韓国ドラマ「朝鮮弁護士」第11話・第12話:冷たい言葉で傷つけあうハンスとヨンジュ!土地は誰のもの?

2023年10月01日08時00分ドラマ
©2023MBC

KNTVにて日本初放送中の「朝鮮弁護士」(原題)は、ウ・ドファン主演の法廷ロマンス時代劇。第11話「別れ」と第12話「土地の主」のあらすじと見どころを紹介、KNTV番組サイトで予告動画が公開中だ。(ネタバレ)

「朝鮮弁護士」(原題)は、朝鮮時代を舞台に、亡き両親の復讐を誓いながら民を助ける破天荒な弁護人カン・ハンスの恋と成長を描く法廷リベンジ・ロマンス時代劇だ。



【「朝鮮弁護士」を2倍楽しむ】では、時代背景やキャストの紹介、放送にあわせて各話のあらすじと見どころ、豆知識など紹介していく。

■キャスト押さえておくべきキャスト8名を画像付きで紹介
カン・ハンス役:ウ・ドファン
イ・ヨンジュ役:キム・ジヨン
ユ・ジソン役:チャ・ハギョン
ユ・ジュセ役:チョン・ホジン
イ・バン役:イ・テゴム
ウンス役:ハン・ソウン
 ほか

■第11話「別れ」あらすじ
敵対勢力の士林派を起用した王に、院相ユ・ジェセ(チョン・ホジン)は「血筋だけで王座に座っているあなたを誰が信じて従うか?」と言い放つ。「王に挑む権臣ユ・ジェセを倒し、王権を取り戻す」と宣戦布告する王(ソン・ゴニ)だが、ジェセの余裕の笑みにヨンジュとハンスが危険と察する。

実はハンスが公主に会うはずだった15日。輿に乗せられたハンスは殺されていたかもしれなかった。ジソンを通じて王の伝言を聞いたヨンジュは、「朝鮮のため、お前のため」という大王大妃(キム・エラン)の前に銀粧刀を置いて「ハンスを害するなら私も一緒に害して下さい」と命懸けの交渉をしたのだ。結局大王大妃はヨンジュの願いを聞き入れハンスを害することをしない代わりに、彼を傍の置くことを禁じた。

輿を蹴破って生きて船に戻ってきたハンスだったが、今度は船着き場で逮捕されそうになる。公主としてヨンジュが彼の無実を証言し、驚くハンスに自分が公主だと認めた。ショックを受けたハンスはヨンジュを、自分が知る一番の嘘つきと言い、立ち去る役人たちに「公主が嘘をついたかもしれないから」と自ら逮捕を望んだ。

ソウォン閣に戻ったヨンジュは部屋に置いてあったという赤い巾着を受け取る。中には『怒ってごめん。悪いのは自分の方。銀粧刀を贈って怖い思いをさせた。これが本当の贈り物だ。心配するな。お前は俺が守る』というハンスからの手紙と結婚指輪が添えられていた。ヨンジュは涙を流して指輪を見つめる。

チュ大監(チェ・ムソン)殺害容疑者として裁判を受けることになったハンスは、船から凶器が見つかったと突き付けられ、厳しい詮議を受ける。

助けに行こうとするヨンジュを「自ら窮地を逃れるはず。王室や父ユ・ジェセに名分を与えてはいけない」と止めるジソン。そんなジソンに「あなたを利用してもいいですか?」とヨンジュ。

朝鮮弁護士©2023MBC / ドンチ面会に来たドンチ(イ・ギュソン)にハンスは「真犯人を見つけるのは難しい。私が犯人でないことを証明する手段を考えるように」と指示する。船に戻ったドンチは、「目撃者を見つけるにはお金が必要なはず」という女の声と共に高価な装飾品の入った箱を見つける。声の主はハンスの妹ウンス(ハン・ソウン)だった。ユ・ジェセはウンスに、ハンスの逮捕も大王大妃の仕業と教えていた。

ヨンジュはユ・ジェセの傍で動向を探るためにジソンと婚姻することにする。そうすればハンスも守れる。ホン氏(シン・ドンミ)は女人としての幸福を捨てようとするヨンジュを心配するが、ヨンジュは「女人の幸せはソウォンがもらった」と悲し気に答える。

