NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」第2話あらすじと見どころ:刺客になったピョンガンとひっそりと暮らすタル|全22話

2021年11月06日20時40分ドラマ
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NHKBSプレミアムにて日本初放送中のキム・ソヒョン×ナ・イヌ主演の「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」、11月7日放送予定の第2話のネタバレなし、ありのあらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組サイトで予告動画とメインキャストのインタビュー映像など公開している。
※ドラマ本編[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
※20話版を視聴してあらすじ紹介しているので、あらすじや見どころが前後している場合もあること、ご理解ください。



「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」は、三国時代の高句麗(コグリョ)を舞台に、国を守るために戦う王女と純朴な青年の真実の愛の物語。

全30話版のネタバレあらすじや、時代背景や、押さえておくべきキャストについては【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】で詳しく解説している。ドラマの見どころは5つの見どころで詳しく紹介している。

■キャスト相関図
ピョンガン/ヨム・ガジン[カジン]:キム・ソヒョン(声:合田絵利)
オン・ダル[タル]:ナ・イヌ(声:三木眞一郎)
コ・ゴン[コン]:イ・ジフン(声:河西健吾)
へ・モヨン:チェ・ユファ(声:甲斐田裕子)
オン・ヒョプ:カン・ハヌル<特別出演>(声:阪口周平)
 ほか

※ピョンガン/カジンをピョンガンに統一しました

■第2話あらすじと見どころ、(※)豆知識
森で出会ったピョンガン/カジンを刺客だと言い当てたタルは、目が不自由な養母と山奥でひっそりと暮らしていた。都にやって来たピョンガンは、女官に変装して王宮に忍び込む。偶然、かつての自分の部屋に行ったピョンガンは、乳母だったコンソン夫人に出くわし、昔の記憶がかすかに脳裏をよぎる。「亡きピョンガン王女」の弔いの儀式の日、記憶の無いピョンガンは刺客カジンとして、祭壇に現れた父王の命を狙う。

■以下、第2話ネタバレ
8年後、ピョンガンは女刺客カジンとなっていた。刺客最後の仕事として高句麗のピョンウォン王殺害を命じられたピョンガン/カジンは、偵察に向かう途中の山中で、あちらこちらに仕掛けられた罠に驚く。そして密猟師たちと戦う青年(タル)を目撃し、成り行きで助ける。青年は礼を言うどころか、ピョンガンを刺客呼ばわりし、「そのまま立ち去ればお前は人殺し、密漁師たちの手当てをしていけ」と言い出す。狩りは苦痛を与えずにすべきと持論をぶちあげて鹿肉を調達。あきれながらも密漁師たちの傷の手当てをするピョンガン。青年はピョンガンの傷に気づき、「自分のことも守れ、大切な命」と言って傷の手当てをしてやり、立ち去る。

山奥の家に戻ったタルを待っていたのは、目の見えない養母サ氏夫人だった。二人は人目を避けてひっそりと暮らしていた。幽霊谷に暮らす友プンゲが引っ越して来いと勧めに来るが、タルは住み慣れた家がいいと断る。一方都城に入ったピョンガンは、ピョンウォン王が民には重税を課し、酒池肉林の日々を送っているという噂を耳にする。

暴君に代わって高句麗を牛耳る諸加会(チェカフェ)の首長たちは、刺客組織の天誅(チョンジュ)房のおかげで目障りな王の一族も消えていき、王の味方はいなくなったと喜び、ピョンガン王女の慰霊祭で最後の計画を決行するつもりでいた。大対盧(テテロ)キム・ピョンジンはこれに反対するが、諸加会の長を務める桂婁部コ・ウンピョはピョンジンの意見を無視する。
※大対盧(テテロ):高句麗の13官位の最上位。現在日本の総理。その下に、太大兄(テテヒョン)、烏拙(オチョル)、太大使者(テテサジャ)、位頭大兄(ウィドゥデヒョン)、大使者(テサジャ)、大兄(テヒョン)、褥奢(ヨクサ)、意侯奢(ウィフサ)、小使者(ソサジャ)、小兄(ソヒョン)、翳属(イェソク)、仙人(ソニン)と続く。

ヨン王妃の死後、王はますます疑い深くなり、警備も徹底し寝床も毎日変えていた。そんな王を狙うには慰霊祭を行う天祭壇しかなく、ピョンガンは巫女に扮して王を暗殺するよう指示される。宮女に変装して王宮に潜入し、そこでチン王妃がピョンガン王女が王の子ではなくヨン王妃と他の男との間に生まれたと、ピョンガンの実弟ウォン王子に言い聞かせるのを聞く。ウォン王子からピョンガン王女の寝殿の木蓮堂への届け物を頼まれたピョンガンは、そこにいた王女の乳母に見覚えがあり、王女だけが知る抜け道を知っている自身に驚く。コンソン夫人も死んだはずの王女ではないかと宮女を追いかけるが見失ってしまう。
民団大阪|民団ニュースより「살풀이 춤(サルプリチュム)」民団大阪|民団ニュースより※巫女たちの舞:暗殺に備えてピョンガンが一人で練習した舞は、「살풀이 춤(サルプリチュム)」という。サル=厄、プリ=祓う、チュム=舞を意味し、人間の周りにある悪い気運を消し去るとための儀式の舞。手に白い布(スゴン)を持って優雅に踊る姿は優美で、現在では民族舞踊として「スゴンチュム」とも呼ばれている。

