NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」第4話あらすじと見どころ:王女の生存を喜ばぬ者たち|全22話

2021年11月20日09時05分 
(2024年02月27日11時31分 更新)
ドラマ
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ピョンガンに王女としての記憶が戻ってくるが、都には王女の生存を喜ばぬ者がいた!NHKBSプレミアムにて日本初放送中のキム・ソヒョン×ナ・イヌ主演「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」、11月21日放送の第4話のネタバレ(なし/あり)のあらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組サイトで予告動画とメインキャストのインタビュー映像など公開している。
※ドラマ本編[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
※20話版を視聴してあらすじ紹介しているので、あらすじや見どころが前後している場合もあること、ご理解ください。



「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」は、三国時代の高句麗(コグリョ)を舞台に、国を守るために戦う王女と純朴な青年の真実の愛の物語。

全30話版のネタバレあらすじや、時代背景や、押さえておくべきキャストについては【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】で詳しく解説している。ドラマの見どころは5つの見どころで詳しく紹介している。

■キャスト相関図
ピョンガン/ヨム・ガジン[カジン]:キム・ソヒョン(声:合田絵利)
オン・ダル[タル]:ナ・イヌ(声:三木眞一郎)
コ・ゴン[コン]:イ・ジフン(声:河西健吾)
へ・モヨン:チェ・ユファ(声:甲斐田裕子)
オン・ヒョプ:カン・ハヌル<特別出演>(声:阪口周平)
 ほか

■第4話あらすじ
ピョンガン/カジンは、かつての乳母コンソン夫人に自分が高句麗(コグリョ)の王女だと聞かされ驚く。そこにコンが現れるが、なんとか追っ手をかわし逃走する。少しずつ記憶が戻ってきたピョンガンは王宮殿に忍び込むと、そこで父である国王と対面する。ピョンガンの顔を見た王は…。一方、オン・ダル/タルは薬草店で店主モヨンの人質となり、ただひたすらピョンガンが戻るのを信じて待っていた。

■以下、第4話ネタバレ
コンソン夫人から自分が王女だと聞いたピョンガン。そこに現れたコ・ゴンと剣を交わす。コンは刺客がピョンガン王女だったと確信し、夫人に他言しないよう命じる。異変に気づいて駆け付けた部下たちには、刺客を決して殺さず連れて来いと命じる。

コンソン夫人に会いに来たウォンピョは、王女に似た宮女を見たかと確認し、知らないと言い張る夫人に、すぐに王宮を出るか、ウォン太子を守るためにウォンピョの手下になるか、選べと言い、夫人は太子を守るためにウォンピョの手下になることを誓う。

モヨンは戻らないピョンガンの代わりに、タルの胸元を斬りつけ、血が全て流れる前に友が戻ることを祈れと言い放つ。立ち去ろうとするモヨンに、「カジンにもしものことがあればこの店を潰してやる」と脅すタル。
少しずつ記憶が戻ってきたピョンガン/カジンは王宮殿に潜入し、父王に出くわす。「なぜ私を見捨てたのですか」と涙ながらに問うが、暴君化した王は亡霊が現れたと兵士たちを呼び寄せる。秘密の抜け道に戻ったピョンガンを乳母コンソン夫人が、生きていてくれたことに感謝すると抱きしめる。王宮を出ようとするピョンガンはかつての師コンに見つかり、王を暗殺しようとした理由を問われるが、ピョンガンはそれを知るために見逃してほしいと頼む。
※ピョンウォン王のモデルは高句麗第25代王・平原王。詳しくは【高句麗第25代・平原王は本当に暴君だったのか?】で紹介。

囚われの身のタルは、ピョンガンのための損失を自分が働いて支払うとモヨンに交渉する。素性も知らないピョンガンを信じて逆さ吊りのままでいたタルに興味を持つモヨン。その頃、8年前惨事のあった伊弗蘭寺に馬を走らせたピョンガンは、月光(ウォルグァン)和尚に会う。和尚はヨン王妃にそっくりなピョンガンに驚く。

王宮では王女の亡霊に怯える王が警備を厳重にする。王女が生きていると知られれば王排除計画が狂うと考えたコ・ウォンピョは、息子コンに王女を見つけ次第すぐに殺害するよう厳命する。王女が生きていることで消奴(ソノ)部のへ・ジウォルも頭を痛めるが、この機に乗じてコ・ウォンピョを失脚させて諸加会議で優位に立てばどうかと、養女モヨンが提案する。そんなモヨンに利用されようとしているのを知らないタルは、長白(チャンベク)薬草店で大活躍の働き。そこにタルを探しに来たプンゲが見つけ連れ戻そうとするが、ピョンガンが戻って来るまで帰れないと呑気なタルに呆れる。

