BS朝日「太宗イ・バンウォン~龍の国~」第27話・第28話のあらすじを解説付きでサクッと紹介(全36話)

BS朝日で放送中の「太宗イ・バンウォン~龍の国~」は、チュ・サンウク主演韓国ドラマの第27話と第28話のあらすじを紹介する。予告動画はYouTubeにて視聴できる。(ネタバレあり)
「太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~」は、朝鮮王朝の第三代王・太宗イ・バンウォンの生涯を描いた歴史ドラマである。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】では、全話あらすじ(ネタバレありとなし)、時代背景やキャストの魅力なとまとめているので、視聴の参考にされたい。
※なお、時代劇になれていない方は、ドラマ視聴の前に【エピソード0:時代背景と見どころ】と【どこよりも詳しい!登場人物・キャスト紹介】を一読しておくと、迷わずに視聴できる。
また、今回紹介する第27話と第28話の完全ネタバレは【24話詳細/全32話版】~【25話詳細終盤/全32話版】で。
■キャスト
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
イ・バンウ役:オム・ヒョソプ
ほか
■第27話
東北面でチョ・サウィ(チョン・ウィガプ)が兵士を集結させていると報告を受けた王イ・バンウォンが、太上王イ・ソンゲの様子を調べに行かせたときには、イ・ソンゲはすでに滞在していた寺を離れて反乱軍軍営に合流していた。イ・ソンゲは直接指揮を執り、明日、西北面と合流後、そのまま都城・漢陽に進軍する作戦を立てる。
イ・ソンゲが警備の軍を引き連れ東北面に向かったと報告を受けた王は、大臣たちと三軍府の長たちを集める。だが手元にはチョ・サウィが兵を集めたという情報しかない。王は、すぐに官吏を派遣して東北面の状況を調べるよう指示し、各地から兵を集めるよう命じる。老いたとはいえ、不敗の名将イ・ソンゲが反乱を起こしたと知れば、民の動揺は大きい。王は、あくまでも亡きカン氏(イェ・ジウォン)の姻戚関係にあるチョ・サウィの私怨による反乱と位置付けることに。
故郷、東北面でのイ・ソンゲの人気は圧倒的で、兵士の数も増える一方。イ・ファサン(テ・ハンホ)は父イ・ジラン(ソン・ドンヒョク)の喪に服すこともせずに漢陽へ戻り、王に東北面の状況を詳しく伝える。西北面でも志願者が増え、合わせると1万に届く。王が東北面に送った官吏たちも反乱軍により殺害されるだろうと危惧する。私兵廃止をしたために漢陽の兵の数は5千、圧倒的に少ない。共に戦うというファサンには、最後までイ・ソンゲに寄り添って亡くなった父ジランのために、今回の戦争には参加せずに父の冥福を祈れと告げる。
戦略会議。王はイ・チョヌ(パン・サンユン)には上京した兵士を連れて出征するように命じ、チョ・ヨンムを東北面に派遣する。圧倒的不利な中、兵士たちの士気も下がっていると報告を受けた王は、王が直接軍を指揮して兵士たちの士気を高めることにする。イ・スクポンたちには南方の援軍が到着したら駆けつけるよう命じる。後のことはハ・リュンに頼み、都城の守りをミン・ジェに任せる。
そんな中、王妃ミン氏に下されていた処罰は解かれた。中宮殿の宮女たちも戻ってきて、子供たちとも会えることになり、王妃選びも中止。王は、王妃と約束していた息子たちの名前も付けた。そこにミン・ジェが王自ら戦に出ると知らせる。戦況は不利で命の保証はない。王妃がそれを知ったとき、王は出兵した後だった。
王妃の元に弟ミン・グとミン・ムジルがやってくる。「援軍が来れば反乱軍を抑えられる。それまでに王に万が一のことがあっても、ミン家で育った王子が王になるので、むしろ好都合だ」と楽観視する弟たち。あきれた王妃は弟たちを一喝し、王とミン家は今や呉越同舟、援軍と共に出征して王を守れとミン・ムジルに命じる。
