テレビ東京「風と雲と雨」（全28話版）第1-2話あらすじ：運命の出会いと不吉な予言

テレビ東京にて月～金曜あさ8時15分から地上波放送する「風と雲と雨」（全28話）はパク・シフ×コ・ソンヒ×チョン・グァンリョル共演の2021年NO.1韓国時代劇！2022年5月3日（火）・4日（水）第1話と第2話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識をご紹介、DVDも発売中で公式サイト、Youtubeにて予告動画が視聴できる。



「風と雲と雨」は朝鮮最高の観相師と神力を持つ王女、運命に翻弄される愛の行方とキングメーカーたちの王位争奪戦を描くアクション・ロマンス時代劇。【「風と雲と雨」2倍楽しむ】では、2020年に行われたイベントレポート、スペシャル映像、インタビュー映像、各話のあらすじと見どころなどまとめて紹介している。

※以下、オリジナル全21話版で視聴しているために、カットされた部分やあらすじが前後することもあることご理解ください。また詳しいあらすじを知りたくない方は、見どころと※豆知識をご覧になってあらすじは確認用としてご利用ください。

■キャスト
チェ・チョンジュン役：パク・シフ
ポンリョン（ポンリョン）役：コ・ソンヒ
興宣大院/イ・ハウン役：チョン・グァンリョル
チェ・インギュ役：ソンヒョク
　ほか

© 2020 TV Chosun■第1話あらすじ
1862年（哲宗在位13年壬戌）。ボンリョン（コ・ソンヒ）は興宣君イ・ハウン（チョン・グァンリョル）の前でミン・ジャヨン（後の明成皇后）の未来を占うが、不穏な言葉を遺す。帰路、チェ・チョンジュン（パク・シフ）はボンリョンの籠の行く手を塞ぎ「私が捜していた女人を見つけた。」とボンリョンを連れ去る。だがボンリョンはチョンジュンが誰なのか思い出せない。そんな彼女に「お前を取り戻すために苦労を重ねて来た。お前は私の想い人だ…」と語りかけるチョンジュンは、ボンリョンが思考を混乱させる迷魂散（ミホンサン）を飲まされたと説明し、記憶を思い出させるので3日間だけ側にいて欲しいと、2人の思い出を語りだす。
※当時の時代背景については歴史：哲宗（チョルジョン）、朝鮮最後の王位争奪戦で解説。

江華島。名士チェ･ギョン（キム・ミョンス）の息子チョンジュン（子役：カン・テウ）は17歳の若さで科挙に首席で及第し、「江華島の世子」と呼ばれ、周囲から羨望を集める存在であった。一方、巫女バンダル（ワン・ビンナ）の娘ボンリョン（子役：ホン・スンヒ）は人の未来を見通す特殊な能力があったが、他人に知られてはいけないという母親の忠告のもと、自身の能力を隠しながら生きていた。そんな中、ボンリョンの器量の良さに目をつけたインギュ（子役：チェ・ジョンウ）は金にものを言わせて誘うが相手にされず、怒ったインギュは彼女を的にして弓遊びをする。そこにチョンジュンが現れ、親友の暴挙を諫めボンリョンを助ける。
※科挙：人材登用試験制度。科目別に選抜（選挙）することから科挙と呼ぶ。チョンジュンが帽子に付けていた花は“御賜花”。詳しくは【朝鮮王朝豆知識】「◆科挙」「◆放榜礼」で。

ある夏の夜、肝試しで山奥に入ったチョンジュンとインギュたち。幽霊が現れ仲間は逃げ出し、チョンジュンは足を滑らせ崖から落ちかけるが、インギュは助けることをせずに助けを呼ぶと立ち去る。チョンジュンを助けてくれたのはボンリョンだった。実は薬草採りに来ていたボンリョンが薬草を踏み荒らされないように幽霊騒ぎを起こしたのだった。

