WOWOW「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」第17-最終回:帰るべき場所~あの日聞いた音

06月21日19時00分 ドラマ
(c)2023MBC

清から帰ってきたものの還郷女として離婚までして厳しい暮らしをするギルチェ(アン・ウンジン)、一方ジャヒョン(ナムグン・ミン)は記憶を失ってしまい…WOWOWにて放送・配信の「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」6月28日(金)からの第17話~第21話(最終回)のあらすじと見どころを紹介する。

※7月12日は、番組編成の都合でドラマの放送は休止、第21話の最終回は19日に放送。26日からは、2PMのテギョン主演「ブラインド」を2話連続で放送する。

第60回『百想芸術大賞』最優秀演技賞はナムグン・ミン…



「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」は、後金(清)の朝鮮侵攻という激動の時代の中で、惹かれ合いながらもすれ違う男女の切ない愛、そして、希望を捨てずたくましく生きる人々の勇姿を描くロマンス時代劇。【「恋人」を2倍のたしむ】では、ドラマの時代背景や実在人物、ネタバレあらすじ(あり/なし)と見どころ、豆知識、受賞歴などまとめている。

■キャスト
メインキャスト5人徹底紹介
知っておくべき18人紹介
イ・ジャンヒョン役:ナムグン・ミン
ユ・ギルチェ役:アン・ウンジン
ナム・ヨンジュン役:イ・ハクジュ
キョン・ウネ役:イ・ダイン
リャンウム役:キム・ユヌ
  ほか

■第17話「帰るべき場所」17話ネタバレ・豆知識
朝鮮に戻ったもののウォンムと離婚することにしたギルチェは家族に迷惑がかかると家を出ることに。瀋陽で受けた恥辱からではなく、ジャンヒョンに心を捧げたからだとギルチェは言う。一方ジャンヒョンは、邪悪で身勝手な女だと決めつけながらも皇女との関係を切ることができない。ジャンヒョンは帰国が決まった世子と共に朝鮮に戻る。ギルチェの離縁を知らないジャンヒョンは、すぐに清に戻ると皇女に約束していた。ギルチェに一目会いたいジャンヒョン。リャンウムは彼女の居場所を捜し出すが…。

いったいリャンウムはギルチェに何を言ったのか?そのためにギルチェはジャンヒョとどんな姿で再会するのか?この回では切ないギルチェと対照的に、ジャンヒョンの純粋で愛らしい姿も見られる。今回テーマとなったのは“還郷女”。清軍に連行された後、朝鮮に戻ってこれた女性を国内ではこう呼んで蔑んだ。詳しくは「丙子の乱の後の朝鮮、還郷女って?」で。そうした女性の辛い歴史を書いた本作。この回、ジャンヒョンはジャヒョンに最高の言葉で抱きしめてやる。韓国ではこのジャンヒョンの言葉に、「還郷女という国の辛い歴史を、100年越しにこうして慰労してくれるドラマを作ってくれて、ありがとう」など感謝の声が上がった。そんな視聴者からの声とナムグン・ミン扮するジャンヒョンの愛情あふれる言葉は17話ネタバレの見どころで紹介している。


■第18話「届かぬ声」18話ネタバレ・豆知識
恋人(c)2023MBCギルチェが離縁され家を出たことを知ったジャンヒョンは、「もうお前を離さない」と心を明かし、2人は抱き合う。1か月後には必ず戻ると言って、ジャンヒョンは去っていく。仁祖は世子の私兵にされることを恐れ、捕虜の帰還を認めない。ジャンヒョンは世子の意思に反し川を越えた捕虜たちを朝鮮に迎えるが、何者かに襲われ追い返される。捕まったジャンヒョンは逆徒として王宮で厳しく尋問される。逃れたリャンウムは世子に訴えるが…。

今回は冒頭にジャンヒョンとギルチェが結ばれる美しいシーンが描かれるが、この回のMVPはソヒョン世子役を演じた世子を演じたキム・ムジュンといっても過言ではない。1998年生まれのキム・ムジュンは、ハン・ソヒ主演ドラマ「わかっていても」の出演で認知度を高めた期待の俳優。そんな彼が、7月スタートの二宮和也主演の日本のドラマ「ブラックペアン2」に出演する。日本での活躍を期待したい。

■第19話「失われた記憶」19話ネタバレ・豆知識
恋人(c)2023MBCジャンヒョンは拷問により瀕死の状態で打ち捨てられた。ギルチェは家に連れ帰るが、そこに捜索の手が迫る。リャンウムの助けで身を隠したジャンヒョンは意識を取り戻すが…。一方、仁祖から疑惑の目で見られ病に倒れた世子は、そのままこの世を去る。仁祖は、自らを呪う呪物を埋めたとして世子嬪の追放を図り、反逆者の首魁としてジャンヒョンを手配する。ギルチェは、記憶を失ったジャンヒョンの世話をかいがいしく焼くが…。

