NHK「七日の王妃」第9話あらすじと見どころ:兄弟の再会、王と大君の戦いの幕開け

2022年06月04日11時30分ドラマ
Licensed by KBS Media Ltd.
ⓒ 2017 KBS. All rights reserved

韓国ドラマ「七日の王妃」(全20話)はパク・ミニョン×ヨン・ウジン×イ・ドンゴンの切ないラブ史劇!NHKBSプレミアムにて6月5日(日曜午後9時から)放送の第9話のネタバレあり、なしのあらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組公式サイトに予告動画とヨン・ウジンのコメント動画が公開している。
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]



「七日の王妃」は、2人の王に愛されながら、わずか七日でその座を追われた王妃の愛と涙の物語。【「七日の王妃」を2倍楽しむ】には、時代背景や実在の人物紹介、ドラマの見どころ、インタビューなどをまとめて紹介しているので視聴の参考にどうぞ。

■キャスト
チェギョン役:パク・ミニョン
 子役:パク・シウン
イ・ヨク/普城大君(チンソンテグン)役:ヨン・ウジン
 子役:ペク・スンファン
イ・ユン/燕山君(ヨンサングン)役:イ・ドンゴン
 子役:アン・ドンギュ
ソノ役:チャンソン[2PM]
 子役:チェ・ミニョン
 他

■第9話「兄弟の再会」
チェギョンを救うために自ら王宮に姿を現したヨク。内心穏やかではないユンだが、弟の生還を喜んだふりをしてヨクを抱きしめる。ヨクは献上品を盗んだ犯人は重臣の中にいると指摘。ユンはチェギョンを釈放し、ヨクを王子へ復位させる。ヨクは王ユンを倒すためにチェギョンと婚姻し、彼女の父親で王の側近シン・スグンを味方につけたいと考える。一方、チェギョンはヨクとの婚姻を望まぬ父から不吉な予言のことを聞かされる。

※以下、ネタバレ
チェギョンを救うため自ら王宮に姿を現したヨク。臣下たちの手前ヨクを抱き締め生きて戻ってきた弟を歓迎する王ユン。ヨクは自分とチェギョンの汚名をそそいでほしい。本物の盗賊は他にいると、盗まれた献上品の目録を記した巻物を床に広げる。そこには子供の1歳の誕生祝い“トルチャンチ”の品など明らかに私物が混じっていた。王命を利用して民を苦しめ私腹を肥やした者こそが本物の盗賊ではないかとイム・サホンに水を向けるヨク。必ず捜し出して厳罰に処するというしかないイム・サホン。王ユンは、「晋城大君とシン氏の無罪を世間に知らせ、この件で苦しんだシン氏に補償せよ。また晋城大君を詐称した盗賊については都承旨が刑曹と協力して必ず捕らえよ」と王命を下す。
※トルチャンチ(돌잔치):初めての誕生日(満1歳)を祝う伝統行事。詳しくはコチラ

イム・サホンはヨクの話は虚偽であり復讐のために戻ってきたと王に訴える。イム・サホンの紗帽、官服の袖、足元に次々と矢を射る王は犯した罪を復唱させる。臣下たちの前で王の対面を汚したこと、王命に背いてヨクを狙ったこと、そしてヨクを生きて帰らせたことを答えるサホンに、今後は出しゃばらず死んだように生きろと言い放つ王。なおも縋るサホンの腕を王の刀がかすめる。
※紗帽(サモ):官吏たちが官服(クァンボク)着用の際、かぶった帽子。民の婚礼の際に新郎も被った。

大妃はチェギョンのために姿を現したとヨクを叱責する。ヨクはチェギョンのためだけでなく、兄、王ユンに正体を知られこのまま身をひそめると、周りの人に危険が及ぶと判断したからと説明。そしてチェギョンと婚姻すると言い出し、同席したパク・ウォンジョンやミョンヘを驚かせる。「王が最も信頼するシン・スグンの娘と結婚すれば王ユンのけん制から逃れられる」とかつての母の言葉で説得する。大妃が婚姻より確実な方法として密旨に言及したその時、部屋の外に気配を感じたヨクが開けると、そこには王ユンが立っていた。

