「どうする家康」上洛か戦か?数正の“押し花”に“家康”松本潤が涙の決断!第34話ネタバレ第35話予告

2023年09月04日10時10分ドラマ
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NHK大河ドラマ「どうする家康」(総合20時~、BSP、BS4K18時~)9月3日(日)に放送された第34話「豊臣の花嫁」数正の“押し花”に家康(松本潤/嵐)はじめ家臣団が涙。9月17日(日)放送の第35話「欲望の怪物」に石田三成役で中村七之助が登場!NHK公式サイトでは予告動画が公開中だ。
※9月10日はラグビーワールドカップのため放送休止。



家康の重臣・石川数正(松重豊)の出奔したその後が描かれた9月3日放送の第34話では、未曾有の大地震で家康(松本潤)も秀吉(ムロツヨシ)も戦どころではなくなってしまう。何とか家康を上洛させたい秀吉は妹の旭(山田真歩)を正室に据え、さらに母まで人質として差し出そうとする。家康に上洛か戦かの選択が迫られる中、家康の心を動かしたのは数正が残した置き土産だった。

数正が残した木箱の中には築山の草花の押し花が。於愛(広瀬アリス)は自らの手で国を治めることに執着する家康に対し「他の人が戦なき世を作るならそれでも良いのでは?」と語りかけ、酒井忠次(大森南朋)は、数正が戦を止めて徳川を守るため出奔したのだと推察。大切にすべき思いに気づいた家康は「あほたわけ」と涙を流し、家臣たちも号泣する姿が映し出されると、ネットでは「グッと来た」「愛ある“あほたわけ”に泣けた」「振り上げた拳を下ろさせるための出奔なのか」など反響が相次いだ。

そして9月10日の放送休止をはさみ、9月17日放送の第35話ではついに家康が上洛し、秀吉と対峙する様子が描かれる。そして中村七之助演じる石田三成が登場。家康役の松本潤と中村七之助は高校からの親友として知られている間柄なだけに、家康と三成の初対面に早くも注目が集まっている。

■家康説得に尽力した“於愛”広瀬アリスにMVP
第34回で描かれた数正の真意も心を打つものがたあったが、家康と秀吉の駆け引きに翻弄されながらも、徳川方と豊臣方の間を取り持とうとする秀吉の妹・旭(山田真歩)をはじめ、於愛(広瀬アリス)、そして於大の姿が感動を呼んだ。尾張弁で明るい性格の旭だが、そんな快活さとは裏腹に夫と離縁させられ、三河に連れてこられた悲しみを背負っている。秀吉からは「お前がうまくやらんと、次はかか様をおくりつけることになりかねんに」と脅されており、そんな中でも明るく振舞う旭の姿が物悲しく映る。

そんな旭に心を痛め、頑なになった家康の心を解きほぐしたのが母・於大(松嶋菜々子)と側室・於愛(広瀬アリス)。於大は「おなごは男の駆け引きの道具ではない!」と家康を一喝。於愛は数正の置き土産となった無骨な仏像と築山の押し花で「他の人が戦なき世を作るならそれでも良いのでは?」と優しく説いた。“戦のない世を作る”ことに執着していた家康を上洛に動かしたのは、数正の置き土産もあるが、於愛の働きも大きかったはず。評定中にも関わらず堂々と家康に進言する姿に「MVPは於愛!」「於愛の言葉に泣いた」などの声が持ち上がった。

■前回(第34話)ネタバレあらすじ
打倒・秀吉を誓ったはずの数正が豊臣方に出奔し、徳川家に衝撃が走る。なぜ数正は秀吉の元に走ったのか。これまで共に家康を支えて来た酒井忠次にもその真意はわからなかった。数正が豊臣に下ったとなれば敵に手の内を知られたのも同じこと。そこに未曾有の大地震が発生。天正13年(1586年)11月29日、後に言われる天正の大地震は三河や秀吉がいる機内に大きな被害をもたらした。徳川との戦に備えていた大垣城も焼け落ちてしまい、秀吉は家康の運の強さを感じるのだった。