翌日、ボンリョンはチョンジュンを見捨てて逃げたインギュの元を訪れ、彼の心の声「このまま落ちていなくなれ」を口にし、今後、行いを改めなければチョンジュンにバラすと脅す。そしてボンリョンはチョンジュンの屋敷へ。助けてくれた礼にご馳走を振舞い意気投合。二人は燕尾亭（ヨンミジョン）の丘の上の大樹の下でチョンジュンの太鼓に合わせてボンリョンが踊り、やがて二人は互いに惹かれ合う。ボンリョンのテンギ（髪のリボン）を大樹の枝に結ぶ、二人だけの待ち合わせの合図を決め口づけする。
燕尾亭：ソウルから約1時間弱、北朝鮮に限りなく近い江華島にある有形文化財第24号。高麗時代第23代王・高宗時代にモンゴルと戦った際、江華に首都が置かれ、学生たちを集めて勉学を教えたと伝わっている。

そんな2人の仲を嫉妬したインギュはボンリョンの母である巫女バンダルが両班を呪ったと告発する。拷問を受ける母を見かねたボンリョンは母親を助けるため、母の忠告を無視して人々の前で自身の能力を使ってしまう。ボンリョンの能力に目を付けた朝廷の有力一族の息子キム・ビョンウン（キム・スンス）は彼女を監禁して一族のために利用する。実はボンリョンは朝鮮第25代王、哲宗の隠し子だった。江華島で暮らす哲宗が王族と知らずに愛し合い、ボンリョンを身ごもったのだった。哲宗も長らくバンダルとその子を捜していたが見つからなかったのだった。決死の覚悟でお王前に引き出されたバンダルは事情を話してボンリョンを返してほしいと訴えるが、巫女ごときに翁主を育てさせられないとのチョ大王大妃の一言で、ボンリョンはチャンドン・キム氏一族の元に預けられることに。
※大王大妃：国王の祖母　※翁主（オンジュ）：側室が産んだ王女。正室が産んだ王女は公主（コンジュ）。

その後、ボンリョンは翁主とは名ばかりでビョンウンによってまるで奴隷のような生活を強いられる。ボンリョンが見舞われた不幸を知らずに、チョンジュンはその後も何度も約束の大樹の下でボンリョンを待ったが、ボンリョンは現れなかった。
※堂上官（タンサンガン）：官庁の長官クラスで正三品の品階。　※大監(テガム)：正一品～正二品までを“大監（テガム）”、正三品までを“令監（ヨンガム）”正三品から下を“ナーリ”と呼んだ。詳しくは【朝鮮王朝豆知識】「◆官職の品階」で。

■見どころ
的当てにされているボンリョンを救うために、ボンリョンの前に立つ前に立つ勇気が素敵だ。一方、神秘的な力を持つボンリョンの周りに蛍が集まる。幽霊の正体はボンリョンが操った蛍たち。

普段時代劇を好んで見ない視聴者の方でも、時代劇×四柱推命・サイコメトリーがテーマと聞いて興味を持つ人も多いのではないだろうか？その期待は裏切られないはず！通常ドラマの初回は登場人物や全体のストーリー紹介が中心ですぐにドラマの世界観へ没入することはなかなかない中、本作品は初回の冒頭から主演のパク・シフとコ・ソンヒ2人が対峙し、自然とドラマの世界観に引き込まれてしまうだろう。また子役時代の話もテンポよく進み1話からパク・シフの姿が見ることができるのもポイント。

© 2020 TV Chosun■第2話
5年後。江華島の役人となったチョンジュンは県監である父ギヨンのお供でイノシシ狩りをするが、そこで戸曹判書キム･ビョンウンの一行と出会う。5年間ボンリョンを捜してきたチョンジュンは輿の中に翁主となったボンリョンがいることを知らない。キム･ビョンウンは2日後に漕運（そううん）船（献上品を乗せた船）は出航すると聞き、船の出航を遅らせるために、チョンジュンと翁主ボンリョンを結婚させようと企む。 ※県監（ヒョンガン）：従六品官で県の長。　※戸曹判書（ホジョパンソ）：戸曹は日本の財務省にあたる官庁で、判書は長官（正二品）のこと。

夜、母バンダルの行方を捜すボンリョンは悪夢にうなされ闇に紛れて港に出向く。その姿をインギュが偶然見かける。一方、チョンジュンは港で爆発物が発見されたという報告を受け港の見回りをし漕運船で不審者を発見するが逃げられる。ところが船にはもう一人の不審者がいた。それは5年前に姿を消したボンリョンだった。チョンジョンは5年間燕尾亭の丘で待ち続けたと再会を喜ぶ。笑顔を見せずに立ち去るボンリョンを追いかけたチョンジュンはボンリョンが翁主だと知り驚き、立ち去るボンリョンを茫然と見送る。