気まずく立ち去るパク・ウォンジョンたち。ユンはヨクの恩赦と晋城大君としての復位の教旨と祝いの品を渡す。謝意を示して素直に喜ぶふりをするヨクは、暗殺されたときのことを話して王ユンの反応を見る。そして王が立ち去った後、大妃に今後密旨の話をしないようくぎを刺し、時間がかかっても自力で王座を手に入れると約束する。

その夜、兄弟は初めて2人で酒を酌み交わし、互いに腹の探り合いをする。ヨクを殺そうとした犯人を尋ねるユンに、山賊だろうと答えて苦しかった日々のことなどを話すヨク。「むしろ死んだほうが良かったと思ったことはないか」とユンの嫌味に相槌を打つが、自分と大切な人を守れる強い人間になろうと思うようになった心の変化を語ったヨクは、「チェギョンと結婚したい」と申し出る。この言葉に強く動揺するユンはふらつく足元で席を立つ。

アジトに戻ったミョンヘはグァンオたち仲間に、内証でヨクの計画に加担したことへの怒りをぶちまける。ソノは、チェギョンを利用することに反対しながらも「2人は政略結婚にはならないので反対はしない。なぜなら愛し合うようになるので」と、ミョンヘが一番聞きたくない言葉を口にする。

その頃、ヨクは内医院のチェギョンの病室を訪れるがチェギョンは会うことを拒絶する。無理に入ってきたヨクを嘘つき呼ばわりして怒りをぶつけるチェギョン。いちばんの嘘は「お前に会いたくなかった」という一言だというヨクは、会いたかった。ものすごく…と本音を明かし、約束の指輪を返したのは「帰ってくるという約束を、すぐに守るという意味だった」とその訳を話すが、追い返されてしまう。

入れ違いにやってきた王ユンは「大君…」とチェギョンの口から漏れた言葉を聞き逃さなかった。2人で夜の宮庭を散策し「王様に借りができました。王様のお陰で生き延びました」と跪いて感謝するチェギョンを「水臭い」と立たせてほほ笑むユン。だがヨクのことで騙したことについては「余を信じられなかったのか」と寂しさをにじませるチェギョンは「これ以上自分のために他人の人生を狂わせたくなかったから。今後、二度と王様を騙したりしません」と約束する。ご機嫌で居室に戻ったユンは満ち足りた思いで床に就く。

一方チェギョンに拒絶されたヨクは尾行をまいてアジトに戻る。そこにパク・ウォンジョンがいたことに驚くヨク。ウォンジョンは婚礼の間も活動する秘密組織ウロンガクシの陣頭指揮を執るという。彼は大勢の同志も連れてきていた。士禍で家族を失った者たちや奸臣との汚名を着せられた者、より良い国造りを目指す武士たち大勢の前で決意を新たにするヨク。
※士禍(サファ):士(官僚)に対する粛清(弾圧)の事。燕山君は日常的に気に入らない者や政敵を一掃するために2度行っている。(1498年=燕山君4年「戊午士禍」、1503年(燕山君9年)~翌1504年(燕山君10年)「甲子士禍」)。詳しくは【韓ドラコラム】燕山君紹介で。

家に戻ったチェギョンは父の言葉を思い返していた。ヨクが誕生して間もなくシン・スグン一家は先王に招かれた。先王はヨクとチェギョンとの婚姻について言及し、同席した和尚も「2人は互いを守る運命」と予言。そしてこの約束を忘れぬようにとチェギョンの背中に健康と福を祈るお守り『神樹』と刻んだ。不思議なことに病弱だったチェギョンはその後健康に育ったがある日、瀕死の和尚が現れ「先王を信じてはいけない。チェギョンが王室と縁を結ぶと、朝廷と王室に血の争いが起きる」と言い遺したのだった。

