「鎌倉殿の13人」第15話、御家人の謀反に対して冷酷頼朝が動く!第14話ネタバレあらすじと予告動画

2022年04月11日10時21分ドラマ
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分断された鎌倉、御家人と頼朝の板挟みで奔走する義時(小栗旬)・・・冷酷な頼朝(大泉洋)の狙いは?NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)4月17日(日)放送の第15話「足固めの儀式」あらすじ、前回第14話「都の義仲」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中。



夫婦となった義時と八重(新垣結衣)の幸せシーンからスタートした4月10日放送の第14話。北陸から一気に京へ入るも、朝廷のしきたりに疎い木曽義仲(青木崇高)は後白河法皇(西田敏行)とソリが合わず次第に追い込まれていった。人質として鎌倉に入った義仲の嫡男・義高(市川染五郎)が大姫(落井実結子)と仲睦まじく暮らす一方、頼朝の頭脳戦が功を奏し、義仲の歯車が狂い出す様が描かれた。義仲の謀反を疑い、討伐のために大将・義経(菅田将暉)が出陣するが、命が危うくなっていく義高の「この戦に義はございますか」と問う姿が辛い印象を与えた。

さらに頼朝への不満を爆発させた御家人たちがついに反頼朝派を結成、謀反を企てはじめる。その仲間に入り込む実は頼朝派の梶原景時(中村獅童)、そして頼朝ブレーンの大江広元(栗原英雄)の指示で送り込まれた上総広常(佐藤浩市)の役目とは、分断された鎌倉を頼朝がどうまとめるのか、今後の展開が気になるところだ。

そして4月17日放送の第15話では、源氏同士の争いが引き起こした鎌倉殿・頼朝と御家人たちの対立が描かれる。頼朝の嫡男・万寿の成長を祝う儀式で起こる御家人たちの謀反。頼朝の怒りの矛先が向かう先は?予告では「わしに逆らうものは何人も許さん。」と冷酷な言葉を放つ頼朝、果たして内乱の結末は?サスペンスのようにハラハラする展開が予想される第15話もお見逃しなく!

■義高とセミの抜け殻
義高と義経の「セミの抜け殻を集めるのが好きで」「あんまりそれ人に言わない方がいいぞ」という他愛もない会話。そして、義仲討伐で出陣する義経が贈ったセミの抜け殻と、それを握りつぶす義高のシーンが話題を呼び「セミの抜け殻」がTwitterのトレンド入りた。義経からすれば、義仲を討てば義高も生きてはいられない不憫さを思っての贈り物だが、義高からすれば父に叶うわけがない義経を哀れと思っている対比が描かれたシーンに出て来たセミの抜け殻が意味することとは。

セミの抜け殻、すなわち「空蝉」は生きている人間の世界でもあり、抜け殻から連想し、むなしさや儚さの象徴。一方で、セミは幼虫から成虫になる確率が低く、その抜け殻は無事に成長した幸運の証としてヨーロッパや中国、日本でも重宝されてきた。そんな抜け殻を集めることが好きな義高だが、頼朝と義仲の対立で立場が危うくなる中、無事に生き延びることが出来るのか。セミの抜け殻が意味する儚さが義高を象徴するアイテムとして強い印象を残した回となった。

■前回(第14話)ネタバレあらすじ
源義高が鎌倉に入った。表向きは頼朝の娘・大姫の許嫁だったが、実のところは人質としてやって来たのだった。義高は美しい顔立ちと気品漂う佇まいに、初めは反対していた政子(小池栄子)も義高のことをすっかり気に入った。その頃、義仲は北陸に勢力を伸ばし、寿永2年(1883年)5月、倶利伽羅峠で平家軍を撃退。勢いに乗った義仲はそのまま京を目指した。義仲軍を恐れた平宗盛(小泉孝太郎)は、帝と三種の神器と共に都を落ち延びた。義仲に先を越されて焦る頼朝だったが、大江広元は法皇と義仲はいずれ対立すると予測した。

