WOWOW「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」第3-4話あらすじ:救世主は敵か、味方か~揺るぎない決意

2022年04月15日19時00分ドラマ
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ユリ(少女時代)が翁主から平凡な女に…WOWOWプライムにて毎週金曜(午後7時から)2話連続で放送・オンデマンド配信するチョン・イル主演「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(全20話)、4月22日第3話~第4話のネタばれ(なし/あり)あらすじと見どころ、豆知識を紹介しよう。



「ポッサム‐運命を盗む」は17世紀、朝鮮王朝を舞台に、誘拐を装い寡婦を再婚させる風習“ポッサム”により、人違いでさらわれた王女とワケありの盗人との奇妙な出会いが歴史の歯車を大きく動かすロマンス時代劇。【「ポッサム‐運命を盗む」を2倍楽しむ】では4つの見どころやドラマの時代背景、ポッサムや寡婦について、メインキャストについて詳しく紹介しているので、視聴の参考にどうぞ。

■キャストメインキャスト紹介
バウ役:チョン・イル
ファイン翁主スギョン役:クォン・ユリ(少女時代)
イ・デヨプ役:シン・ヒョンス
朝鮮第15代国王・光海君役:キム・テウ
イ・イチョム役:イ・ジェヨン
ほか

■第3話「救世主は敵か、味方か」あらすじ
イチョムから、翁主を見つけ次第殺せと命じられたイチョムの私兵たち。彼らからスギョンとバウを救ったのは、兄嫁スギョンを慕うイチョムの三男イ・デヨプだった。王宮に急ぐバウ、チャドルとスギョン。王宮の門にも刺客が潜んでいることに気づき、スギョンは宮女に変装して王宮に入る。生母である昭儀(ソイ)・ユン氏に手紙を渡そうとするが、現れたのは王宮で権力を振るう尚宮(サングン)、キム・ゲシだった。スギョンの顔を確認したキム尚宮は口を開き……。

▼以下、ネタバレあらすじ

イ・イチョムの私兵たちに見つかったスギョンたちだったが、兄嫁スギョンを慕うイチョムの三男イ・デヨプによって救われる。スギョンをポッサムしたのが妓楼で出会ったバウだと気づいたテギョンは、ひとまずスギョンたちを逃がし、父イチョムの前に引き出される。必死にスギョンの助命嘆願するが、聞き入れられずに納屋に軟禁される。納屋にはバウの兄貴分のチュンベもいた。

※【橘化為枳(タチバナカシテカラタチトナル)】デヨンの行動に呆れたイチョムが口にしたこの故事は、境遇によって人の気質が変わることのたとえ。

約束通りスギョンを王宮に送ることにするバウだが、丹鳳門にはならず者たちが見張っていた。スギョンは宮女に変装して宮殿に潜り込むが、宮殿の門前にも義兄が見張っており、他の宮女に母ユン氏付きのハン尚宮に手紙を託す。ところが手紙はキム・ゲシの手に渡ってしまう。
※【丹鳳門】朝鮮時代正宮は景福宮だが、景福宮が焼失したために第9代王・成宗以降は、離宮として建造された昌徳宮が正宮として使用された。昌徳宮の主要な門の一つが丹鳳門。他にも観光スポットとして有名な宣仁門や建陽門、平昌門、丹鳳門、粛章門、金虎門、曜金門などがある。

その夜、約束の愛蓮池にいたのはゲシだった。スギョンが生きていると、舅の左議政が窮地に立たされ、政敵が政権交代を狙って謀反を起こし、王にも害が及ぶ、と説明したゲシは、スギョンに、死んでください、と耳元で囁く。そこに偶然、父である王・光海君が通りかかる。王はゲシの肩越しのスギョンの顔を間違いなく確認したが、そのまま芙蓉池に向かう。その後イチョムと密会したゲシは王宮外の人目のないところでスギョンを始末するように告げる。その頃、王は内禁衛将ジュンヨンを呼び出しとんでもない密命を下す。
※【愛蓮池】【芙蓉池】どちらも昌徳宮の秘苑にある池。
※【大北、西人、南人】これら政治派閥については時代背景②【党派の年表】を参考にされたい。


