BS日テレ「薯童謠 ソドンヨ」(全74話)第13-16話:チョ・ヒョンジェ、百済人とバレる|王家の四男~無情な計画(ネタバレ)

02月20日16時00分ドラマ
©SBS

BS日テレ「韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督全8演出作品一挙放送!」の第4弾、チョ・ヒョンジェ×イ・ボヨン主演の「薯童謠-ソドンヨ-」の2月21日から放送の第13話~第16話までのネタバレあらすじと見どころを紹介する。YouTubeにて第1話の無料配信をしている。

●本作の見どころの一つに百済の科学技術がある。今回は、サンギョプサル(豚バラ肉)料理実験、藍染め技術、鍍金(ときん=メッキ)、毒蛇の解毒など。但し実際のルーツは不明なものが多く、あくまでもドラマとご理解いただきたい。



「薯童謠-ソドンヨ-(以下、薯童謠)」は、古くから伝わる説話をモチーフに、百済の王子・武王(チョ・ヒョンジェ)の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主(イ・ボヨン)との運命の恋描いた歴史ロマン大作。【「薯童謠」を2倍楽しむ】では時代背景やキャスト・実在人物の紹介、各話のあらすじと見どころをまとめている。

百済を舞台にしたドラマ初心者は、時代背景:初回で斬首される第26代王・聖王って?3つの見どころを一読しておくことをお勧めする。百済の歴代王に好いては【百済王朝系図】を参考にされたい。

この回ではチャンの幼いが強い恋心ために仲間たちを聞きに陥らせることに。また第6話から子役から

■キャスト【相関図】
チャン/ソドン(薯童)/のちの30代王・武王役:チョ・ヒョンジェ
ソンファ(善花)姫/チン・ガギョン役:イ・ボヨン
サテッキル/キム・ドハム役:リュ・ジン
モンナス博士役:イ・チャンフン
阿佐太子役:チョン・ジェゴン
百済27代王・威徳王役:チョン・ウク
プヨソン/のちの百済29代王・法王役:キム・ヨンホ
新羅26代王・真平王役:チェ・ドンジュン
新羅の貴族キム・サフム役:ナ・ソンギュン
 ほか

■第13話「王家の四男」
百済宮に向かう阿佐太子(チョン・ジェゴン)は道中、首飾り(王家の子を示す五色夜明珠)がすり替わっているのに気づく。一方、チャンは亀と塩を使って「次期王はプヨゲで、皇帝と太子が死ねばそれは(プヨゲの息子)プヨソンの仕業」という噂を広め、太子に手出しできないようにした。阿佐太子は無事に百済宮に戻り政務に復帰する。

太子はチャンに威徳王(チョン・ウク)の治療のためにオンドルを設置するよう指示。太子は王家の四男を示す“四”の文字が刻印された五色夜明珠を威徳王に見せ、威徳王は太子に弟の存在を明かす。太子はプヨソンの刺客に襲われたときに入れ替わり、四男はおそらく殺害されたのだろうと伝える。チャンのおかげで王の容体は安定、チャンをそばに置きたいという太子の誘いを丁重に断り、チャンはソンファの元へと急ぐ。

一方、新羅の真平王(チェ・ドンジュン)は次期女王を決めるため(※)に公主たちに公務を与えて技量を見極めようとしていた。ところがチャンを待ち続けるソンファは公務にも参加せず毎日、弓矢を放っていた。サテッキルは、幼い頃から慕っていたソンファを妻にするため、己の正体を明かすことを決意する。

※公務:新羅では王女も国務に参加していた。詳しくは後ほど【「薯童謠」を2倍楽しむ】で詳しく解説。

サテッキルは格物に興味があるというソンファに麦の稲穂を見せ、農業技術に優れている人を知っているというソンファに「必ずその人をあなたの味方につけて下さい」と告げる。そして再訪したサテッキルは小さな釜を渡して想いを伝える。

その頃チャンは、道中せき込む老人のためにオンドル造ってやるなどで戻るのが遅れる。チャンが寺に着いた時ソンファはチャンの小屋にいた。チャンは寺に置手紙を残して戻し、2人は行き違う。翌日手紙を見つけたのはサテッキルだった。それが恋文だと知り握りつぶす。

一方、学舎に戻ったチャンは百済でのことを報告。太子からの手紙をモンナスに渡し、百済に戻れるかもしれないと伝えてみんなを喜ばす。モンナスはチャンを技術工と認めチャンは太学舎の技術工になる。サテッキルとチャンはお互いを認め合って握手し、仲間からは手荒い歓迎を受ける。