チェギョンはこれまでヨクの身に起きた災難が全て自分のせいだったのかと、ショックを受けた。母はチェギョンのせいではないと言いながらも出会ってはいけない縁があると教えた。おそらく和尚を殺害したのは先王だが、先王と和尚の間に何があったのかはシン・スグンにもわからなかった。

その後、ヨクは口笛でチェギョンを呼び出し質店に連れて行く。これまでの嘘や謝るべきことを書き出した帳面を見せる。興味のない素振りをするチェギョンだが、ヨクがどのように命拾いをしたかに話が及ぶと興味津々。そんな彼女に、命を助けてくれたテミョン商団に質店で仕入れた情報を売って、商団はそれを使って両班と取引をすると表の顔を教えるヨク。はずみで彼の体の無残な傷痕を見たチェギョンは、治ったのを確認させてほしいと頼み、服を脱いだヨクの体の傷跡を目をつむって確かめ涙する。そして大きな背中を抱きしめて無事に生きて戻ってくれたことに感謝する。

ヨクの本心を暴くためにチェギョンを間者にすべきと主張する側室チャン・ノクスに、なぜチェギョンなのかと問う王ユン。世間は騙せても恋人の目はごまかせないと「恋心」が理由だと答えるノクスに、再会して間もない2人の間にあるのは恋心や愛ではなく、ただの憐みと罪悪感に過ぎないと言うユンだが…。
※チャン・ノクス:燕山君の実在した三大悪女の1人と呼ばれた側室、張緑水。詳しくはコチラで紹介。

質店からの帰路。ヨクの言葉から仲間がいると勘付いたチェギョンは友人のソノも一緒に活動していると知り驚く。明日にでもソノに会わせて欲しいと頼む。そしてヨクとはもう会わないと別れを告げるチェギョンを、「嫌だ」と抱きしめるヨク。そんな2人の様子をユンが見ていた。

■見どころ
王宮に姿を現したヨクが大臣たちに愛想を振りまくかと思えば、イム・サホンたちの着服を示す巻物を広げて足を使って説明する。また後半ではチェギョンに懺悔のートまで用意する。そんなヨクの姿が、無邪気で快活だった少年ヨクを思い出させる。

またチェギョンの無罪を勝ち取ったあと意気揚々と向かおうとしたのは母大妃の部屋ではなくチェギョンがいる内医院。あきれたイム・サホンに引き留められるも、このことからもヨクの出現がチェギョンを守るためだと見え見えだ。それに怒りながらも大きくなった息子に抱きしめられて感無量の大妃。先王の密書ではなく自らの力で燕山君に挑戦することを決意するヨクが頼もしいが、「密旨のために兄が自分を疑った」という言葉の中にはそれさえなければ王ユンが大好きだった兄のままだったのにと、ヨクの悔しさが感じとれる。

ともあれ愛するシン・スグンを味方に付けるつもりのヨクは、“娘(チェギョン)>妹(王妃)”という図式を思い描いているようだが、忠義の人シン・スグンにはもう一つ“忠心”があるのをヨクは見落としている。果たしてヨクは舅の気持ちを翻意させることができるのか?

心を寄せるヨクがチェギョンと婚姻すると聞いても動じないミョンヘ。ここで初めてチェギョンが「反正」という言葉を使い、自分たちがその主導者となるべきだと叔父のパク・ウォンジョンを煽る。だからこそウォンジョンはウロンガクシのアジトを訪れたのだが、果たしてヨクとウォンジョンの志は合致しているのか?

仏頂面の多いユン。ところがチェギョンを前にすると柔らかな表情に一変する。夜の散策をした際、頭を下げるチェギョンの肩に手を置くが、一瞬チェギョンの頭に添えようとしてためらった王ユンの手をお見逃しなく。

NHK「七日の王妃」番組公式サイト
 2022年4月10日スタート 日21:00~22:00

kandoratop【作品詳細】【「七日の王妃」を2倍楽しむ】