案の定、広元の言う通り、義仲は宮廷の作法を心得ず、三種の神器の存在も知らなかったので法皇の信頼を得ることは難しかった。平家の都落ちから5日後、法皇から源氏一門に対し恩賞が下された。勲功第一に頼朝、次いで義仲、三番目は行家と定められていた。実は頼朝は密かに法皇に手紙を送り、今後は朝廷の指図の元、西は平家、東は源氏が治めるようにしてはどうかと進言していた。頼朝が源氏を束ねていると勘違いしていた法皇だったが、義仲の抗議により頼朝を源氏の棟梁と認めず、恩賞は先送りすることになった。

この頃、京の町では義仲の兵たちの乱暴狼藉が問題になっていた。法皇は、連れ去られた安徳天皇を諦め、別の帝を立てていた。後鳥羽天皇、この時4歳、皇位継承の証、三種の神器なき即位だった。そしてなかなか出陣しない義仲にしびれを切らした法皇は、すぐに三種の神器を取り戻すよう命を下し、義仲は出陣していった。しかし、義仲が京を離れた隙に頼朝は法皇に莫大な献上品を贈り、一気に接近。上洛の遅れを詫びる頼朝に対し、法皇は頼朝の流罪を解き、東海道、東山道の支配を認めた。

自分の所領である信濃が頼朝の手に渡ったことを知った義仲は京に戻り、法皇に真意を確かめようとした。しかし、義仲が戦を放棄して京に戻ったので、平家と和睦を結んだと噂が立ってしまった。さらに義仲は制止を振り切り御所に押し入った為、法皇はこれを謀反とし、頼朝に助けを求めてきた。頼朝は一刻も早く出陣しようとするが、義時は御家人たちが源氏同士の争いに理解を示すとは思えなかった。また、安達盛長(野添義弘)も頼朝が鎌倉を離れた隙を藤原秀衡(田中泯)が狙うのではと心配した。

義時が心配した通り、三浦義澄(佐藤B作)、岡崎義実(たかお鷹)、土肥実平(阿南健治)、千葉常胤(岡本信人)らは戦に行くのを拒んだ。頼朝は、はやる気持ちを抑え大江広元の助言通り、先陣を先に向かわせ本陣は後から合流することにし、その大将を義経に託した。これでは人質として鎌倉で暮らす義高の身が危なくなる。大姫と仲睦まじい義高を案じた政子は義高を守ることを心に誓った。一方、三浦館では千葉常胤ら御家人たちが揃い、頼朝を討って自分たちで坂東を治めようと企てていた。中立を保とうとする義澄だったが、北条を助けることを条件に仲間に加わることになった。

そして、義経率いる先発隊が義仲を討つため鎌倉を出発した。一方、反頼朝に和田義盛(横田栄司)と梶原景時、そして呪詛の役目を解かれた文覚(市川猿之助)も加わった。その夜、御所には義時、景時、広元らが集まった。反頼朝派に統率力を持つ者が加われば頼朝に勝ち目はない。つまり、上総広常がどちらにつくかに注目が集まった。義時は、広元の提案で広常に会いに行き、三浦家に集まる御家人たちからの誘いに乗って欲しいと頼むのだった。そして広常は義時の指示通り反頼朝派に加わり、これにより鎌倉は2つに割れることになった。

■第15話「足固めの儀式」あらすじ
源義経率いる追討軍が迫っていることを知った木曽義仲は、後白河法皇を捕らえて京に籠もる。かたや、鎌倉では御家人たちが頼朝を討とうとしていた。上総広常も加わり、義仲の嫡男・義高を旗頭とし、都ばかりに目を向ける源頼朝失脚を企む。義時は御家人たちの計画を潰すために大江広元らと連携しようとするのだが・・・。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第15話は4月17日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/大泉洋/菅田将暉/小池栄子/青木崇高/新垣結衣/佐藤浩市/西田敏行ほか。番組公式Twitterアカウントは「@ nhk_kamakura13」。第15話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

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