一方、反乱軍軍営では敵将イ・チョヌを知り尽くしているイ・ソンゲが戦略を授け、別動隊には敵の本陣にいる王を討つよう命じる。驚く部下に息子である王の命を奪うことを許可する。反乱軍がイ・チョヌ率いる官軍をほぼ全滅させ、別動隊が本陣を狙う。不意を突かれて絶体絶命の王!その時、イ・スクポン率いる援軍が駆けつけ別動隊を制圧。
王はそのまま父イ・ソンゲがいる反乱軍の軍営に乗り込む。イ・ソンゲは敗北を認め、捕らわれた反乱軍の兵士たちの解放を求める。王は捕えた兵士たちを開放し、上大王イ・ソンゲは約束通りに太上王の宮殿に戻ることに。王宮へ帰還する道中、王は義弟ミン・ムジル(ノ・サンボ)が自分に対して不満を持っていることを察し、ミン家をけん制したのは王として正しい政治をするためと語るが、この言葉にますます気分を害するムジル。
■第28話
漢陽に戻ったイ・ソンゲは全ての勢力を失い、慟哭する。それを聞いた王は、父に憧れ、その地位に就きたいと、ずっと思ってきたことこそが、父に指摘された“胸の底にあった権力欲”だったと気づき、王妃ミン氏に弱音を吐き涙を流す。これがきっかけで夫婦の間の溝は埋まるが、ミン氏の実家では、ムジルが王から言われた冷淡な言葉を家族に話し母ソン氏(イ・ウンギョン)は、手元で育てたバンウォンの長男ヤンニョン大君(世子イ・ジェ)が王座に就くまでの辛抱だと落ち着かせる。
その後、チョ・サウィと部下、イ・ソンゲの側近キム内官(イ・チュシク)が反乱を犯した罪で処刑される。反乱鎮圧に貢献した臣下たちと食事会を開いた王は、今なおイ・ソンゲに忠心を抱き、私兵廃止に不満を持つイ・ゴイを自宅に戻るよう告げ、後に家族もろとも庶民の身分に落とす。そして義父ミン・ジェには権力への未練を捨てるよう警告する。
ミン・ジェ(キム・ギュチョル)は家族にこのことを話し、くれぐれも言動を慎むよう忠告するが、娘が王宮入りする際に付き添わせた下女キム氏が王の子を孕んだと報告を受けたソン氏は、下女が男児を出産すれば、後の後継者争いに禍根を残すかもしれないと考える。王の子でないと言わせたいが、キム氏は王の子だと言いはり、ソン氏は彼女を暖房のない部屋に送り、流産させるように仕向ける。その後キム氏は一人で男児を出産する。ソン氏はこれを夫ミン・ジェにも秘密にし、キム氏と赤ん坊を屋敷から粗末な小屋に追い出す。
一方、ハ・リュンから明の皇室で朝鮮の王女を明に嫁がせる計画をしていると聞いた王は、王妃に相談する。夫婦は、明との関係改善としては賛成だが、娘たちを異国の送るのは忍びないと、幼い娘まですぐに婚姻させることにする。そして、長男を連れて近々ミン・ジェの屋敷に行こうと王妃を喜ばせる王。その日、王は中宮殿にとどまる。王妃に苦労を掛けていることを謝り、自分が犯した罪を償うためにも正しい政治を行いたいと伝え、王妃と一夜を過ごす。
上大王宮に来るなという父イ・ソンゲの元へ出向く王。迷惑顔の父に「私もここに来ることが胸をえぐられるように辛いが、これを自分への罰だと思う。どうぞ長生きしてください」と挨拶し、父が快適に暮らせるよう手配する。
そんなある日、王は臣下から巷に流れる噂の報告を受ける。それは「王の血をひく子がある屋敷で育てられている」というもの。しかもそれが王妃の実家ミン・ジェの屋敷と聞き、驚く。これは王妃ミン氏にも報告され、ミン氏はすぐに下女ミン氏を暖かい部屋に移して待遇するよう指示する。
王は王妃にこのことを知っていたのかと問い、王妃も知ったばかりだと答えるが、王は実家を訪ねることを中止する。そして、キム氏と赤ん坊を入宮させ、ミン氏の家門排除に動き出す。
命を受けたハ・リュンは、チョ・ヨンム、イ・スクポンと対策を立てる。外戚が権勢を得て国を乱した漢・成帝時代を例にして、ミン氏家門の本音を聞き出す作戦を立てる。そしてイ・スクポンは王妃の弟ミン・ムジルを酒席に呼び出し、過去の無礼な態度を謝罪する。スクポンの態度の急変を疑うムジルは、兄ミン・ムグに報告し、油断禁物を忠告されるが、ムジルは王がミン氏に特別な配慮を考えており、スクポンがすり寄ってきたと思い込む。
◇BS朝日「太宗イ・バンウォン」番組サイト
2025年4月3日スタート 木・12:00~(2話連続放送)
◇YouTube|予告動画