門の前に待機していたバウは尾行者を倒してスギョンとチャドルに追いつく。事の次第を察したバウはひとまず空き家で夜を過ごし、明日都を離れることにする。あばら家の外に一人たたずむスギョンは、義父だけでなく実父にまで見捨てられたことを悲しみ、静かに涙を流す。バウはそんなスギョンに声をかけることができない。

翌朝、これ以上スギョンにかかわると危険だと判断したバウは、スギョンと別れてチャドルと故郷をめざす。だが、道中チャドルがスギョンも連れて行こうと泣き叫び、昨夜の彼女の涙を思い出したバウはスギョンを捜しに戻るが…。

■見どころ
冒頭、スギョンを守るためにキレのある剣アクションを見せるデヨン。演じたシン・スヒョンは、「仮面の王 イ・ソン」で世子の護衛武士役でも華麗な史劇アクションを披露している。

チャドルにお願いされて仕方なくスギョンの足裏の傷の手当てをしたり、靴を買ってやったりするバウ。ぶっきら棒ながら、スギョンの足サイズを真剣に考えたり、5両の大枚をはたいて花靴を買う姿に、今後のロマンス展開を予感させる。今回はチャドルが泣いて笑って機転を利かせてと大活躍。スギョンが王宮に潜り込む作戦でもチャドルが大活躍するのでお見逃しなく。

側室たちが首をそろえて格下のキム・ゲシに付け届けをする。ゲシの持つ権力の大きさが見て取れるシーンだ。イチョムと密会中のゲシの大きな目の異様な光が何とも不気味。ところでイチョムが先代である第14代王・宣祖の名前を出すとゲシが露骨に不快感を表す。歴史書などでは、彼女が「宣祖と光海君の2人の王から愛された“不道徳な女”」として、三大悪女に並ぶ悪女として記している。作品によって彼女の立ち位置を“王の愛人”“忠臣”など異なって描いており、光海君と金介屎の関係で詳しく紹介している。2人の関係をロマンスにした作品に「王の女」がある。

王から密命を受けた内禁衛将ジュンヨンを演じたのは「イ・サン」でも王からの信頼された武官ソ・ジャンボを演じたソ・ボムシク。アクションや殺陣に定評のある俳優だ。そんな彼が受けた密命とは?



ポッサム(c)2021 MBN. All Rights Reserved■第4話「揺るぎない決意」あらすじ
「王のために死んでください」。キム尚宮の言葉に涙するスギョンは、バウたちと別れ川に身を投じる。後を追って水に飛び込み救うバウ。チャドルは3人で暮らそうと泣いて訴える。都を抜け出した3人は坡州(パジュ)へ。翁主ではなく平凡な女として生きていくと決心したスギョンは酒場で働きバウたちとともに暮らす。一方、父の命に背きスギョンを助けようとしたデヨプは屋敷に監禁されるが、叔母ヘインダン・イ氏の助けで家を抜け出しスギョンを捜す。

▼以下、ネタバレあらすじ

崖にたどり着いたバウが見たのはきれいにたたんだ外套と花靴。崖下をみてスギョンが飛び降りたと知ったバウは、ためらわずに海に飛び込み、嫌がるスギョンを無事救出する。父が海に飛び込んだと知ったチャドルは、「翁主のためにアボジ(父さん)が死ぬところだった」と初めてスギョンに文句を言い、二度と死のうとするなと約束させる。

死のうとした理由を「自分が死ねば皆が楽になる」というスギョンを、「自分のために生きろ。生きる理由など必要ない」と叱責するバウ。一方、“翁主様”と呼ぶなと叱られたチャドルだが、人前で“オンマ(お母さん)”と呼んでいいと許可をもらってご機嫌。村はずれにボロ家を見つけ、3人は当面家族を装ってここで暮らすことに。

地図年代別地図を見る※【臨津江(イムジンガン)】バウたちが暮らすのは坡州(パジュ)の月龍山(ウォルヨンサン)。朝鮮半島の韓国と北朝鮮の軍事境界線(DMZ)に近くで、そこを流れる川が臨津江。南北分断の悲劇を語る舞台として昭和のフォークグループ、ザ・フォーク・クルセダーズが「イムジン河」というタイトルで歌にした。詳しくは「パッチギ」映画音楽で。

