BS朝日「太宗イ・バンウォン~龍の国~」第23話・第24話のあらすじを解説付きでサクッと紹介(全36話)

オシドリ夫婦だったバンウォンとミン氏が、「私兵撤廃」の国政をきっかけに政敵となってしまう…BS朝日で放送中の「太宗イ・バンウォン~龍の国~」は、チュ・サンウク主演韓国ドラマの第23話と第24話のあらすじを紹介する。予告動画はYouTubeにて視聴できる。(ネタバレあり)
「太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~」は、朝鮮王朝の第三代王・太宗イ・バンウォンの生涯を描いた歴史ドラマである。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】では、全話あらすじ(ネタバレありとなし)、時代背景やキャストの魅力なとまとめているので、視聴の参考にされたい。
※時代劇になれていない方は、ドラマ視聴の前に【エピソード0:時代背景と見どころ】と【どこよりも詳しい!登場人物・キャスト紹介】を一読しておくと、迷わずに視聴できる。
また、今回紹介する第23話と第24話の完全ネタバレは【21話詳細後半~22話詳細中盤まで/全32話版】で。
なお、夫婦喧嘩の火種にもなる「私兵撤廃」。元は鄭道伝(チョン・ドジョン)が推し進めようとした政策。だが2人の目指した政治はまるで違う。鄭道伝は賢明な宰相が国政を率いる臣下の国「宰相政治」を目指し、バンウォンは「王が中心となる社会」を望んでいた。そのためにも太宗は、外戚の権力を分散させようと、側室を9人も娶るのだった。果たしてドラマではこれをどのように描くのか…。
■キャスト
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
イ・バンウ役:オム・ヒョソプ
ほか
■第23話
バンウォンは世子としての改革に着手し、妻ミン氏と共にミン家を訪問する。義父ミン・ジェや義弟たちに私兵の廃止を提案し、朝廷で賛同してほしいと頼むが、義弟ミン・ムグらは猛反対する。ミン・ジェも「私兵がなければ世子を守れない」と主張し、バンウォンの説得は失敗に終わる。バンウォンは軍権を国に一元化するべきと訴えるが、ミン・ムグは「他家の私兵を廃してもミン家は例外にしてほしい」と要求し、折り合いはつかない。
屋敷へ戻る道中、バンウォンはミン氏が味方をしなかったことに不満を示す。ミン氏は「私兵廃止はあなたのためにならない」と反論し、父と弟たちに再度説得の機会を設けるよう求める。バンウォンは「これは王となる者の仕事」と一蹴するが、ミン氏は「王にしたのはこの私。あなたをここまで育てたのは私。朝鮮の半分は私のもの」と一歩も譲らず対立する。
バンウォンはミン氏の本音が「王妃になること」だったと知り失望する。ミン氏は弁明するが、彼は耳を貸さない。
ミン氏も結局カン氏(イェ・ジウォン)と同じく王妃になりたかったのだ。だが、カン氏と違って男心を知らなさすぎる。「苦労は分けられても権力は分けぬという男を見ながら、私も裏切られた思いでいる」と、正面切って売り言葉に買い言葉で、夫と完全に対立してしまった。
そんな中、チョ・ヨンムから「王バングァが上王イ・ソンゲを宮殿の外に出した」との報告が入る。王は「もはや父に力はない」と安心させ、バンウォンに即位の準備を促す。
バンウォンは私兵廃止を進めるが、功臣たちは緊急時の即応性を懸念し反対する。ミン家の反発も強く、ミン・ジェへの説得に活路を見いだすようハ・リュンは助言する。だがミン氏との関係は険悪化し、屋敷にも戻らなくなる。
ミン・ジェは娘を叱責しつつ、娘婿のため動き出す。イ・ガンら宗親を訪ね根回しを始めるが、バンウォンはミン家の影響力の増大を警戒するようになる。
一方、イ・ソンゲはバンウォンの予想どおり東北面に向かっており、水面下で兵力の再結集を始めていた。
■第24話
東北面に身を寄せたイ・ソンゲは、忠臣チョ・サウィに兵と兵器の準備を命じ、反乱の構えを見せる。チョ・ヨンムが様子を探りに来るが、「王におなりくださいと願ったお前が裏切った」と激怒し、罰を与えると告げる。動揺したチョ・ヨンムは漢陽へ戻る途中、兵器の没収現場に出くわし、兵に暴力を振るって止めようとする。
私兵廃止は大詰めを迎え、ミン氏はイ・ゴイが非協力的だったと報告し、子供たちを屋敷へ戻したと伝える。一方でチョ・ヨンムが兵を殴った件がハ・リュンから報告され、バンウォンはイ・ゴイを地方へ飛ばし、チョ・ヨンムを黄州へ流刑に処する。
自宅に戻ったバンウォンは、子供たちの寝顔を見つめながら即位が決まったことをミン氏に伝える。だが「今後は足並みをそろえるのではなく、一歩後ろからついてきてほしい」と告げ、「臣下になってほしい」と言い放つ。ミン氏は「いっそ逆賊になります」と応じ、夫婦の関係は決裂する。
バンウォンは1398年、第3代王・太宗として即位するが、即位式にミン氏は出席せず、両者は政敵となる。新王は臣下を前に「私は罪人だ。その罪を償うために千年続く国の基礎を築く。王権を脅かす者は決して許さない」と決意を述べる。ミン家では、娘の王妃冊封を期待する母ソン氏が落胆し、ミン氏は「臣下になれと言われた」と明かす。
上王となったバングァはバンウォンに対し、ミン氏への態度を改めるよう忠告するが、「私情を断ち切らねば公は正せぬ」と反論される。ミン・ジェは王の警告を悟り、一族に軽率な行動を慎むよう命じる。
バンウォン即位の知らせは太上王となったイ・ソンゲにも届く。彼は寺の横に小宮殿を建てて余生を送ると伝えるが、裏では反乱の準備を着々と進めていた。
ミン氏は子供たちを連れ無断で入宮し、「王の望む女になる決心をしたが、それでは自分ではなくなる。冷たい屍になる覚悟だ」と告げる。バンウォンは「子供を巻き込むな」と警告し、依然として対立は解けない。
◇BS朝日「太宗イ・バンウォン」番組サイト
2025年4月3日スタート 木・12:00~(2話連続放送)
◇YouTube|予告動画
【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】