今話はソヒョン世子(キム・ムジュン)、世子嬪(チョン・ヘウォン)が悲しい結末を迎え、視聴者の涙を誘った。世子が死ぬ直前に「世子嬪のタラクチュク(牛乳粥)は食べなきゃ」と微笑んだシーン、また世子嬪が死ぬ間際、世子と泣きながら抱き合うシーンは涙なしには見ることができない。2人の演技が特に光る回であり、「ソヒョン世子と世子嬪が今日の主人公」「キム・ムジュン、チョン・ヘウォンの二人はこれまであまり知らなかったが、素晴らしい演技だった。仁祖がなぜこれほどまでにソヒョンセジャを疑ったのか?ソヒョン世子については「清の人質時代が2王子の命運を分けた!」で詳しく解説している。

■第20話「文の行方」20話ネタバレ・豆知識
恋人(c)2023MBCジャンヒョンが記憶を取り戻す。世子が死ぬ前に文を残したことが分かり、おびえた仁祖は文を捜させるが…。清の皇女が突然、漢陽のギルチェのもとに現れる。ギルチェは皇女に、ジャンヒョンを救ってくれと頼む。ジャンヒョンが王宮の兵士に見つかり切り殺される寸前、殺してはならぬと大官が止める。清からきた勅使が、ジャンヒョンを訳官に指名したのだ。ヨンジュンは、清を引き入れたと言ってジャンヒョンを非難するが…。

散々、ジャンヒョンの恋を邪魔した皇女だったが、最終的にジャンヒョンを潔く諦めた点は本当にかっこよかった。ジャンヒョンとギルチェの仲はもう誰にも邪魔できない!朝鮮へ戻ってきたジャンヒョンがギルチェの元へと駆け付け、ソバンニム(旦那様)と抱きつくギルチェ。「今、ソバンニムと言いましたか?」「はい」とにっこり頷くギルチェに、ジャンヒョンも「はい、もう私たちソバン(夫)・カクソ(妻)しましょう」というシーンもとても微笑ましい。特に第4話のエンディング〜第5話にかけて、かつてもジャンヒョンは同じセリフでギルチェをからかい、ギルチェは思いっきり否定していた頃が懐かしい。

■第21話(最終回)「あの日聞いた音」21話ネタバレ・豆知識
恋人(c)2023MBC仁祖は帰還した捕虜を逆徒と呼び、ヨンジュンの師チャン・チョルに捕らえるよう命ずる。ジャンヒョンは逆徒の首魁としてチョルに会いに行く。お前の正体は誰だと問うチョルに、「姓はチャン、名はヒョン」と答えるジャンヒョン。息子ヒョンは死んだはずだとうめくチョルに、なぜ自分が父を恨むことになったか切々と語る。捕らえられていた捕虜たちが逃亡する。ギルチェに必ず帰ると約束すると、ジャンヒョンは押し寄せる兵士たちに立ち向かう。

最終回の視聴率は12.9%を記録、瞬間最高視聴率17.8%だった(最終回視聴率の詳細はこちら)。本当に数多くの困難を乗り換えてきた二人、もう生涯会えないかもしれない状況であったが2人はこうして再会、視聴者の希望通り幸せな結末を迎えて涙を流した。ファン・ジニョン作家が5年もの歳月をかけて執筆し、魅力的な人物達の感情を描き、またキム・ソンヨン監督が全国の四季折々の美しい情景を映像に盛り込み、俳優達の演技と共に美しい作品に仕上げた本作品。回を重ねる毎にレジェンドシーンが次々と誕生し、視聴者達の胸を熱くさせた。最終回、1話追加となった上に本話は100分の特別編成ということで、最後間延びしないかという不安もあったが、演出や俳優達の演技力が素晴らしく「更に結末までも良かった、期待以上だった本作品」「21世紀最高名作。セリフ一つ一つ、感情全て体で感じることができた最高なドラマだった。」と賞賛の嵐で幕を閉じた本作は、MBC演技大賞でナムグン・ミンが大賞受賞したのをはじめ、9冠の快挙など数々のドラマ賞を受賞した。受賞歴については【「恋人」を2倍楽しむ】でまとめている。

WOWOW「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」番組サイト
 2024年スタート 金曜19:00-21:30

kandoratop

【作品詳細】【「恋人」を2倍楽しむ】