NHK総合「グッド・ファイト2」第9話<464日目>あらすじと見どころ:ゴールデンシャワーとルッカの一石二鳥の作戦

2020年12月27日23時50分ドラマ
Photo: Patrick Harbron/CBS
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NHK総合で毎週日曜夜11時から放送の「グッド・ファイト2」はアメリカの「今」を映し出す本格的法律ドラマとして話題の「グッド・ファイト」のシーズン2!2021年1月3日のドラマの放送は休止で、次回は1月10日放送予定!気になる第9話「464日目」あらすじと見どころを先取り紹介、予告動画は番組公式サイトで視聴できる。



「グッド・ファイト」は、日・韓でもリメイクされた「グッド・ワイフ 彼女の評決」(2009~2016年、全7シーズン)のスピンオフ(【日本版】【韓国版】)。アメリカで2017年より放送され、2020年現在シーズン4まで制作されており、日本ではAmazonプライムでシーズン1~3を配信中だ(Amazonでチェック

1月10日放送予定の第9話で、L&Bに持ち込まれる新案件は、実際に2017年に実際に世間を騒がせた「ゴールデンシャワー疑惑」に関連する事案。これについてご存じない方は「ゴールデンシャワー トランプ」でググればたくさんのニュースが出てくるので確認されたい。また、前回12月27日に放送した第8話では、腕っ利き調査員ジェイが、収監中の友人クレッグの再審請求の望みの「30件の再審」を、エイドリアンが830万ドルの和解金のために握りつぶしたことで、怒り、レディック・ボーズマン(L&B)事務所を辞めたが、1月10日放送予定の第9話ではその続きも描かれる。

以下、詳しいあらすじを知りたくない方は「■見どころ」をチェックして、「■あらすじ」は見逃した時や視聴後の確認用にどうぞ。

■キャスト(声の出演)
ヒロイン3人紹介
ダイアン・ロックハート役:クリスティーン・バランスキー(小宮和枝)
マイア・リンデル役:ローズ・レスリー(鷄冠井美智子)
ルッカ・クイン役:クシュ・ジャンボ(鈴木美園)
エイドリアン・ボーズマン役:デルロイ・リンドー(辻 親八)
コリン・モレロ役:ジャスティン・バーサ(足立りょう太)
リズ・レディック=ローレンス役:オードラ・マクドナルド(近内仁子)

■第9話「464日目」あらすじ
トランプ大統領と「ゴールデン・シャワー」の映像に映っていた娼婦の一人だと自称するロシア人のシカゴ大学の学生ドミニカ・ソコロフが、4日後の強制送還から守ってほしいとダイアンに依頼する。

ダイアがエイドリアンやジュリアスらとドミニカから聞き取りをする。ドミニカの訴えをジュリアスは野党の陰謀説と一笑に付すが、ダイアンはこれが、自分たちが民主党と弾劾の準備を始めたことを嗅ぎつけたヴェリタスの仕掛けた罠だと考える。ヴェリタスは公的機関の悪事を隠し撮りする団体で、おそらくドミニカのバッグには隠しカメラが仕掛けられているのだろうとも。ダイアンはすぐに民主党全国委員会顧問のルース=イーストマンに電話で知らせる。

2時間後、再度ドミニカがL&B事務所を訪ねて来るが、証言と辻褄が合わない部分などを追求されると、助ける気がないなら時間の無駄だと言って事務所を後にする。ダイアンの指示でマリッサがドミニカを尾行。ドミニカの行き先はヴェリタスではなく、彼女のアパート。マリッサはそのまま調査を続けるが、ドミニカに尾行がバレてしまう。そして、同居している元ミス・ハイチのロシェルを、ドミニカをトランプに紹介した人物と紹介し、バッグの中には隠しカメラはなく、お金が入っていたと証言する。

事務所に戻ったマリッサは、ダイアンやルースも同席する席でドミニカは真実を言っていると報告するが、ルースはこの件を封印するように言う。その理由は、ドミニカが映像の件を公表したとしても、一時的に民主党が有利になっても、トランプに大きなダメージは与えられずに、それ以上に人を陥れる最低な集団に思われるから。

