NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」第12話あらすじと見どころ:ナ・イヌ、鮮血の道を選ぶ|全22話
タルとピョンガンの秘密の武芸修行が乳母サ氏夫人にバレた!NHKBSプレミアムにて日本初放送中のキム・ソヒョン×ナ・イヌ主演「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」、2022年1月23日(日)放送の第12話のネタバレあり/なしのあらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組サイトで予告動画とメインキャストのインタビュー映像など公開している。
※ドラマ本編[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
※20話版を視聴してあらすじ紹介しているので、あらすじや見どころが前後している場合もあること、ご理解ください。視聴後調整します。
「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」は、三国時代の高句麗(コグリョ)を舞台に、国を守るために戦う王女と純朴な青年の真実の愛の物語。
全30話版のネタバレあらすじや、時代背景や、押さえておくべきキャストについては【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】で詳しく解説している。ドラマの見どころは5つの見どころで詳しく紹介している。
■キャスト⇒相関図
ピョンガン/ヨム・ガジン[カジン]:キム・ソヒョン(声:合田絵利)
オン・ダル[タル]:ナ・イヌ(声:三木眞一郎)
コ・ゴン[コン]:イ・ジフン(声:河西健吾)
へ・モヨン:チェ・ユファ(声:甲斐田裕子)
オン・ヒョプ:カン・ハヌル<特別出演>(声:阪口周平)
ほか
■第12話あらすじ
タルがピョンガンに武芸を習っていると知った養母サ氏夫人は気落ちしてしまう。タルはたとえ父が生きていても自分は剣を握ったはずだと養母に理解を求める。上達したタルは、新たな師匠のもとで修練に励むことになるが…。モヨンは、占い師を装っている天誅房(チョンジュバン)の頭トゥ・ジュンソを呼び出す。国王の命を狙う理由を話せば、お互いに協力できるだろうというモヨンに、トゥ・ジュンソが自分の過去について語り出す。
■以下、第12話ネタバレ
タルがピョンガンに武芸を習っていると知った養母サ氏夫人は怒り、ピョンガンを責める。「将軍だった父に比べて自分はただの薬草採り。そんな自分にしたのは養母だ」と言い返すタルをサ氏夫人は、「生涯剣を持たないのが亡きオン将軍の願いだった」と、タルをきつく叱責する。その夜、タルは「たとえ父が生きていても自分は剣を握ったはず。反対されもやはり隠れて修練したはず。大将軍になるのが夢だった」と、ピョンガンのためでなく自分で選んだ道だと説得する。
コンに助けられたモヨンは、占い師を装っている天誅房(チョンジュバン)の頭トゥ・ジュンソを呼び出す。国王の命を狙う理由を話せば、お互いに協力できるだろうというモヨンに、ジュンソは自分の過去について語り出す。
かつてジュンソは有能な神官だったが密かに愛し合う妻がいた。妻に赤ん坊が生まれたが、国王により妻子が殺され、復讐を誓ったのだった。
王の許可を得て王宮入りを果たしたジュンソは、「満月の夜に儀式を行えば、 天地の気運を受け気を蘇らせ、懐妊できる」とヒョン妃に告げる。
一方、剣が上達したタルは、新たな師匠のもとで修練に励むことになる。ピョンガンがタルを連れて行ったのは、かつて毒にやられ窮地のピョンガンを助け、剣の修行をするタルをからかったウォルグァン和尚だった。不満顔のタルに、和尚がオン・ヒョプ将軍に並ぶ高句麗最強の将軍ソン・イルオプだと教え、タルを残してピョンガンは村に戻る。和尚は何も教えず、ただタルをこき使うだけ…。
