チョン・イル主演「ヘチ 王座への道」7つの見どころ紹介

2022年09月02日13時50分ドラマ
©SBS

BS-TBSで2022年9月5日(月~金曜、ひる12時59分~)スタートするチョン・イル主演の韓国ドラマ「ヘチ 王座への道」の見どころをご紹介しよう。作品公式サイトにて予告動画が視聴できる。



「ヘチ 王座への道」は、王になるはずではなかった王子イ・グムが、正義を追い求める3人の仲間に支えられ、不正のない平等な世を目指す朝鮮王朝第21代王、英祖(ヨンジョ)になるまでの不屈の道のりを描いた友情と信念のストーリー。

主演のチョン・イルといえば、現代ドラマにも多数出演しているが、「美賊イルジメ伝」「太陽を抱く月」「夜警日誌」、そして2021年の「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」など時代劇に多く出演し、“時代劇不敗プリンス”と呼ばれるほど、史劇俳優としての人気が高い。チョン・イル自身も時代劇に対する思い入れが強く、除隊後初の復帰作として現代劇ではなく、この「ヘチ」を選んだのだ(インタビューより)。

では、そんなドラマの見どころを7つに絞って紹介していこう。ちなみにチョン・イルが演じた主人公イ・グムは、後の朝鮮第21代王・英祖となる人物。イ・ビョンフン監督作品の「トンイ」のヒロイン(後の崔淑嬪(チェスクビン))の息子。そして「イ・サン」の主人公であり、新作「赤い袖先」の主人公サン(後の朝鮮第22代王・正祖)の祖父に当たる。「イ・サン」ではイ・スンジェが、「赤い袖先」ではイ・ドクファが演じた王の青年時代をチョン・イルが演じたというわけだ。
※【「ヘチ」を2倍楽しむ】(チョン・イルのおすすめポイントは?)より

見どころ①:すごろく遊びが暗示する未来
母が下働きから王の側室になったという経緯から、王族や重臣たちから蔑まれ、遊び人として生きて来たイ・グム/延礽君(チョン・イル)。そんな彼が、正義感ある役人ハン・ジョンソク(イ・ピルモ扮)と部下のヨジ(コ・アラ/Ara)、そして熱血漢パク・ムンス(クォン・ユル)らと第3話で「人生ゲーム」のような「すごろく遊び」をする。それが仲間たちの夢となり、正義の王を目指すイ・グムの“上がり(ゴール)”となる。ところが振り出しからつまずくグム。仲間たちに支えられ、遠く険しい王座の道にどう挑んでいくのか。英祖を知る史劇ファンなら、こんなにも大変な思いをして王になったのかと、感動ものだ。

見どころ②:華麗なアクション
本作はアクションも見どころの一つ。チョン・イルといえば「美賊イルジメ伝」「太陽を抱く月」「夜警日誌」でも史劇アクションを披露しているが、本作では乗馬から殺陣まで実に品よく華麗なアクションを魅せてくれる。アクションはチョン・イルだけでなく、クォン・ユルや、コ・アラも披露する。特にコ・アラは「歩く人間兵器」の異名を持つ茶母(役所の下働き)だけに格闘シーンも多い。茶母と聞けば「チェオクの剣」でハ・ジウォンのキッレキレのアクションを思い出すが、彼女のアクションはトップクラス。それに比べると少々見劣りはするもの、コ・アラの可愛いアクションもなかなか捨てたモノじゃない。9話で披露する片言の日本語や着物姿でのアクションも見どころの一つ。着物姿になる前にはチャイナドレスでチョン・イルをドギマギさせるのでこちらもお見逃しなく。

