NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」第15話あらすじと見どころ:ナ・イヌ、附馬として王宮暮らしスタート|全22話ネタバレ

2022年02月12日09時30分ドラマ
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ピョンガンが王宮に戻ったことで天誅房の頭トゥ・ジュンソが王への復讐を決行!NHKBSプレミアムにて日本初放送中のキム・ソヒョン×ナ・イヌ主演「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」、次週2022年2月13日(日)放送の第15話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組サイトで予告動画とメインキャストのインタビュー映像など公開している。
韓国で未放送、未公開映像収録のDVD-BOXスペシャルディレクターズカット版4月発売決定

※ドラマ本編[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
※20話版を視聴してあらすじ紹介しているので、あらすじや見どころが前後している場合もあること、ご理解ください。視聴後調整します。



「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」は、三国時代の高句麗(コグリョ)を舞台に、国を守るために戦う王女と純朴な青年の真実の愛の物語。

全30話版のネタバレあらすじや、時代背景や、押さえておくべきキャストについては【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】で詳しく解説している。ドラマの見どころは5つの見どころで詳しく紹介している。

■キャスト相関図
ピョンガン/ヨム・ガジン[カジン]:キム・ソヒョン(声:合田絵利)
オン・ダル[タル]:ナ・イヌ(声:三木眞一郎)
コ・ゴン[コン]:イ・ジフン(声:河西健吾)
へ・モヨン:チェ・ユファ(声:甲斐田裕子)
オン・ヒョプ:カン・ハヌル<特別出演>(声:阪口周平)
 ほか

■第15話あらすじ
王女として王宮に戻ったピョンガン。タルも夫として王宮で一緒に暮らすことに。コンは「本当の戦いは北周ではなく、平壌城そして宮廷の中で始まった。王女とタルとの戦いに必ず勝つ」と父に宣言する。そしてピョンガンの絵を燃やし、嫉妬の炎に苦しむ思いをモヨンで紛らわそうとする。

ピョンガンが王宮に戻ったことで、ドゥシクは今夜計画を決行することに。占い師として国王に呼ばれた天誅房(チョンジュバン)の頭トゥ・ジュンソは、ついに国王への復讐(ふくしゅう)を決行する。占いの儀式のためにと、トゥ・ジュンソに薬を飲まされた国王と太子ウォンは、その場で倒れて動けなくなる。新羅(シルラ)の密偵でありながら、思いを寄せるコンと急接近したモヨンは、夜中に突然どこかに連れ去られる。

■以下、第15話ネタバレ
モヨンはかつてコンが持ち込んだピョンガンの絵を見せ、絵の本人を見つけたか?自分のものにできたか?と尋ねる。ピョンガンへの未練を断ち切れずに絵を燃やし、「あなたのために新羅に偽の手紙を送ってしまった」というモヨンを抱きよせて口づけし、嫉妬の炎に苦しむ思いをモヨンで紛らわそうとする。

ピョンガンは王女として王宮に戻り、タルも夫として王宮で一緒に暮らすことに。占い師として国王に呼ばれた天誅房の頭トゥ・ジュンソは、国運を占ってほしいという王に、気運を読むために心身を清める必要があると麻痺薬入りの茶を王とウォン太子に飲ませ、2人はその場で倒れて動けなくなる。ジュンソは身動きできない王に恨みと復讐のためにピョンガンを刺客に育てたと告げ、太子の頬を傷をつける。

落ち着かない様子のタルを心配するピョンガンに、「戦いに勝利、順奴部の復権、どちらも嬉しいが一番うれしいのは王様が、私の息子、ピョンガンの婿だと認めてくれたこと。それが嬉しかった」という。そこに乳母のコンソン夫人から王と太子が、松華堂の占い師に国運を占ってもらうために神堂に行ったと聞き、“松華堂”が天誅房の新アジトだと覚えていたタルがピョンガンと共に駆けつけ、王と太子は一命をとりとめる。マ・テモはタルの剣で絶命し、ジュンソは捕らわれの身となる。
※駙馬(プマ):王の婿。詳しくは【韓流コラム】“揀択(カンテク)”で解説。

