NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」第16話あらすじと見どころ:キム・ソヒョンの焦りが仲間との距離を作る|全22話

2022年02月19日09時10分ドラマ
©2021 Victory Contents Co., Ltd. All rights reserved

コ・ウォンピョとの不倫を理由に、まずはチン王女を王宮から追い出したピョンガンだが…NHKBSプレミアムにて日本初放送中のキム・ソヒョン×ナ・イヌ主演「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」、2022年2月20日(日)放送の第16話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組サイトで予告動画とメインキャストのインタビュー映像など公開している。
韓国で未放送、未公開映像収録のDVD-BOXスペシャルディレクターズカット版4月発売決定

※ドラマ本編[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
※20話版を視聴してあらすじ紹介しているので、あらすじや見どころが前後している場合もあること、ご理解ください。視聴後調整します。



「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」は、三国時代の高句麗(コグリョ)を舞台に、国を守るために戦う王女と純朴な青年の真実の愛の物語。

全30話版のネタバレあらすじや、時代背景や、押さえておくべきキャストについては【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】で詳しく解説している。ドラマの見どころは5つの見どころで詳しく紹介している。

■キャスト相関図
ピョンガン/ヨム・ガジン[カジン]:キム・ソヒョン(声:合田絵利)
オン・ダル[タル]:ナ・イヌ(声:三木眞一郎)
コ・ゴン[コン]:イ・ジフン(声:河西健吾)
へ・モヨン:チェ・ユファ(声:甲斐田裕子)
オン・ヒョプ:カン・ハヌル<特別出演>(声:阪口周平)
 ほか

■第16話あらすじ
ピョンガンは、コ・ウォンピョとチン王妃の不貞の証拠となる恋文をタルに見せる。ピョンガンが恋文を入手したと知ったコ・ウォンピョは…。高句麗(コグリョ)の家から姿を消したモヨンは、新羅(シルラ)に連れてこられていた。新羅の密偵ながら偽りの報告をしていたことで殺されそうになるが、その寸前で新羅の国王に呼び出される。高句麗、百済(ペクチェ)を手中にして三国統一を狙う新羅の王は、モヨンにあることを命じる。

■以下、第16話ネタバレ
ピョンガンは、コ・ウォンピョとチン王妃の不貞の証拠となる恋文をタルに見せる。2人の話を立ち聞きしてしまったコンソン夫人は、これが公になると太子や王子が傷つくと考え、急いでウォンピョに知らせる。チン王妃と密会したウォンピョはこれが王女の策略かもしれないといい、王妃をその名前「ジン・ジャギョン」で呼び、コンムが我が子でないと知っていたが、その欲深さに惹かれ、騙されていたと告げる。

一方、高句麗の家から姿を消したモヨンは、新羅に連れてこられていた。新羅の密偵ながら偽りの報告をしてい年表【拡大する】たことで殺されそうになるが、その寸前で新羅の国王・真興王に呼び出される。高句麗、百済(ペクチェ)を手中にして三国統一を狙う新羅の王にとって、オン・ヒョプ将軍の息子を大将に育て、無気力な父王を助けて北周を破らせたピョンガンは目障りな存在。モヨンに王女殺害を命じる。
※真興(チヌン)王:540年~576年に在位した新羅の新羅24代王。562年に伽耶を滅亡っせて三国統一の基盤を築いた(真興王紹介)。真興が能無し呼ばわりをした威徳王は百済の27代王。高句麗・平原王と共に同じ時代に戦った。3国を並べた【ドラマの年表:三国時代】と、三国の各系図で【高句麗】【新羅】【百済】で確かめよう。