見どころ③:爽やかな史劇ロマンス
イ・グムには妻(チェ・スイム扮)がいて、どこかからチョホン(パク・ジヨン)という女性も家に連れ帰る。そしてヨジとも…。こう書くと現代ドラマならドロドロ愛憎劇となるが、イ・グムは王子、側室がいてもいいのだ。何より本作は、「イ・サン」「トンイ」「馬医」を描いたキム・イヨン作家の作品だけに、下世話な恋愛話は書かない。史劇らしいあっさりしたロマンスに仕上がっている。視聴者の中にはもう少しチョン・イルの胸キュンロマンスが見たかったという声も聞こえてきそうだが、イ・グムは早い段階からヨジにアプローチする。ところがとんでもなく恋愛に疎いヨジの反応にお手上げとなる。そんなイ・グムを演じるチョン・イルのふられっぷりが実に爽やかでいい。果たしてイ・グムの想いはヨジに通じるのか?ヨジを演じたコ・アラは恋愛度数の高い「花郎(ファラン) 」のヒロインと務めたが、恋に疎いヒロインをどう演じるのか?



見どころ④:正義が繋いだ友情
イ・グムはすごろくをした仲間たちと“正義”の名のもとに友情を結ぶ。ところがグムは、早くも4話で仲間か異母弟か究極の選択を迫られる。果たしてその時グムはどんな答えを出し、どんな責任を追うのか?ここでイ・グムの人間性が見えてくる。仲間との友情も試される。名家の息子ながらも熱血漢のパク・ムンスとの熱い友情や、敵か味方かわからない町のごろつきダルムンとの関係性も見どころの一つ。パク・ムンス役のクォン・ユルといえば「耳打ち~愛の言葉~」で悪役という新境地を拓き、「ボイス」シリーズ(2~4)で猟奇殺人犯を演じたが、本作ではコミカル演技で笑わせてくれる。一方、ダルムン役のパク・フンの鋭い目つき、ニヒルな魅力は男性が見ても痺れるはず。ちなみにパク・フンは「アルハンブラ宮殿」でヒョンビン相手にゲームの中で何度も何度も殺されるドラマ史上最多の死を経験した俳優。時代劇としては「緑豆の花」「六龍が飛ぶ」に出演している。

見どころ⑥:手ごわい敵
ドラマは敵が悪ければ悪いほど、しぶとければしぶといほど盛り上がる。本作ではチョン・ムンソン扮する密豊君(ミルプングン)ことイ・タンがとんでもなく悪い。その極悪非道ぶりはまるで暴君、燕山君を彷彿とさせる凄さだ。そしてそんな悪い奴と結託する派閥の重臣たちもまたズルい奴らばかり。だが、チョン・イルは、「イ・グムは、敵も含めて様々な人たちに理解を示し、配慮しながら出会いを広げる」とグムを分析したように、敵対していた重臣たちも次々とそんなグムを認めていく。特に、老論派の長であるミン・ジノン(イ・ギョンヨン扮)とグムとの会話は、まさにチョン・イルの話した「現代社会に何かを示唆するようなメッセージ」がたくさん詰まった胸アツものだ(インタビューより)。
※密豊君についてはコチラで詳しく紹介⇒密豊君(ミルプン君)は本当に王座を狙ったのか?ちなみに演じたチョン・ムソンは「賢い医師生活」「黒い太陽」などで全く異なる人物を演じている。

見どころ⑦:作家の遊び心
前述した通り、本作の脚本家は、アジアの宝イ・ビョンフン監督とタッグを組んで次々とメガヒット史劇を生み出したキム・イヨン作家だ。「ヘチ」冒頭の科挙のシーンは「馬医」を思い出し、イ・グム&ヨジ&パク・ムンスの3人は、「イ・サン」の正祖(イ・ソジン扮)&ソンヨン(ハン・ジミン扮)&テス(イ・ジョンス扮)の3人にどこか似ている。そして、王権強化のために強引な手を使った粛宗を、「ヘチ」ではキム・ガプスが息子想いの優しい王として描いているが、これも「トンイ」でチ・ジニが演じた紳士的な粛宗にどこか通じるものを感じる。(実在の粛宗についてはコチラで詳しく紹介⇒息子想いの朝鮮王朝第19代王・粛宗は、政権と王妃を取り換えた強気な王?

作品公式サイト

kandoratop【作品詳細】【「ヘチ」を2倍楽しむ】