■第14話「私の原則」
薯童謠薯童謠『オンドルを作った人を褒賞する』とチャンの似顔絵が出回り、モジン(チョン・ソンギョン)から新羅の民を助けたことを強く叱責される。百済では他国より優位に立つために「技術を他国に流さないという保安の義務」を太学舎に課していた。しかしチャンは「人が優先」として受け入れられなかった。そんなチャンにモンナスは阿佐太子のもとへ行くことを命じる。「その理由の一つはお前が手に負えないこと。もう一つはお前を見ると恋して裏切られたお前の母ヨンガモ(イ・イルファ)を思い出すから、お前の師にはなれない」と告げる。だがチャンは「母から博士に認められろと言われ、それが父に会うための唯一の方法。自分が誰の息子で何者なのかを知るために、博士に認められたい。だから私への愛情も恨みもそのまま見せてください。自然が災害で人間を叩いて発展できたように、私も博士の2つの気持ちに耐え、認められます」と請い、モンナスはそのまま受け入れることに。

一方、ソンファはチャンを待ち続け、とうとう倒れてしまう。サテッキルは父キム・サフム(ナ・ソンギュン)からの手紙でソンファの想い人がチャンだと気づく。ついにチャンとソンファが再会し、チャンは10年間の想いを告白するが、自分が百済の人間だとは話せないでいた。それでも自分を信じると言ってくれるソンファ。2人の愛と絆を知ったサテッキルは、天の峠学舎をつぶすと決意し、父に学舎者たちを皆殺し手にしてくれと手紙を出す。

モンナスに代わってサテッキルがチャンに鍍金(ときん=メッキ)技術を教えることになり、水銀を扱うために気を付けるよう注意を受ける。チャンが恋敵と知り一度は黙っていようとしたサテッキルだが、水銀が熱すると危険だから離れるようにと教えてやる。

その夜、約束の時間にチャンと落ち合ったソンファは空き家を見つけて誘う。ところが途中で毒蛇に噛まれる。チャンは毒を口で吸い出してソンファを助けるが、自分も毒が回って倒れてしまう。サテッキルが見つけてソンファを寺に運ぶ。一方意識が戻ったチャンは自力で戻りメクトス(イム・ヒョンシク)からムカデの粉末が良いと聞き、ムカデを捕まえて解毒剤を作りソンファに飲ませ、傷の手当てもしてやる。遅れてサテッキルが薬剤をもってきて、その様子を見る。手当の後、またムカデを捕まえに行ってチャンが倒れる。サテッキルは見殺しにしたいところだが、ソンファの願いを聞いて助けてやる。そして父に早まった手紙を出したことを反省し、取り消す。



■第15話「告白」
薯童謠©SBSソンファはチャンの身分が高くなる方法をポリャン法師に尋ね、ミミズの開墾の功績なら身分が上がるには十分で、隋の奴婢でも帰化して新羅人になれば身分が上がると聞く。

その頃、百済宮では阿佐太子が四番目の太子の母親が踊り子のヨンガモだと知る。天の峠では、モンナスがヨンガモが息子のチャンをなぜ自分に認めさせたいのか、その理由を考えあぐねていた。

そんな中、技術工たちに肌荒れによい染料の発明を言い渡される。サテッキルはチャンを敵対視し、早急に博士となって『百済神技』を手に入れるべく、研究に打ち込む。チャンとサテッキルはそれぞれ藍染めを考案するが、サテッキルはそれに灰を加えて鮮明な色と皮膚病(アトピー)にも効果がある染料を考案した。そんなサテッキルをチャンは誇らしく思った。次にチャンとサテッキルは稲について調べることにする。

ソンファの命令で10年前のモンナスたちが逃亡した事件について調べる護衛武士ソチュン(ソ・ボムシク)だが、手掛かりはなく、唯一彼らを尋問したのがキム・サフムだと判明。報告を受けたソンファはサフムに会いに行く。一方、チャンはオンドルを造ってやった村人からどうしても礼を受け取ってほしいといわれる。ところが身分牌を見せると、1年前に死んだ人物の牌だとして投獄されてしまう。その場にいたキム・サフムのおかげで釈放される。ちょうどサフムに会いに来たソンファは、なぜ釈放させたのか怪しみながらも、チャンの身分を上げて自分に釣り合う案を講じる。