一方、納屋に閉じ込められたデヨンは、叔母のヘインダンイ氏の忠告通りに、父の命令に従うと嘘をついて自由の身になり、姿を消したスギョンを捜し始める。

村ではバウが職探しに奔走するが、貧しい村では職探しもままならず、金満家の両班宅に盗みに入る。首尾よく金目のものを盗み出し見張りを買って出たチャドルと逃げるが、盗みに息子まで巻き込んだことに怒るスギョンはハンスト行動に出る。バウと大喧嘩し姿を消したスギョンは夜になってボロボロの服に顔を汚して帰って来る。泣いて縋るチャドルを宥めたスギョンは、酒幕で皿洗いをしたと初めて稼いだ金を見せ、これからは普通の女として生きると告げる。そして二度と盗みを働かないとバウに約束させる。だが、翌朝、川で欲張り両班の家に泥棒が入ったことを嬉しそうに噂話をする女たちを見たスギョンは、自身の世間知らずを思い知る。

※【酒幕(チュマク)】宿泊もできる飲食店。
※【洪吉童(ホンギルドン)】朝鮮に実在したといわれている三大義賊の一人。詳しくはこちらで紹介。


朝廷では宣恵法の全国拡大を反対していた。その急先鋒がイチョム。地主たちから賄賂をもらっていると公言するイチョムは、その金は王が命じた、王室の権威のために宮殿再建費用になっているといわれ、返す言葉もない。
※【号牌法(ホペポブ)】号牌とは身分証明書のこと。住民を管理して兵役や労役を課すことを目的として16歳以上の男全員が持たされた。号牌を持つと役務が課せられるために、自分からわざと奴婢になる者もいた。詳しくは【朝鮮王朝豆知識】◆号牌で解説。

王とは名ばかりでイチョムに実権を握られている光海君。なんとしてもイチョムの弱みをつかむために、ジュンヨンがつかんだスギョンの居場所をさりげなくイチョムに知らせ、スギョンを殺害した証拠を持って来いと命じる。

スギョンとチャドルにねだられバウは、再び3人で市場に向かうが…。

■見どころ
スギョンが海に飛び込むシーン。ここで流れるOSTはジョンインが歌う「恋歌」。途中繰り返される「꽃잎=コンイプ(花びら)」という歌詞と、真っ白なチマ(スカート)が海に吸い込まれる様子がリンクする。「なぜ、ここまでするのか」というスギョンの問いに、「自分も一度死んだ身だ」と気になる言葉を口にするバウ。彼の過去に何があったのか?

前回の花靴に続いて今回は簪(かんざし)を用意してやるバウ。なんといってスギョンに渡すのか。ボロ家の大掃除。幼いチャドルが働く傍で手持ちぶさたのスギョン。甘やかすチャドルにバウはなんというのか?そして、チャドルとスギョンが大根をかじるシーンでオナラの音が。果たしてその音の主は?

今回はチャドルの教育を巡ってバウとスギョンが口論する。まるで本当の夫婦げんかのようだ。力仕事をするようになってもりもり食べ、グーグー寝るスギョン。深窓の翁主が逞しい村の女に変わりつつある。今回は、スギョンが市場や初めての体験をしたり、家事もこなす。初めてのお料理の腕前は?

ところで、イ氏が兄イチョムにデヨンを許すようにとりなすシーンで、イチョムが気になる言葉を口にする。いったい何を言うのか?そしてその真意は?また、豆知識で解説した「号牌」については、チョン・イルが王・英祖を演じた「ヘチ 王座への道」で感動のエピソードがある。気になる方は11話のあらすじをチェック。



<関連情報>
「ヘチ 王座への道」(全24話)4月2日(土)より配信中!

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 2022年4月15日スタート 金19:00-21:25 2話連続
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kandoratop【作品詳細】【「ポッサム‐運命を盗む」を2倍楽しむ】