小芝風花、仲間が取り戻してくれた呉服商いに涙…「あきない世傳 金と銀3」第6話ネタバレ
10日、小芝風花主演のNHKBS「あきない世傳 金と銀」シーズン3の第6話が放送された。この回では、幸(小芝風花)への恩返しの意味も込めて、浅草太物仲間が“五鈴屋を再び呉服商に戻そう”と動き出す。しかし、お上から法外な冥加金を突き付けられ、計画は暗礁に乗り上げることに――。ここではあらすじと見どころ、豆知識などを紹介する(ネタバレあり)。予告動画は番組HPで、NHKオンデマンドで過去回を配信する。
「あきない世傳 金と銀」は、髙田郁による同名時代小説を原作とし、学者の娘・幸(さち)が大坂天満の呉服商に奉公し、商才を発揮して成長していく姿を描く。物が売れにくい時代にも、汗と知恵で商いを成功させる庶民たちの奮闘を、江戸の多彩な風俗とともに表現している人気時代劇。
■キャスト⇒【キャスト一覧】
幸・五鈴屋七代目店主:小芝風花
小頭役・お竹:いしのようこ
賢輔・手代(図案担当):佐久間悠
佐助・江戸店支配人:葵揚
梅松・型彫師:高橋和也
力造・型付師・染物師:池田努
お才・力蔵の妻(幸の友人):菜葉菜
結・枡呉屋店主(幸の妹):長澤樹
枡吾屋忠兵衛・本両替商(結の夫):髙嶋政伸
惣次/井筒屋三代目店主保晴:加藤シゲアキ
菊瀬栄次郎・老け役の名役者:風間杜夫
吉二/二代目・菊瀬吉之丞:齋藤潤
菊栄:朝倉あき
ほか
■今週の見どころ・豆知識
第6話は、“仲間とともに生きる商い”が大きく花開く重要回。前回、藍染浴衣の技術や型紙を惜しみなく共有し、浅草太物仲間を救った幸。その恩返しとして、今度は仲間たちが“五鈴屋を再び呉服商へ戻そう”と動き出す。
だが、そこに立ちはだかるのが、お上による法外な冥加金。通常70両ほどとされる金額が、なんと1600両まで跳ね上がっていた。ここで幸は、五鈴屋が以前お上に貸し付けていた1500両を放棄し、その金を冥加金に充てるという大胆な策に出る。
劇中で幸は「今度の戦の相手は、お上だ」と口にする。これは、かつて治兵衛(舘ひろし)から教えられた「商いは、生きるか死ぬか、そろばんでする戦や」という言葉を受け継いだもの。単なる商売の成功ではなく、“制度”や“時代”と向き合う商人の覚悟が描かれた回でもあった。
また今回は、「呉服切手」というアイデアも登場した。これは現在の商品券やギフト券の原型ともいえる“引換券”のような仕組み。江戸後期の大坂では実際に広く使われていたもので、劇中では浅草13店どこでも反物と交換できる仕組みとして活用される。
さらにシリーズファンには、惣次(加藤シゲアキ)が幸に求婚した場面や、商いを巡って大喧嘩したシーズン1の回想映像も見どころ。過去の積み重ねが、今の幸の商いへとつながっていることを改めて感じさせた。
■第6話「呉服商い再び」(ネタバレあり)
宝暦11年(1761年)12月14日。五鈴屋は創業十年を迎えた。呉服仲間から外されて六年――。藍染浴衣地「火伏のお守り」の成功で、五鈴屋は太物商として確かな地位を築いていた。店の一角で商いを続ける菊栄(朝倉あき)の「小鈴の簪」も評判となり、店は活気に満ちていた。
そんな中、浅草太物仲間の寄合いに、駒形町の呉服屋・丸屋(田中要次)が現れる。大火後の理不尽な値上げに耐え切れず、呉服から太物商いへの転身を望み、仲間入りを願い出たのだ。
しかし河内屋(野添義弘)は、「丸屋さんには呉服商を続けてもらいたい」と異議を唱える。そして提案されたのが、“浅草呉服太物仲間”への拡大だった。看板を書き換えれば、五鈴屋も再び呉服商いができる――。それは、幸が仲間たちに技術を惜しみなく分け与えてくれたことへの恩返しでもあった。
仲間たちの思いに、幸は胸を熱くする。店へ戻ると、賢輔(佐久間悠)との約束だった「家内安全」の小紋染めを、呉服再開第一弾の商品にしようと決意する。
一方、日本橋の枡呉屋は、吉之丞(齋藤潤)の人気芝居『鷺娘』に便乗し、白綸子を高値で売り出していた。さらに木綿の買い占めや話題先行の商品展開で、相変わらず利益優先の商いを進めていく。
そんな中、近江屋(村田雄浩)が支配人・佐助(葵揚)へ縁談話を持ち込み、“酒切手”を手土産として渡す。これを見た幸は、大坂で流行していた「饅頭切手」を思い出す。また近江屋は、賢輔を養子にしたいという大店の話も持ち込むが、幸は「いずれ五鈴屋の九代目店主になってもらうつもり」と丁重に断る。
やがて「浅草呉服太物仲間」結成の許しが下りる。しかし提示された冥加金は1600両。あまりの高額に、仲間たちは計画断念まで考え始める。
そこで幸は、お上に貸し付けていた1500両の上納金を放棄し、その分を冥加金に充てることを提案。さらに、「家内安全」の反物を13店同時に売り出し、どの店でも交換できる「呉服切手」を発行しようと持ち掛ける。
この策は大当たりとなり、浅草13店は揃って繁盛。幸は売れ行きの偏りが出ないよう客を各店へ回し、仲間全体が潤うよう細やかに気を配った。
“自分だけが勝つ商い”ではなく、“仲間とともに生き残る商い”――。幸の信念は、浅草の商人たちを大きく動かしていく。
そんな五鈴屋にはさらに朗報が届く。旗本家から嫁入り道具一式の注文が舞い込んだのだ。武家相手の大仕事に、店の者たちは喜びに沸くのだった。
■第7話「二枚の暖簾(のれん)」
五鈴屋は、旗本の嫁荷の取り扱いで名を挙げ、武家の客が増えたが古い馴染み客の足が遠のくことになってしまう。一方、菊栄(朝倉あき)は、独立に向け店を探しながら新商品開発を進めていた。ある日、呉服町の好物件を紹介される菊栄だが、店舗が大きすぎて買い上げに悩んでいた。菊栄の悩みを聞いた幸(小芝風花)はある提案をする。また、そんな時、惣次(加藤シゲアキ)と枡呉屋夫婦が親しくしているところに幸が遭遇する…。
◇NHK「あきない世傳 金と銀3」HP
NHKBS:4月5日(日)スタート 毎週日曜 18:45~19:28 <全8回>
BSP4K:4月5日(日)スタート 毎週日曜 18:45~19:28 ほか <全8回>