BS朝日「太宗イ・バンウォン~龍の国~」第23話・第24話のあらすじを解説付きでサクッと紹介(全36話)

06月18日12時00分ドラマ
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オシドリ夫婦だったバンウォンとミン氏が、「私兵撤廃」の国政をきっかけに政敵となってしまう…BS朝日で放送中の「太宗イ・バンウォン~龍の国~」は、チュ・サンウク主演韓国ドラマの第23話と第24話のあらすじを紹介する。予告動画はYouTubeにて視聴できる。(ネタバレあり)

「太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~」は、朝鮮王朝の第三代王・太宗イ・バンウォンの生涯を描いた歴史ドラマである。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】では、全話あらすじ(ネタバレありとなし)、時代背景やキャストの魅力なとまとめているので、視聴の参考にされたい。



※時代劇になれていない方は、ドラマ視聴の前に【エピソード0:時代背景と見どころ】【どこよりも詳しい!登場人物・キャスト紹介】を一読しておくと、迷わずに視聴できる。
また、今回紹介する第23話と第24話の完全ネタバレは【20話/全32話版】【22話詳細中盤まで/全32話版】で。

なお、夫婦喧嘩の火種にもなる「私兵撤廃」。元は鄭道伝(チョン・ドジョン)が推し進めようとした政策。だが2人の目指した政治はまるで違う。鄭道伝は賢明な宰相が国政を率いる臣下の国「宰相政治」を目指し、バンウォンは「王が中心となる社会」を望んでいた。そのためにも太宗は、外戚の権力を分散させようと、側室を9人も娶るのだった。果たしてドラマではこれをどのように描くのか…。

■キャスト
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
イ・バンウ役:オム・ヒョソプ
 ほか

■第23話
ミン氏の屋敷では盛大な祝宴が開かれ、驪興閔氏一族が家門の繁栄を願って集まった。世子バンウォン夫妻も歓迎されるが、その盛大さにハ・リュンは一抹の不安を覚える。時を同じくして、上王イ・ソンゲはバンウォン討伐のためイ・ジランに兵を集めるよう命じるが、イ・ジランは内戦を危惧し反対した。王バングァンは父と弟の対立を憂い、世子バンウォンに政務を任せる準備を進めるが、上王の監禁を解き、自由の身にした上王は東北面へ向かい兵力集結を指示する。

バンウォンは妻ミン氏と共にミン家を訪れ、義父ミン・ジェや義弟たちに私兵廃止の改革を相談する。しかし義弟たちは私兵廃止に反対し、義父も世子を守るために私兵が必要と主張する。バンウォンは軍権を国が統括すべきだと説得するが、ミン・ムグは「他の功臣の私兵は廃止し、ミン家だけ残してほしい」と要求し妥協点は見いだせなかった。

バンウォンはミン氏が自分の意見に賛同しなかったことに不満を抱き、ミン氏は私兵撤廃がバンウォンのためにならないと反論する。ミン氏は父や弟たちを説得する機会を設けるよう忠告し、家門の尽力なくしてバンウォンは王になれなかったと強調する。バンウォンは「これは王となる世子の仕事」と話を終わらせようとするが、ミン氏は「私を説得してください。王にしたのは私です。朝鮮の半分は私のものです」と一歩も引かず、夫婦の対立は深まる。

バンウォンはミン氏が王妃になるために尽力したと知り失望し、ミン氏は誤解を解こうとするが、夫婦関係はさらに悪化する。王バングァンは上王の外出を許し、バンウォンに王位継承の準備を命じる。バンウォンは王権強化のため私兵廃止を主張するが、周囲からは緊急時の対応が遅れると反対される。特に義弟ミン・ムグは強く反発し、ハ・リュンは義父ミン・ジェから説得するよう助言を受ける。

バンウォンはミン氏と気まずくなって以来屋敷に戻らず、ミン・ジェは娘ミン氏の発言を叱責する。ミン氏はバンウォンに会いに行くが、夫婦の溝は深まる。それでもミン氏は私兵廃止に関して家門を説得することを約束し、夫への愛を訴える。ミン・ジェはバンウォンのために朝廷や宗親に根回しをするが、バンウォンは一族への警戒を強めていく。

イ・ソンゲは東北面で兵力を集め、裏切ったチョ・ヨンムを非難する。物語の中では、イ・ジランと息子ファサンの別れも描かれ、骨肉の争いの中での親子の絆が印象的に描かれている。バンウォンとミン氏の対立は、家門と王権、そして夫婦の関係という複雑な葛藤を浮き彫りにし、やがてミン一族の粛清へとつながる運命的な展開を予感させる