チョンジュンの父チェ･ギョンが婚姻を断ると、ビョンウンは王命だといって船の出航を2日送らせて婚約式を挙げるよう告げるが、チェ・ギョンは出航を遅らせることは出来ないと答える。実は漕運船にはチェ・ギョンに押収される100万両が積み込まれていた。常平通宝を独占したせいで物価が高騰し国の経済が混乱させたのだった。哲宗はギョンに命令してその100両を押収させてキム氏一族を倒すための資金にするつもりだった。ビョンウンの父であるチャンドン・キム氏の首長で領議政ム・ジャグンはこの100両を奪う計画をビョンウンに命じていたのだった。
※領議政：最高官職で日本の首相に当たる。

宴が催され余興に若者たちの運勢を占うことに。朝鮮最高の易者といわれるサンボクは傍らにいたインギュの相が良いと「兄のような良い友に頼って生きれば幸せな人生が遅れる」と占う。他の若者がそれはチョンジュンのことだと告げ、次にチョンジュンを占い「竜です。大地から飛び立つ黒い竜で、大将軍の素質がある」と激賛するも「運命の相手が近くにいて、それは特別な高貴な女人だ」とも。そこに山水道人と名乗る男が「チョンジュンが大出世と挫折を味わう」という予言をする。
※四柱（サジュ）：日本では四柱推命といわれる暦占の一つ。詳しくは「六龍が飛ぶ」14話「豆知識」で。　※咸豊帝（かんぽうてい）：清の第9代皇帝（在位：1850年～1861年）。

ボンリョンはチョンジュンを呼び出し船に忍び込んだ理由を、キム氏一族が金か権力か、人の命かはわからないが彼らは例え火事になっても大勢の犠牲者が出ても目的のためには何でもすると話し、助けて欲しいと頼む。チョンジュンはいい未来も見えるのかと訊ね、ボンリョンは「偉大な人物」を聞かれるとかつて道ですれ違った一人の少女と答え、「あなたを愛して守れる人」については母の言葉を思い出す。その頃、インギュは易者サンボクを拉致して暴行を加えもう一度占えと迫る。するとサンボクは冷酷な殺生の気である「粛殺の気」を占い、インギュは当たっていると答えてサンボクを斬り捨てる。

翌日、チェ・ギョンは「運命の女人がチョンジュンを裏切り、そのためにチョンジュンが早世するという」易を気にして婚姻を反対し山水道人の元で修行するよう指示するが、チョンジュンはそれを押し切り結婚式を挙げることになる。

■見どころ
「王女の男」以来、9年振りとは思えないほど、全く変わらないパク・シフの姿には驚きと共に安心感を抱かせてくれる。韓服姿は相変わらず美しく、弓を射る凛とした姿は見惚れるほどだ。

少年時代はチェ・ジョンウ、成人してからはソンヒョクが演じるインギュ。チェ・チョンジュンの友でありながら、彼の場を奪おうとする敵役。“粛殺”とは 秋の冷たくきびしい空気が草木などをそこない枯らすことだが、易者サンボクを斬り捨てるときの表情はまさに草木もちぢじ枯らすほどの不気味さだ。サンボクを演じたホ・ソンテは強面のルックスからか「イカゲーム」ではイカゲーム参加者101番のヤクザや「七日の王妃」でが刺客などで凄みのある表情を見せるが、「サイコパスダイアリー」ではコミカルな演技も披露している。

原題：바람과 구름과 비

「風と雲と雨」
DVD-SET1~３発売中
各14,740 円（税抜13,400 円）
※DVD 好評レンタル中
発売・販売元：ＮＢＣユニバーサル・エンターテイメント
© 2020 TV Chosun

◇テレビ東京「風と雲と雨」番組公式サイト
　2022年5月3日スタート　月～金8：15-9:11
◇「風と雲と雨」公式サイト
◇Youtube「風と雲と雨」予告動画

【作品詳細】【「風と雲と雨」を２倍楽しむ】