慰霊祭の日。警備を任されたのは、松鶴山城主コ・ゴン。儀式が開始、巫女たちの舞が始まる。巫女による暗殺を知らせる文を見つけたコンは、慰霊祭の中止を父ウォンピョに申し入れるが、聞き入れられない。実は、王は、8年前に伊弗蘭寺襲撃の際、月光和尚が金剛山に修行の旅で不在にしており、ヨン王妃との密会は仕組まれた罠だと知っていた。暴君化したのは罪悪感からだった。慰霊祭でも酒を飲まずにいられない王は、巫女の中のピョンガンに気づき近づく。刺客と気づかれたピョンガンは山中に逃げ込み、兵たちに追い詰められるが、薬草採りに来ていたタルに助けられる。だがタルを守ってピョンガンは背中に矢を受ける。

ピョンガンの失踪を聞いた頭のトゥ房主はコ・ゴンより先に捜し出すよう部下たちに命じる。一方、タルはピョンガンを放っておけずに家に連れ帰り、服の下に仕組まれた武器に気づく。人を連れ帰ったタルを叱りながらも仕方なくけが人を受け入れるサ氏夫人。

寝ずの看病をしたタルは、自分に襲い掛かるまでピョンガンが回復したのを喜ぶ。サ氏夫人はヨム・ガジンと名乗るけが人の身上調査を始める。タル母子ののんびりしたペースに調子を狂わせられたピョンガンは、サ氏夫人手作りの服に着替えのんびりと山を散策。そこで仲間のタラ兄妹と遭遇する。その頃、サ氏はピョンガンの着替えから彼女が宮女ではなく刺客だと気づき、すぐに追い出すようにタルに言い聞かせる。そこに幽霊谷の少女ウォルが、罠が壊れていたことを教えに来て、タルは様子を見に行く。

タラ兄妹はタルを殺害しろと言うが、ピョンガンは「大切な命」を奪う気になれない。そんな彼女に夫婦になれと言う兄妹。そっとタルに近づき罠にハマってしまい、これほどまでに厳重な罠を仕掛けているのは獣が怖いからかと聞くピョンガンに、怖いのは人だと答えるタル。サ氏の目が見えない理由を聞かれたタルは、8年前を思い出す。

囚われの身となった父オン将軍は「復讐など考えるな。怒りも憎しみも持たず、バカのように誰ともかかわらず静かに暮らせ」と最後の言葉を遺した。父の処刑を目の当たりにし、亡き父の元へ行こうとするタルを止め、オン将軍の遺言通りに静かに暮らさせるために、サ氏は燃える木を自らの目に押し当て、タルの母として生きることを決心したのだった。

刺客を辞めたがっているピョンガンの心中を見透かしたように薬草売りの知識を教えるタルに戸惑いながらも、癒される。一方、コ・ゴンは王宮の守備を任されることに。刺客を捕らえろと言いながらも、父ウォンピョが自分の失敗を願っているように感じ、刺客を捕らえてもいいのかと念押しする。

■見どころ
冒頭、前回のヨン王妃の気品ある殺陣とは全く違う、女刺客カジンの荒々しいアクションをキム・ソヒョンが見事に演じ分けているのに驚かされる。そんなピョンガンが、タルの言いなりになって密漁師たちの治療をしてやる姿が面白い。ピョンガンの傷の手当てをしたやった後、「ケガしてるよ。今後は人を傷つけないで、自分のことも守れ。大切な命だ」というタルのセリフは、演じたナ・イヌがもっとも印象的なセリフと、インタビューで語っている。インタビュー動画より。

今回、登場するヨン王妃の肖像画。王妃を演じたキム・ソヒョンは「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」でも王妃を演じており、「トッケビ」でも王妃の肖像画が重要なキーアイテムとして登場する。奇しくも両作品とも奸臣に騙され暴君化してしまった夫のために命を落とす悲劇の王妃の役だ。

タルの回想シーンでカン・ハヌルが再登場。ここではほんの数分の出演ながら、圧倒的な存在感で名将オン将軍としての威厳と、息子を案じる父ヒョプの切ない願いを演じている。また、ここではオン将軍の遺言を守るため、サ氏の壮絶な忠義とタルへの慈愛を名女優ファン・ヨンヒが演じている。二人の名演技についてはこちらで詳しく紹介⇒強烈な存在感の名脇役キャストを総チェック

※20話版との違い:中盤、タルがピョンガンを助けるシーン。応急手当だけして一旦は置いて行こうとするが、手を握り「助けて」とうなされるピョンガンを放っておけずに家に連れ帰る。

NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」番組サイト
 2021年10月31日 日曜21:00~22:00 日本初放送

kandoratop【作品詳細】【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】