ドミニカを助けることにしたダイアンは、ルッカにマイアの事件の担当だったFBIのスターキーを紹介してもらう。スターキーはダイアンと共に現れたドミニカに、トランプに会った当日の食べたものや、ウェイターの服装、ウィッグの着用、かかっていた音楽のことなどを詳しく聞き取る。スターキーは映像こそ見ていないが、内容については把握しており、娼婦が2人とも金髪だったこと等をあげ、ドミニカの話がウソだと言う。そして真実の証明にはロシア連邦保安局(FSB)の仕掛け人の名前が必要だとも。だが、FSBと接触していたのはもう一人のオルガの方だったので、オルガが出てくる必要がある。

翌日、L&Bでオルガを待つが、ロシェルから彼女が移民局に捕まり連行されたと言う連絡が入る。それがスターキーの仕業だと気づくドミニカ。その時、事務所にオルガから封書が届き、中には「PP(放尿)」と書かれたUSBメモリが入っていた。ボーズマン、ダイアン、マリッサでUSBの映像を確認。この件を封印するようにといったルースも呼び、映像を見せるが、ルースはバスローブがホテルのモノではないという理由で、映像が偽物であると告げる。

納得できないマリッサは、当時トランプがバスローブ持参で旅をしていたというネットの記事を探し出し、私物のバスローブは映像のものと同じだとダイアンに報告する。ダイアンは、ドミニカが暴露会見を行うというウソの情報をFBIに流し、その情報はすぐにスターキーに伝わる。L&Bを訪ねてきたスターキーは、ドミニカが「LAでポルノビデオに出演したこと、出演者の男性はトランプに扮したポルノ俳優だったこと」などを認める書類にサインすることと引き換えに、彼女の申し立てを認めると提案。ドミニカはこの提案をのみ、スターキーはUSBを押収し、一件落着。その頃、ルースはないはずの「PP」映像のコピーを封筒に入れ金庫へ保管する。封筒には「2020年10月開封」と書かれていた。

L&Bを辞めたジェイは友人クレイグの再審請求を諦めずにいた。だが、秘匿特権で自分は勿論、ルッカやマイアも直接弁護はできないので、弁護士ゲーム・コバックを操り人形にすることに。コバックはなんとも頼りない人物で、再審請求でもしどろもどろ。ところがこれが裁判官の心を動かしたのか、請求は棄却にはならずに済むが、後がない。そこでルッカは見事な援護射撃で、クレイグは釈放されることになる。
実は、コリンのイリノイ1区の下院議員の選挙活動は芳しくない。民主党委員会(DMC)としては、コリンがこれまで検事として、白人相手には司法取引をするが、アフリカ系アメリカ人ほとんどを訴追していることから、人種差別主義者と烙印を押されていたのだ。その時ルッカが、エイドリアンがもみ消した白人のホワイトヘッドの「30件の再審」を利用することを思いつく。コリンが法廷に乗り込んで、ホワイトヘッドの悪事を暴露し、クレイグもその被害者の一人だと謝罪。クレイグは釈放され、コリンの人種差別主義者の汚名もそそぐことができた。

■見どころ
冒頭、ダイアンが見つめるテレビに「トランプ大統領が首脳会議に5匹のヤギを連れていく」というホットニュースが流れる。第4話の「トランプ大統領のミニブタ」同様、彼女の妄想かと思いきや、これが「タイプミス」だったことが判明する。“goats(ヤギ)とgoals(目標)”のタイプミスらしい。それでもダイアンの態度からまたドラッグをやったと心配するマリッサ。今回は、「ゴールデンシャワー」案件で、諦めようとするダイアンをマリッサが何度も優しくやる気にさせる。そんなマリッサは、今ではエイドリアンも認める名調査員。

一方、8話でエイドリアンと喧嘩別れしたジェイだが、ルッカの一石二鳥作戦でみごと友人のクレッグを助けることができる。友情を貫いたジェイがL&Bに戻ることはないのか?それにしても1話完結でありながらも、前回の伏線をきちんと回収していく展開はいつもながらお見事で、毎回、次回が楽しみになる。

■スタッフ
製作総指揮:リドリー・スコット
企画・製作総指揮:ロバート・キング、ミシェル・キング、フィル・アルデン・ロビンソン
監督:ブルック・ケネディ

NHK総合「グッド・ファイト2」番組公式サイト
 2020.11.8スタート 日・23:00-23:45

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