家康が震災後の立て直しをはかる中、織田信雄(浜野謙太)がやってきて上洛を促してきた。もとはと言えば信雄が和睦を結ばなければ・・・。憤りを感じる家康に加え、忠次は「上洛したら殺されるぬとも限りません」と秀吉への不信感を口にする。それを聞いた信雄は、秀吉が人質を出せば信用するのかと詰め寄ってくるのだった。その後、なんと秀吉は嫁いでいた妹・旭を離縁させ、家康の正室として嫁がせるという書状を送って来る。

正室はとらないと決めていた家康だったが、正信(松山ケンイチ)から「正室とはいえ、形だけのもの。秀吉の妹であれば利用かちがある」と助言されしぶしぶこの要件を飲むことに。そして天正14年5月、旭が家康のもとに嫁いできた。旭は尾張弁で明るい性格だったので、於大や於愛ともすぐに打ち解けた。

一方、大坂周辺を探っていた正信は、数正が屋敷から出ることもなく、それといった活躍もしていないと報告してくる。秀吉にとって数正は、徳川が送った間者、もしくは長年仕えた家康を裏切った者となれば、重用することはできない。康政(杉野遥亮)や本多忠勝(山田裕貴)らは数正のことを慕ってはいなかったが、尊敬をしていただけに、飼い殺しになることをわかっていながら豊臣に下ったことに内心落ち込んでいた。家康もまた、そんな数正への悲しみや悔しい思いは消えなかった。

なかなか上洛しない家康にしびれを切らした秀吉は、ついに年老いた母を人質として送ると言ってくる。秀吉からの最後通告に、上洛か戦か、家康は究極の選択を迫られた。しかしこれでは徳川と豊臣の仲を取り持つために離縁してまでやって来た旭の立場がない。於愛は旭と秀吉の母・仲を不憫に思い、家康に上洛を進言するが、秀吉に屈することを拒む家康は無言のまま評定へ向かった。

評定の席で、忠勝や直政(板垣李光人)らは秀吉との戦をするよう主張するが、忠勝は冷静な判断をあおった。今の徳川に勝機はない。数正は自ら悪者になり、家康と徳川を守るために出奔したのではないか。そこへ於愛が数正の残した不格好に彫られた仏と押し花が入った木箱を持って入ってくる。押し花はかつて瀬名が愛した築山のものだった。瀬名が望んだ戦のない世のため、天下人になることに縛られていた家康だったが、忠次から「これ以上おのれを苦しめなさるな」と言われ、数正の思いに涙を流し、天下を取ることを諦めると家臣たちに告げるのだった。

そして、家康は旭のところへ行き、上洛することを伝え、旭のおかげで家中が明るくなったと感謝した。「そなたはわたしの大事な妻じゃ」という家康の言葉に旭は泣き崩れた。天正14年(1587年)、浜松城では家康が出立の準備をしていた。家康は於愛に、「秀吉が関白にふさわしいか見極める。そして関白を操ってこの世を浄土にする」と告げ、二人は笑顔で見つめ合うのだった。

■第35話「欲望の怪物」あらすじ
秀吉は母・仲を家康の上洛と引き換えに人質として岡崎へ送る。秀吉は家康を歓待する中、妻の寧々(和久井映見)や弟の秀長(佐藤隆太)を紹介し、諸大名の前で一芝居打って欲しいと頼み込む。大坂をたつ前夜、秀吉から北条・真田の手綱を握る役目を任された家康は、秀吉の家臣で豊臣一の切れ者と言われる石田三成(中村七之助)と出会い・・・。

NHK大河ドラマ「どうする家康」第35話は9月17日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:古沢良太、出演:松本潤、ムロツヨシ、大森南朋、山田裕貴、杉野遥亮、松山ケンイチ、松重豊ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_ieyasu」。第35話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「どうする家康」番組公式サイト
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