恋文の一件で再びウォンピョと密会するチン王妃。見せられた恋文が自分のものではないといったその時、ピョンガンが現れ、恋文は自分が書いた偽物だが、深夜の密会は不貞行為と指摘する。誤解だというウォンピョを一喝し、「王妃の愛人」呼ばわりし、偽の手紙では証拠にならないが、コンソン夫人に手紙を盗み出させたこと、8年前に王女自身が2人の不倫を目撃したことは十分不貞の証拠になると恫喝する。さらに、当時2人の不倫を黙っていたことを後悔しており、2人の関係を醜悪極まりないと言い捨てる。するとチン王妃は、王から一度も愛されたことがなかった辛さと亡きヨン王妃への嫉妬心を口にする。ピョンガンは2人が母と順奴(スンノ)部の人々まで殺害したことを責め、チン王妃に静かに王宮から出ていくよう命じる。これが息子のコンム王子を救う唯一の方法だと言われ、従うしかないチン王妃。

一方、涙ながらに謝罪するコンソン夫人には、不倫のことを決して王に知られないようにすること、二度と裏切らないことを約束させ、許す。乳母を利用したことを後悔していないと強がるピョンガンだが、深く傷ついていることを見抜くタルは、今後も自分を利用するのは構わないが、他の人にはそうするな、と忠告する。

その頃、長白薬草房にやってきたコンは、困憊して戻ってきたモヨンを抱きとめる。モヨンから新羅のキム・チャスンに拉致されたと聞いた養父ヘ・ジウォルは、彼が新羅の密偵だと知らず、かつて貢女たちのことで損をした腹いせでモヨンを拉致したのかと怒りに震える。モヨンは、賠償金でかたをつけると養父を落ち着かせる。今回の拉致が、自分が命じた偽の報告のためだと考えるコンは、「二度と私の前から姿を消すな。たとえ、私のことが嫌いになったとしても…」といってモヨンを労わる。
※貢女たちの事件:8話、ピョンガンがコンと一緒に新羅に連行される少女たちを救った事件。

王宮では、チン王妃が体調不良を理由に寺で療養したいと王に願い出る。ピョンガンから、コンム王子は自分にまかせて、今日すぐに発つよう促され、一緒に行きたいと泣き縋る王子を残して王宮を去る。一方、ウォンピョは桂婁(ケル)部の兵権をコンに渡す。

ウォンピョの側近コ・サンチョルが私兵を率いて都城に現れタラ・ジンを挑発する。怒ったプンゲが剣を抜いて、都城守備隊と桂婁部の私兵が一触即発の事態に。タルが制し、命令に応じないサンチョルを殴りつけ私兵を帰らせるが、これを知ったピョンガンは激怒。桂婁部の私兵が規則を破ったと、タルがとりなすも、タラ・ジンとプンゲから理由も聞かないまま2人を厳重注意し、タラ・ジンはピョンガンへの不満を膨らませる。

桂婁部と灌奴(カンノ)部が弱体化した部族会議で台頭してきたのは順奴部と絶奴(チョルノ)部。便殿では塩の専売権を巡り論議されていた。順奴部のウナムは、部族会議にはそれぞれ十分な財産があるので、専売権を王室に返すべきというが、王は部族会議に決定権を委ねる。ウナムと絶奴部のヨン・チャンギが賛成し、続いて何とウォンピョが賛成に回り、周りを驚かす。さらにピョンガンは築城のための民への重税にも言及し、民に代わって貴族や地方官が負担すべきで、その範を自ら示すと、装飾品や銀を高句麗のために全て差し出すと宣言。ウナムとチャンギがこれに続き、ピョンガンはウォンピョにも賛同を求める。王女の采配を賛成しながらも、ウォンピョたちの反撃を心配する王に、邪魔する者は王宮から追い出すと強気のピョンガン。その頃、ウォンピョはある手紙を書いていた。

民の税を減らす施策を誉めるタルの言葉も上の空。何もかも一人で抱えて焦るあまり、周りの人たちへの気遣いを失くしているピョンガンに「無理をするな」というタルの忠告にも余裕のないピョンガンの胸には響かず、「仕方がない」と言い訳で応える。

