情欲と犯罪とが結びつき、二人の男女が破滅へと向かう、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』。

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番組情報
クライム・ノベルの古典『郵便配達は二度ベルを鳴らす』は、まさに「二度」映画化されている。一度は、1942年のイタリア映画。かの名匠ヴィスコンティの手による作品だ。
そして、もう一度が、このボブ・ラフェルソン監督(「ファイブ・イージー・ピーセス」など)による、1981年に製作されたアメリカ映画である。
舞台は1930年代のアメリカ・カリフォルニア。この時代のもつ暗さが、全編から匂い立つようである。

カリフォルニアのある町へやって来たフランク(ジャック・ニコルソン)は、一軒のカフェ兼ガンリン・スタンドに足を踏み入れる。ここで、店の主人の妻、コーラ(ジェシカ・ラング)に一瞬で惹かれてしまうのだ。そして、フランクはいつの間にか店の下働きを引き受けることになる。
ある日、フランクは無理やりコーラを襲う。抵抗するコーラ。が、やがて二人の間には愛情が芽生えてくる。
そうなると、邪魔なのはコーラの年上の夫だけだった……。

ジャック・ニコルソンは、こういう粗野で、ちょっとキレかかった中年男を演じさせると、とにかく精彩を放つ。ジェシカ・ラングのけだるい艶っぽさが、その「危うさ」をさらに膨張させるのだ。
  • 監督: ボブ・ラフェルソン
  • ジャック・ニコルソン、ジェシカ・ラング、ジョン・コリコス
  • 年月日 ~ 年月日

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