ジソンは獄中のハンスにヨンジュとの婚姻を報告し、必ず生き残って祝福してくれと挑発する。怒りが彼の生きる原動力だと知っての上だった。ハンスはヨンジュとの日々を思い出し、そんな自分を自嘲する。

拷問に耐えるハンス。一方ドンチは目撃者捜しに奔走。次の裁判の日、ドンチは大勢の目撃者を連れてきた。判尹(判事)は「罰を受けても証言するのか」と脅すが、ドンチはひるまない。ハンスの無実を証言する者はその後もどんどんと集まってきた。ドンチが克明にアリバイ証言をすると今度は、「ハンスと親しい者の証言は信じられない」と難癖をつける。

するとチョ商団の大房チョルスの手下でハンスと敵対関係にあるチュサルがやって来てアリバイを証言した。これには判尹もハンスを釈放するしかない。

ふらつく脚でソウォン閣に出向いたハンスはヨンジュを想い、涙を流す。そこに現れたヨンジュに「まだ弄ぶつもりですか」と皮肉る。「自分と距離をとるべきだった」というハンスに「あなたが必要だった」と7年前のハンスの父カン律官の手紙を渡す。「全てがユ・ジェセのせい」と訴えるヨンジュに「復讐のために近づいたのか」とハンス。「互いに助け合えると思った」と訴えるヨンジュに、「我が父の死に、先王の責任がないのは確かなのか?」とハンス。そして「俺にとってお前は奇跡ではなく呪いで、2人は悪縁だ」とその場を後にする。

後日、ハンスは王宮に向かって「自分は王の友だ」と大声で叫ぶ。驚く臣下たち。王は友だと認め2人は場所を移して話す。パク氏の梅酒の話をする王に、「院相を倒すことで頭がいっぱいの王様が、やっと民に興味を持ちましたか?」と皮肉る。ハンスの父のことを知った王は、「罪滅ぼしをしろと言うのか」と聞くと、ハンスは「王様が、民を守れることを証明してください」と言い放つ。

ジソンが姿を見せ、ハンスが同席していることに驚く。険悪な二人を制して「今日がヨンジュの誕生日」と教えると、ハンスは帰ってしまう。そして誕生日も嘘だったのかとあきれる。

ハンスが王宮に来たと聞いたヨンジュは駆けだすが、自分が履いている靴がハンスからの誕生日のプレゼントの花靴でないと知りはだしになる。ハンスは彼女が脱ぎすてた靴を持ってきて「私が公主様に靴を履かせたとき、何処へでも行けるようにと願いましたが、どうぞ私のいるところだけには来ないでください。お誕生日おめでとうございます。公主様」と冷たく告げた。

「もう一緒にいることはできないが、共に戦う方法を捜し出す」とハンスからの結婚指輪を手に誓うヨンジュだった。

■見どころ、感想
あくまでもヨンジュのためだと言いながらも、ジソンもいつしかハンスを助けたいと思っている様子。

裁判の日に集まったのはかつてハンスが助けた人たち。ドンチに負ぶわれたハンスが幼少期を振り返るシーン。中人最高の出世頭と持てはやされながらも貧乏な我が家を嫌って「富者になる」と父に誓ったハンス。自分のために集まってくれた人たちを見て、「財ではなく人々からの愛で富者」になったこと実感したハンスが、「夢を叶えました」と天国の父に報告する。

ドンチは船に戻って「ハンスさんが釈放された!」と贈り物をくれた女人に聞こえるよう大声で報告し、「困ったことがあれば来てください。私たちが助けるから」と謝意を伝えたが、もちろんそれを聞いているのがハンスの妹ウンスとは知らない。

ハンスの怒りの大きさはそのままヨンジュへの愛の大きさで辛い。ヨンジュもまた誕生日の席で何事もなかったようにごちそうを食べるが、その後、食事を吐く。それを遠くで見守るジソン。この回は最初から最後まで三者三様の切ない恋に泣かされる。