その後、ピョンガンはタルの待つ薬草店へ戻ってくる。「行くところがない」と、疲れ果てたピョンガンをタルは幽霊谷に連れ帰る。村長ウナムに、自分が責任を持つから、と約束し、ピョンガンの暮らす家を整えてやるタル。養母サ氏夫人は不幸の匂いのするピョンガンにベタ惚れのタルを心配する。
※諸加会議(チェカフェウィ):政治を論じる部族長の会議。詳しくは、知っておくべき高句麗と貴族勢力(五部)で。

ピョンガンは月光和尚の言葉を思い出す。和尚が修行から戻ったとき、すでに惨劇は終わっていた。それが、和尚と王妃の仲を疑った王の嫉妬によるもので、何者かの企みで順奴(スンノ)部には逆謀の濡れ衣まで着せられていた。ヨン王妃は、国婚後は王を心から慕っており、王妃の醜聞は全てでたらめ。妻を殺し罪悪感に怯える王は、その後、和尚を探すこともせず、真実から目を背け暴君と化してしまったのだ。自分さえ生まれなければ、父王が嫉妬に狂うこともなかったと、自身の存在を悔やみ、刺客として過ごした呪われた人生を嘆くピョンガンに、和尚は王女として生きる道を探すべきと諭したのだった。

落ち込むピョンガンを肉体労働でこき使い悩む時間も与えないタル。そのおかげでピョンガンは笑顔を取り戻し、村人たちからも歓迎される。何も聞かず、何の見返りも求めずに優しくしてくれるタルに感謝するピョンガン。将軍の命日。村ではご馳走を作って将軍を懐かしむ。ピョンガンはそれが8年前に犠牲になったオン将軍のことで、タルが将軍の息子だと聞き驚く。タルたち順奴部の生き残りは、将軍の墓前で父の遺言を思い出していた。墓前のタルを遠目で見たピョンガンは、8年前の全ての記憶を取り戻し、涙に暮れる。

夜になっても帰ってこないピョンガンを村人たちが探す。そこにモヨンから、テソン山から来た薬草売と同行の女が刺客の似顔絵に似ていると聞いたコンが、兵士を率いて王女を探しに幽霊谷にやってくる。少女ウォルが出くわし、子犬を捜していると機転を利かせるが…。

■見どころ
容易に逃げることができるのに、ピョンガンを信じ、顔つきが変わるまで逆さ吊りで耐えるタル。王に幻覚剤を与えたり、養父を唆して仲間であるコ・ウォンピョの失脚を狙わせたりするヘ・モヨン。彼女は自分と対極にいるタルに興味を持ったようだ。それにしても帰るとにらめっこする無邪気なタルがかわいい。

韓国で放送された全20話版では、ピョンガンが馬を駆って走る様子を鳥瞰する映像が見られる。広大な大地を見下ろすオン将軍の墓。宮廷中心で展開される「朝鮮王朝」が舞台のドラマと桁違いのスケール感が新鮮だ。オン将軍役のカン・ハヌルの存在感たっぷりに差し込まれる回想シーンも効果的。また、幽霊谷でタルに斬りつけようとしたコンが災難に遭うが、(どうなったかはドラマで確認していただくとして)本作はコメディ演技ではなく、こうした劇中での無理のない言動で自然な笑いを誘い、最後まで本格史劇としての重厚さを失わないのも魅力の一つだ。

月光和尚の言葉を思い出すシーンで流れるOST。シンガーソングライターのアン・イェウンが歌う「風が吹いても(바람이 불어와도=パラミプロワド)⇒Youtubeで試聴」だ。アン・イェウンはこぶしの利いた歌い方が特徴で、「逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-」(홍연 紅縁)⇒Youtubeで試聴)や「王になった男」(위화 衛華⇒Youtube試聴)など時代劇に欠かせないアーティストだ。
本作の「風が吹いても」は、「風が吹いても、どんな苦難が近づいて来ようとも、決して一歩も退かない…私にはあなたがいるから」という、今後ピョンウォンが歩く試練の道にもまっすぐに立ち向かっていき、そのそばにはあなたがいるから」というカジンの人生と愛を象徴する楽曲。“あなた”はドラマタイトル通りタルなのか?それとも一筋に王女に恋慕するコンなのか?今後の展開がたのしみだ。

NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」番組サイト
 2021年10月31日 日曜21:00~22:00 日本初放送

kandoratop【作品詳細】【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】