幽霊谷の村は、復興のために活気づいていた。プンゲとタラ・ジンと共に都に出たピョンガンは、2人に安い軍馬を買い求めるよう指示し、自身は秘密の抜け道から王宮入りする。乳母コンソン夫人からコンが近衛隊長となり、太子ウォンはコンから剣術を学んでいると聞く。父王には、順奴(スンノ)部立て直しのために準備しており、力をつけて王に仕えるつもりだと報告する。騒ぎを起こすなという王に、これは亡き母の残した課題であり、父王と太子を守る道だと決意を告げるピョンガンは、「桂婁(ケル)部の後継者であるコンを傍に置くのは危険」と忠告する。「利用するだけだと安心させる」王は、「未来の高句麗のためにタルが武芸の修練に励んでいる」というピョンガンに、「夫として尽くしてくれるか?お前は愛されるべきだ」と娘の手を取り、父としての気遣いを見せる。
王宮を後にしたピョンガンはモヨンに会って、装飾品などを売ってもらった資金を受け取る。コン将軍を気遣う姿に、モヨンの恋心を見抜いたピョンガンは、コンは申し分のない人物だと太鼓判を押す。そんな男をなぜ振ったのかと尋ねるモヨンに、「心が他の男を求めたから」と、タルへのゆるぎない愛を口にする。ピョンガンが訪ねてきたと知ったコンは尾行するが、ピョンガンに気づかれる。
モヨンから得た軍資金を村長に預け、いよいよ村の拡大と軍立ち上げの整備を始めるピョンガン。だが、亡きオン将軍との約束と、大将軍になりたいというタルの夢との板挟みにサ氏夫人はすっかり元気をなくしていた。
順奴部を復権させ、諸加会議に参加させる上訴文ために水面下で動く王は、若い臣下を集め、チン王妃の父で灌奴(クァンノ)部のチン・ピルや消奴(ソノ)部のへ・ジウォルの抱き込みにかかる。だが、そうした動きはコンによってコ・ウォンピョに筒抜けになっていた。王妃も父ジウォルからこのことを聞き、ウォンピョに逆らうのは危険すぎるとして、決して王に同意してはいけないと釘をさす。ウォンピョにもこれを報告し、許しを得る。
トゥ・ジュンソによるヒョン妃懐妊のためのお祓い儀式の日。それに気づいたチン王妃が乗り込んできてヒョン妃を殴打し、王がこれを厳しく制する。同じ時間、順奴部復権のための会合が開かれるが、ウォンピョが兵を送り、参会者を捕らえる。コンから引き留められ大対盧(テテロ)キム・ピョンジンは難を逃れるが、ウォンピョはコンに内証で、ピョンガンとタルの始末をコ・サンチョルに命じる。ピョンガンの危機を知らないコンは、モヨンの元へ出向く。
※※大対盧(テテロ):高句麗の12官位の最上位。現在日本の総理。詳細は2話豆知識で。
自らの心と向き合い、ピョンガンと共に新しい高句麗を作る道を選ぶ決心を固めたタルは、一旦ピョンガンに会ってくると和尚に許可をもらう。その頃、自分の役目は終わったと悟ったサ氏夫人は村を立ち去ろうとする。追いかけるピョンガンを「王女様」と呼ぶサ氏夫人を、「私はお母さんの娘です」と涙ながらに抱きしめる。そんなピョンガンを狙う矢が飛んできて、サ氏夫人が盾になってピョンガンを守る。危機にさらされた2人の前にタルが現れる。邪念のなくなったタルは驚くほど強くなっていた。戦いのあと、その手が鮮血に染まったタルは涙を流していた。
■見どころ
和尚に託して帰るピョンガンに「寂しい」と駄々っ子のようにわがまま言うタルをピョンガンがどんな方法で宥めるのか?一方、モヨンの自分への恋心に気づいているコンがそれを利用し始める。「お前は私にとって大切な人だから」というコンの言葉にモヨンの反応は?また軍馬の調達に出たプンゲとタラ・ジンの関係も変化しているのでお見逃しなく。
ところで、ピョンガンは元気な荷物を運ぶ馬ではなく、使い物にならないと安値で売られているやせた軍馬を買わせ、馬の飼育になれたタラ・ジンたちに使える軍馬によみがえらせる作戦をたてるが、これもまた原作の昔話と同じ。詳しくはタイトルの意味と題材で。
オン・ヒョプ将軍を苦しめた鮮血に染まる人生を歩きはじめるタル。戦いの後のタルの涙が悲しい。
◇NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」番組サイト
2021年10月31日 日曜21:00~22:00 日本初放送
【作品詳細】【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】