■第12話「土地の主」
朝鮮弁護士©2023MBC王宮を辞して1人酒を飲むハンスは、泣き叫ぶ赤ん坊を抱いて弱り切ったチュサルと出会う。「どうした?」と声をかけるハンスに、泣きながら事情を話す。チュサルは兄弟で畑を持つのが夢だった。「3年間、畑を耕せは自分の土地になる」という国法を信じて寝る間も惜しんで耕したが、チュサルが投げた斧で兄が怪我を負ってしまった。それで彼は「チョス」という親がつけてくれて名前も捨てて逃げてしまった。

その後も兄は1人で作業を続けついに畑ができた。しかしそれを見ていたウォン大監(キム・ジェウン)は3年目の直前に土地の権利書を手に入れ兄の土地を奪った。兄嫁も穀物を収穫しに畑に入ったところを捕まってしまった。兄は役人たちから暴行を受けて瀕死の状態。兄の死に目に会えたチョルスは、兄が開墾を辞めなかったのは自分に責任を感じさせないためでもあったと知る。赤ん坊はそんな兄の忘れ形見。

ウォン大監はユ・ジェセの側近、左参賛。権力者が権利主張をしているだけに簡単に事は運ばない。そこでハンスはジソンに相談し訴状を書いてもらい土地訴訟を起こすことに。裁判は3日後。

ヨンジュはハンスを助けようとするが、ジソンから彼が狙っているのは王室や両班たち土地を持つ権力者たちすべてだと教えられる。

チュサルは本名のチュスに戻ってウォン大監に訴状を見せる。ウォン大監は「土地を持つ両班を脅かす訴訟で、相手がハンス」とユ・ジェセに泣きつく。ジェセは、ハンスの名を聞いて興味を示す。一方、ハンスは農民たちを集めて、チュスの兄が国役(民に課された労働の義務)を果たしていたと証言してもらうように頼む。

裁判の日、争点は「3年以内に開墾できていなかった」こと。そこでハンスは、チュスの兄が開墾期間の3年間に3回にわたって国役に就いた45日間があれば作物は出来ていたと主張する。次は証人たちの出番だ。ところが彼らは「チュスの兄は脚が悪く国役に行かなかった」と証言してしまう。想定外の展開にハンスは「開墾に3年は短い」と争点を変えようとするが失敗。裁判の後、農民たちが証言を変えたのは、ウォン大監に家族を人質に取られていたからだと分かった。

ウォン大監の契約書が偽造したものだと気づいたハンスは、ジソンに土地契約書を見せてもらおうと屋敷を訪ねる。ちょうどヨンジュが訪ねて来ていた。そこでジェセは壺を保管している地下室にハンスを案内させる。そこにはヨンジュとジソンが並んでいた。ジェセは婚姻祝いのツボをヨンジュに渡し「公主自らの申し出、婚姻を許可した」とハンスに聞かせるように話す。さらに「公主と婚姻しても優秀なジソンが要職に就けるように法を変える」と言い出し、ハンスに「私が法を変えるより、君が婚姻を止める方が早い。頼んだぞ」と、まるで三角関係を楽しむように告げて立ち去った。

だがハンスは、ジェセの本心が「ウォン大監の土地契約書が偽造と知っての対策のためだと気づいた。ジソンは慌てて権利書を確認しに行くが、すでにジェセの手にわたっていた。

地下室に残ったハンスとヨジョンジュ。声をかけてくれれば助けたというヨンジュに、「あなたを信じられない。公主が私に見せたのは嘘だらけ。真実はあるのですか」と責める。ヨンジュも「父の復讐を誓った時、どうだった?私にとってお前は鋭くとがれた刀に過ぎない」と、公主としての物言いでハンスへ厳しい言葉を突き付けた。「私は騙されたが、公主の目的を知ったうえで自分の父親と敵対しつつも公主の傍にいるジソンが可哀そうだ。公主様は本当に業が深い」というハンスの言葉を、戻ってきたジソンが「その判断は私がする。君は自分の仕事に集中しろ」と、父から取り返した契約書を渡す。

契約書の日にちが役所の休みの「二月一日」だったはずが「二月七日」に書き換えられていた。立ち去るハンスを見送るヨンジュは「助けようとして、足を引っ張ってしまった」と後悔する。