モヨンを便殿に呼び寄せたピョンガンは、ウォンピョと自分のどちらの味方なのか、と尋ねる。「王女様の味方です」と即答するモヨンに、トゥ・ジュンソの正体を知りながら王宮に呼んだことを責め、お前は一体何者なのか問い詰める。モヨンは隠し持った短刀でピョンガンを殺害しようとするが、そこにコンが現れ、王女の信頼を得るために、モヨンの弱点を利用して自分が命じたといい、あくまでもジュンソの正体は知らなかったと言い逃れする。そしてモヨンのことは王女よりよく知っていると、肩を抱き寄せて恋人宣言する。気配に気づいてタルがやってきて、タルとコンはにらみ合い。ピョンガンは、今後モヨンを呼ぶことはないと、彼女への断交を言い渡し、コンにも忠臣のふりをして父王のそばに寄り添うのをやめるよう言う。この言葉はコンを怒らせ、かつて王女にしたように、ふりではなく本気で忠誠を誓ったといい、モヨンをつれて便殿を後にする。コンへの疑念が払えないピョンガンは、彼がウォンピョと組んで何か企んでいるはずだと確信する。焦るピョンガンを落ち着かせようとするタルの手を、「人の気も知らないで」と振り払うピョンガン。タルは王座に就きたいのかと尋ね、それを否定するピョンガンだが…。

モヨンは、自分のためにピョンガンに疑念を抱かせてしまったコンを案じるが、コンはその代わりお前を助けられたと、いたって呑気。そしてジュンソを脱獄させたのが自分だと告白し、近い将来、王宮は桂婁部族のものになると告げる。

ウォンピョは、コン同席の上でサンチョルにある命を下す。コンが事実上の桂婁部の主になったと悟ったサンチョルは、モヨンが数日間姿を見せなかった間、新羅にいたかもしれないという情報を報告し、コンのためにもう少し調べてみるという。

塩の専売権に加えて税まで課せられた貴族たちがおとなしく引き下がるとは思えない。ピョンガンはウナムに会って、ウォンピョもしくはコンが私兵を動かすかもしれないから、桂婁部の動向に注視するよう指示する。その頃、ウォンピョからの命令を受けたサンチョルは黄州城で城主ヤンチェクと会っていた。

弓の練習場。母恋しさに泣きべそするコンム王子に手を焼くウォン太子。タルは、的に刺さった矢を矢で射抜く賭けをコンム王子に持ち掛け、わざと的を外して2人を笑わせた後、見事に矢で矢を射抜く。タルに素っ気ないウォン太子は「ありがとう。義兄」と感謝する。こうしてタルが王子たちとの距離を近づけている頃、ピョンガンも親友タラ・ジンと仲直りしようと順奴部を訪ねるが、会えない。がっかりするピョンガンを慰めるタル。ピョンガンはタルを誘って、民の服に着替え、秘密の通路から王宮を脱出して市場で楽しいひと時を過ごす。同じころ、市場通りでは新羅のキム・チャオンがある人物と会い、モヨンもコンの案内である人物と会っていた…。

■見どころ
※豆知識でも紹介した新羅・真興王は、同じ時代を描いた「花郎<ファラン>」ではパク・ヒョンシクが好演した。

真興王に扮したのはキム・スンス。「朱蒙(チュモン)」「広開土太王」など三国時代おなじみの俳優だ。そしてもう一人、絶奴部の長ヨン・チャンギとして登場するのはチェ・チョロ。「大祚榮(テジョヨン)」では高句麗の武将コルサビウを演じている。

ところで、「王様の政治の邪魔をする者は王宮から追い出す」と息巻くピョンガンが一瞬視線を向けた人物は誰か?そしてウォンピョは誰にどんな手紙を書くのか?

王宮入りしてから、終始しかめっ面をしているピョンガン。そんな彼女の笑顔が久々に見られる市場でのシーン。ピョンガンが誰かを見て、その楽しい雰囲気が一変するのか?割れた鏡に何やら不吉な予感が…。

NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」番組サイト
 2021年10月31日 日曜21:00~22:00 日本初放送

kandoratop【作品詳細】【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】