チャンの小屋に駆け付けたソンファは「天の峠の技術工全員が皇室の工房で働けるよう、父王に許可を取った」と話す。朝になれば迎えの兵たちが来ると聞いたチャンは、取り消すよう頼み、聞き入れないソンファに「そうなればみんな死ぬ」と告げて自分たちが百済人であるとを明かさざるを得なくなった。

チャンが百済人だと知ったソンファは、自分を騙して内偵していたのかと怒る。チャンは否定し、「百済を追い出された太学舎の技術者」だと、10年前の経緯の全てを正直に話すが、ソンファは聞き入れない。寺に駆け付けたチャンは「身分の問題なら百済の王になります。国が問題なら百済と新羅を統合します。無謀な私を認めてくれたから。そうするつもりでした。心を通わすとはそういうこと。嘘をついたのは公主の方です。百済人というだけで私を締め出すのですか」と責めた。そんなチャンの腕を護衛ソチュンが弓で射る。ソンファはチャンの傷の手当てをしながら「学舎を出て一緒に旅に出ましょう」と誘う。チャンは母の死の経緯と遺言、父親を捜す証明がかつてソンファに見せた首飾りで、モンナス博士に認めてもらえれば父親に会えるのだと明かし、天の峠から離れられないと答える。ソンファは、勝手にチャンを傍に置いたり身分をどうにかしようとしたことを謝り、「未熟ゆえの失策でした。すべて忘れて公主に道を歩くので、あなたも自分の道を進んでください」と立ち去る。



■第16話「無情な計画」
薯童謠©SBSソンファの背中に「失策で心が動くはずはありません。忘れられないはずです」と叫ぶチャン。ソンファは新羅宮に戻ることにし、サテッキルはソンファとチャンが別れたことを喜ぶ。

チャンはすっかり気落ちしてしまい、サテッキルはチャンに追い打ちをかけるように冷たく接する。そして「新羅の身分の高い人に心を寄せるなど無謀なことをするな」と吐き捨てるように言うサテッキルを殴りつける。

百済宮。プヨソン(キム・ヨンホ)は、王が四番目の太子の存在をなぜ隠していたのか、その理由を考える。踊り子ヨンガモの一件を思い出したフクチピョン(イ・ヒド)に調査を命じる。一方、阿佐太子はプヨソンを警戒し、外交の強化に備えてモンナスに『百済神技』の増補版を作らせていた。それは優れた百済の外交術はもちろん、太学舎の技術の全てを網羅した神書だった。そして博士の認定を受けて『百済神技』を新羅に持ち帰ることこそがサテッキルの特命だった。

モンナスは執筆を終えた『百済神技』を天の峠学舎に持ち帰り、厳重に保管する。サテッキルは隙を見て必死でそれを探し回るが、見つからない。それでもサテッキルは書を奪った後に、学舎を襲撃するために兵を集める準備をする。

ソンファは皇室の工房担当になり、“キム・ドハム”の開発資料を読んで感心する。ところがオンドルやミミズの開墾などチャンの功績が記されており、不審に思う。そこでキム・サフムに確かめるが答えを貰えず、直接父王に聞く。真平王は「10年前に百済の太学舎のモンナス博士一行が逃げてきて懐柔しようとしたが失敗した。新羅のために働けという命令に、15歳にも満たない幼い技術工が命を捨てた。そこで花郎のキム・ドハムが密偵として10年間潜入し『百済神技』を奪取する」と計画を話す。ソンファは天の峠学舎のことを新羅が知っていたことに驚き、目的達成後にチャンたちがどうなるのか心配し、キム・サフムの再度会って確かめる。サフムはもうすぐ『百済神技』持ち出すので、奪ったら皆殺しにすると教える。

天の峠学舎近くの真覚寺で、サテッキルの計画にどう対処するべきか思い悩む。その頃、チャンは密偵の痕跡を見つける。密書を潜ませる穴とチャンの小屋に続く細い道だった。モンナスともジンハチャン見張るよう指示する。

ソンファは、チャンの小屋に向かい、危険を知らせるために真覚寺に来るよう置手紙を残すが、サテッキルがこれに気づき手紙を持ち去ってしまう。ソンファは小屋を出たところでチャンと遭遇するが、その後ろにモジン(チョン・ソンギョン)がいたのに気づき、道に迷ったふりをしてごまかす。しかし2人の様子から顔見知りと気づいたモジンは尾行して真覚寺に戻るのを確認し、チャンを疑う。

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 2024年2月13日スタート 月~金17:00-18:58(全74話版)2話連続放送

YouTube第1話無料配信中

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