天誅房を作ったのも、自分を刺客として育てたのも全て父王への復讐のためだと知ったピョンガン。怒りが収まらない彼女の手を握り、みんな無事だったと落ち着かせるタルだが、ピョンガンはジュンソを手引きしたのが誰なのか探すので、タル一人で幽霊谷に戻って順奴(スンノ)部の復帰の準備をしてほしいと頼む。

新羅の密偵でありながら、思いを寄せるコンと一夜を過ごしたモヨン。一夜の契りをなかったことにして、これまで通りにして接してほしいと言うモヨンだが、「それは出来ない。お前は俺にとってこの世の誰より大切な女だ」とコン。

意識の戻った王はチン王妃とヒョン妃を呼び、占い師を王宮に呼び寄せた経緯を聞く。懐妊祈祷をしたヒョン妃には罪はないと下がらせたピョンガンは、王と太子だけを呼ぶように言った占い師の言葉をうのみにしたチン王妃には責任があると言い、王も王妃の責任を認める。すると「私に罪を問うなら、あの者に騙されて、慰霊祭で父に剣をむけた王女にも罰を与えてください」とチン王妃。王妃がそのことを知っていることを驚きながらも、「全てを明らかにして罪の軽重をつけよう」と言うピョンガン。だが王は「王室の名誉に傷がつく」と、このことは口外無用と念押しし、立ち去る。慰霊祭のことをなぜ知っているのかと問うピョンガンに「王宮に秘密などない」と不敵な笑みを浮かべ、「礼儀がなっていない夫の教育をしなさい」とチン王妃。

その頃、何者かがジュンソを獄中から連れ去る。王は、発見次第処刑するようコンに命じ、今後、本件に関して一切話題にするなと厳命する。ピョンガンと出くわしたコンは、脱獄者を必ず見つけますと、言葉少なに立ち去ろうとし、太子に武芸を教えてくれたことへの礼を言うピョンガンに、臣下の務めと素っ気なく答えて立ち去る。

幽霊谷の村に戻ったタルは、養母サ氏夫人との久々の再会を喜ぶ。タルは養母を都に連れて行こうとするが、サ氏夫人は頑として聞き入れない。村では都への引っ越しに大忙し。サ・ウナム村長に想いを寄せるホンメは寂しさを隠し切れず不機嫌になるが、村長からみんなの世話を焼けるのはホンメしかいないと言われ舞い上がる。渋っていたピョンガンの養父ヨム・ドゥクも都に行くことにし、兄を亡くしたタラ・ジンもタルに説得されて都に同行することに。

王宮。ピョンガンは少女の頃に目撃した情景から、チン王妃に慰霊祭のことを教えたのはコ・ウォンピョに違いないと察する。一方、コンはジュンソがまだ発見できていないこと、王女の要請で諸加会議に絶奴(チョルノ)部のヨン・チョンギ将軍が復帰することを父ウォンピョに報告する。亡きヨン王妃の出身である絶奴部、王女の夫タルの順奴部が復帰し、諸加会議の五部族が揃う。彼らが王の味方で王女に従うはず。王女の勢力が拡大する前に敵を排除すべきというコン。ウォンピョは、逸るコンに「名分がなければ討つことはできない」と言い聞かせようとするが、父が隙を見せたせいだと責め、「王女もオン・タルも過小評価をすべきでなく、放っておけば強敵になる。私に任せてほしい」と迫るコンに、「下がれ!」と声を荒げるウォンピョ。

自室に戻ったコンをモヨンからの体調を気遣う文と薬が待っていた。その頃、モヨンは養父へ・ジウォルからコンと親しくするなと注意される。すでにコンとモヨンとのうわさは養父の耳にも届いており、王女と桂婁(ケル)部がにらみ合っているこの時にコンと関わっては消奴(ソノ)部も危険だと。モヨンは、損得勘定抜きに付き合っている、家門に迷惑をかけないから許してほしいと、コンへの想いを隠さない。ジウォルはそんなモヨンに外出禁止を言い渡す。