チョルスがチュスを呼び出す。訴訟を諦めてこちらも文書を偽装して土地を王室に譲ったことにする策を授ける。誰がこんな策を考えたと怒るハンス。ヨンジュが現れ「裁判に負けて途方に暮れるよりも食い扶持を確保すべき。王室相手ならウォン大監も諦めるはず」と主張する。ハンスは「それでは小作農のまま」だと言い返す。

「文字も読めない者たちを守ってやらなければ」と言うヨンジュに、上着を脱いで自分の体を見せる。たった一日の農作業でハンスの体があざだらけ。農作業の過酷さを分からせたうえで、「自分の2本の足で立ち国を支えている人たちを、自立できないと見下し、違法行為を勧める。これが公主の力か?これが王室のやり方か?」と怒鳴りつける。ヨンジュは「ほかに方法はある?大口をたたく方が無責任」と言い返し、明日の結審までに、他の策を考えるか自分の策を受け入れるか選ぶよう迫る。

ついに結審の日。ハンスは「訴訟を諦め、土地を元に戻します。勝手に作った堤も元に戻します」と申しでる。慌てて土地を見に行ったウォン大監は水没した土地を見て嘆く。チュスは「我が兄がしたようにご自分で開墾してください」と言い放った。

ジソンはウォン大監に、これより3年間で開墾するよう忠告する。もちろん大監の奴婢を使ってだ。自分の奴婢を使いたくない大監は「だからあの土地を選んだのに」とチュスの兄が開墾した土地を横取りしたことを自白してしまった。ウォン大監は二束三文の土地を諦める。こうして正式に土地はチュスの家族のものとなり、チュスの兄嫁も釈放された。

実は、水没した土地は元々貯水池。杭を動かしてウォン大監を騙したのだ。この策を思いついたのは、荒れ地になってもいいから、今後農民が土地を奪われないための先例を作ってほしいというチュスのアツい思いからだった。

王と並んで市中を見下ろすヨンジュは、「もしウォン大監にバレて居たらハンスは本当に堤を壊したはず。彼がめざしたのは目先の利益ではなく、農民の未来でしたから」と説明した。そして「世の中を変えるのは権力ではなく民の情熱ではないか。働けばちゃんと報われると民が思えるなら、朝廷を王室は信頼されていると言える。果たして朝鮮は民とそんな信頼を築けたのだろうか」と考えた。

チュスはハンスたちと共に甥の1歳の誕生会を開き、甥の名前を「ハンス」にしたと報告する。チョ大房は誕生祝いの靴をさりげなく置いて出ていく。ハンスは靴の下のヨンジュからの手紙を読む。外に出て「おかげさまで自分の力で解決できました。公主様」と1歳誕生の靴を返し「今後はどちらか一つに。偽善か、偽悪か」と告げて立ち去る。ヨンジュからの手紙には王からの情報として『新任提調の話の発信源は南村の酒店。そこが院相の情報収集の場かも』と書いてあった。

ハンスは両親に線香を上げ、「(婚家で幸せに暮らしていると信じる)ウンスと自分を見守ってくれますとね」と祈る。

翌日、南村の酒店に出向いたハンス。兄に気づいたウンスは顔を背けるが、部屋からジソンが出てきて…。

■見どころ、感想
これまで全戦全勝だったハンスも、さすがにユ・ジェセ相手には苦戦させれている。そんなハンスをさらに追い詰めたのはヨンジュだ。彼女がジェセと同じ卑怯な手を使ったことで、ハンスはまた一つ成長した。もっともハンスもウォン大監を騙す卑怯な手を使ったが…。

愛する2人が互いに傷つけあう言葉が辛い。

さあ、いよいよ次回はハンスが妹ウンスと対面するのか?ジェセに洗脳されているウンスをハンスは助けることができるのか?そしてヨンジュとは…。

■放送日
<本放送>8月19日(土)スタート
毎週(土)後8:00~10:30 ※2話連続
再放送日 毎週(金)前11:30~後2:00 ※2話連続

KNTV「朝鮮弁護士」(原題)番組サイト

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