まだ観ていない方には?
古家:正直、今さらかもしれないけど「見てないなら、ぜひ見てみて!」と伝えたいですね。転生や死神という設定だけ聞くとピンとこない人もいるかもしれないけど、見て初めて「だからこんなに支持されてるんだ」って納得すると思います。あと、OSTも名作中の名作なので、観終わる頃には自然と音楽も聴いているはずです。

◇番組トップページ
全話無料期間:8月1日(金)0時~8月31日(日)23時59分
※全話あらすじ・見どころ・キャスト・時代背景など⇒navicon【「トッケビ」を2倍楽しむ】
■「ABEMA」 8月に全話無料で楽しめる韓国ドラマ作品
タイトルクリックでnavicon作品詳細ページへ
<8月1日(金)~配信開始>
「トンイ」
「適齢期惑々ロマンス〜お父さんが変!?〜」
「愛よ、お願い」
「王(ワン)家の家族たち」
「金持ちの息子」
「一緒に暮らしませんか?」
「真紅のカーネーション」
「ポンダンポンダン 王様の恋」
「花郎<ファラン>(字幕)(吹替) 」
「トッケビ~君がくれた愛しい日々~(字幕) 」
「嘘の嘘」
「高潔な君」
「結婚契約」
「温かい一言」
「シンデレラと4人の騎士<ナイト>」
「運命のように君を愛してる」
「2度目の二十歳」
「ナイショの恋していいですか!? 」
「野獣の美女コンシム」
「だから俺はアンチと結婚した」
「ファントム」
「白雪姫には死を~BLACK OUT」
「番外捜査」
「赤い月青い太陽」
「復讐代行人 ~模範タクシー~2」
「医師ヨハン」
「プレーヤー ~華麗なる天才詐欺師~」
「7人の脱出」
■ABEMA K-POP・韓流ドラマ SNSアカウント
◇X(旧Twitter)アカウント
◇Instagramアカウント
◇TikTokアカウント
◇YouTubeアカウント
※navicon韓流コーナー(韓国ドラマ2025年8月現在1500作品以上の紹介、ドラマの深掘りする【2倍シリーズ】、時代劇に役立つ【年表・王朝系図・地図】など図表などまとめています⇒