この回では、仲良し親子のイ・ジラン(ソン・ドンヒョク)とファサン(テ・ハンホ)との別れも描かれた。殺伐とした骨肉の争いの中、癒しになっていた親子の別離は何とも悲しい。



■第24話
東北面に身を寄せたイ・ソンゲは、忠臣チョ・サウィに兵と兵器の準備を命じ、反乱の構えを見せる。チョ・ヨンムが様子を探りに来るが、「王におなりくださいと願ったお前が裏切った」と激怒し、罰を与えると告げる。動揺したチョ・ヨンムは漢陽へ戻る途中、兵器の没収現場に出くわし、兵に暴力を振るって止めようとする。

第3代王に即位したバンウォンは、臣下たちを前に「余は罪人だ。その罪を償う方法は朝鮮が千年、万年と続く強固な国家の土台を作る。邪魔する者は厳しく処断し、国王の地位を狙う者は絶対に許さない」と決意を新たにする。自分たちがバンウォンを即位させたと自負する義弟ミン兄弟は不満を露わにする。ミン・ジェの妻ソン氏(イ・ウィギョン)は娘が王妃として宮殿に行くことを楽しみにしていたが、まだ許可が下りていないと聞いて驚く。ミン氏は王の臣下になれと言われたことを母ソン氏に話す。

上王となったバングァはミン氏に頑なな態度を取るバンウォンに意見するものの、バンウォンは王妃カン氏の前では優しい男になり、自分たち息子の前では厳しい父だったイ・ソンゲの二の舞は演じぬと突っぱねる。「私情を断ち切らねば公を正せぬ」と考えたのだ。状況を察したミン・ジェはミン氏一族に対する警告だと告げ、息子たちにくれぐれも言動に気をつけるよう注意する。

バンウォン即位の知らせは太上王となったイ・ソンゲにも届く。イ・ソンゲは寺の横に小さな宮殿を立てて余生を送るとバンウォンに伝えて油断させる。だがその裏では反乱の準備が着々を進んでいた。

ミン氏が子供たちを連れて許可なく宮殿に入りする。王バンウォンと向き合い、「王の望む女になれると決心したが、それでは自分ではなくなる。だから、冷たい屍になる決心をしたので、好きにしてください」と冷たく言い放つ。なんとしてもミン氏を臣下にするつもりのバンウォンは、夫婦の争いに子供たちを巻き込むなとだけ忠告する。
自宅に戻ったバンウォンは、子供たちの寝顔を見つめながら即位が決まったことをミン氏に伝える。だが「今後は足並みをそろえるのではなく、一歩後ろからついてきてほしい」と告げ、「臣下になってほしい」と言い放つ。ミン氏は「いっそ逆賊になります」と応じ、夫婦の関係は決裂する。

バンウォンは1398年、第3代王・太宗として即位するが、即位式にミン氏は出席せず、両者は政敵となる。新王は臣下を前に「私は罪人だ。その罪を償うために千年続く国の基礎を築く。王権を脅かす者は決して許さない」と決意を述べる。ミン家では、娘の王妃冊封を期待する母ソン氏が落胆し、ミン氏は「臣下になれと言われた」と明かす。この日からミン氏は王の政敵となった。

上王となったバングァはバンウォンに対し、ミン氏への態度を改めるよう忠告するが、「私情を断ち切らねば公は正せぬ」と反論される。ミン・ジェは王の警告を悟り、一族に軽率な行動を慎むよう命じる。

バンウォン即位の知らせは太上王となったイ・ソンゲにも届く。彼は寺の横に小宮殿を建てて余生を送ると伝えるが、裏では反乱の準備を着々と進めていた。

ミン氏は子供たちを連れ無断で入宮し、「王の望む女になる決心をしたが、それでは自分ではなくなる。冷たい屍になる覚悟だ」と告げる。バンウォンは「子供を巻き込むな」と警告し、依然として対立は解けない。

※太宗(生1367.613-没1422.5.30):兄弟を自らの手で殺し、1400年11月13日王位に就いたが、即位後は多くの改革で王朝の基礎を築いた。詳細

BS朝日「太宗イ・バンウォン」番組サイト
 2025年4月3日スタート 木・12:00~(2話連続放送)
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kandoratop【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】