都にやってきた幽霊谷のみんなを出迎えたピョンガンは、順奴部の首脳陣との対策会議を開き、「塩の専売権を王室に取り戻す」と宣言する。そして塩田の規模や収穫量の把握を養父ヨムやピルグたちに頼む。

王前に並ぶ順奴部のみんな。タルは高句麗8等級の8位である抜位使者に、さらに都城の守備隊長に任命され、王から「オン・ヒョプのような立派な将軍になれ」と直々に声を掛けられる。どう答えていいかわからないタルは「死に物狂いで頑張ります」と野暮な言葉で王たちを笑わせる。王はタルと太子と共に酒宴を開き、タルの飾らない性格を歓迎するが、太子の目にはそれが下品と映り、目も合わそうとしない。
※官位:高句麗の官位については2話で紹介したが、末期の官位は次の13官位という説も。大対盧、太大兄、鬱折(主簿)、大夫使者、衣頭大兄、大使者、大兄、抜位使者、上位使者、小兄、諸兄、過節、不過節

そんな中、モヨンが夜中に突然どこかに連れ去られる。コンは天誅房の者の仕業と睨み、自分が拉致させたト・ジュンソに確認するが、ジュンソは否定する。

ピョンガンはヒョン妃から「チン王妃が恋文を書いていた」と聞き、それがウォンピョに宛てた恋文ではないかと考える。コンソン夫人に確かめるが、夫人は妙に慌てて答えず、初出勤のタルを前にしてもどこかぎこちない。

その頃部族会議では順奴部の族長としてサ・ウナムが塩の専売権を王室に返すべきと提案。へ・ジウォルたちが立腹、ウォンピョは王女の言いなりになっていてどうすると言うが、ウナムは忠告に感謝すると立ち上がる。

守備隊長となったタルを支えるのはプンゲとタラ・ジン。塩田を見回った養父ヨムたちも戻ってくる。塩の専売権を取り戻すことに頭がいっぱいのピョンガンに、タラ・ジンが、タルのことも考えてあげるよう忠告するが、ピョンガンは気に留めない。そんなピョンガンに、「タルが誰のために剣を握り、なぜ王宮に来たのか忘れないで」と、養母とも離ればなれで一人ぼっちで寂しいタルの気持ちを代弁する。

友の忠告にタルへの配慮が足りなかったことに気づいたピョンガンは、タルに謝る。大丈夫というタルに、隠していたのはこれと「チン王妃がコ・ウォンピョに送った恋文」を見せ、2人の不貞関係の証拠だと説明する。

■見どころ
冒頭から、ピョンガンとタル、夫婦そろって大立ち回り。次から次から持ち上がる問題を一人で抱えるピョンガン。タルは王宮に来てからピョンガンが一人で問題をかけるのを心配し、寂しくもあった。ピョンガンには王や弟の大使がいるが、養母を残したタルは王宮に一人っきり。おまけに義弟も心を開いてくれず、そんなタルの不安を、自分のことで精いっぱいのピョンガンは思いやる余裕がない。それを気づかせてくれるのが、友であり、双子の兄を亡くして寂しいタラ・ジンだ。

今回、百済の流民の少女ウォルが、タルに助けられ、幽霊谷で暮らすことになるエピソードも描かれ、タルの心優しさが見てとれる。サシ夫人とウォルとのほのぼのとした暮らしにも注目。

それでも武将姿のタルは何とも逞しい。守備隊長として最初のお仕事は、規則に忠実な守門長へのお褒めと、軍旗の扱いの注意。大柄なタルが鎖をスルスルと登って旗を直すシーンにびっくり。

ホンメはやっと村長に振り向いてもらえたようで、ほんわかロマンスが見られた。一方、モヨンのコンへの想いは止まらない。果たしてコンがモヨンに言った「この世の誰より大切な女」という言葉には、愛はあるのか?

NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」番組サイト
 2021年10月31日 日曜21:00~22:00 日本初放送

kandoratop【作品詳細】【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】