ジュノの演技にもらい泣き必至「赤い袖先」第17話(最終回)あらすじ:サンとドクイムの永遠の愛

2022年06月12日08時00分ドラマ
©2021MBC

ジュノ(2PM)×イ・セヨン主演の韓国時代劇「赤い袖先(原題)」(全17話)がKNTVにて日本初放送!2022年6月11日(土)の第17話(最終回)あらすじと見どころを紹介、予告動画はKNTV番組公式サイトで視聴できる。

以下、詳しいあらすじを知りたくない方は、見どころと※豆知識をご覧になって、あらすじは確認用にどうぞ。



「赤い袖先」は1700年代の朝鮮を舞台に、自分が選択した人生を守ろうとする女官ソン・ドクイムと、愛より国を優先する帝王世孫イ・サンの切ない宮中ロマンスを描く。
【「赤い袖先」を2倍楽しむ】では時代背景や見どころ、韓国での評判、キャストの魅力などまとめて紹介している。
「赤い袖先」と「イ・サン」を比べた以下の記事も参考にされたい。
 ①作品&名前編:ヒロインの名前が違うのはなぜ?
 ②友情編:生涯の友から視聴者を号泣させた友情まで
 ③ロマンス編:ヒロインが側室になるのを拒んだ理由は?

■キャスト主要人物紹介
イ・サン役:ジュノ(子役:イ・ジュウォン)
ソン・ドクイム役:イ・セヨン(子役:イ・ソラ)
ホン・ドンロ役:カン・フン(子役:チェ・ジョンフ)
英祖役:イ・ドクファ
提調尚宮チョ氏役:パク・チヨン
ソ尚宮役:チャン・ヘジン

akaisode©2021MBC■第17話あらすじと豆知識
1786年(正祖10)、サン(ジュノ)とドクイム(イ・セヨン)の間に生まれた長男で世子(次代の王位継承第1位)の文孝世子は麻疹にかかって幼くしてこの世を去る。文孝世子を看取ったサンと恵慶宮(ヘギョングン)(カン・マルグム)、大妃キム氏(チャン・ヒジン)は泣き崩れ、第二子を身ごもっているドクイムは麻疹への感染を防ぐ為、最愛の息子の最期を看取る事が出来ず、息子の逝去を知らせる鐘の音を聞いて倒れてしまう。サンは食事を拒み寝込んでいるドクイムに対して王族を産んだ正一品の嬪として振る舞うべきだと諭し、お腹の子供の為にも強くなって欲しいと気持ちを伝えるが、そんな身分を望んでいた訳ではないと辛く当たるドクイム。
※嬪(正一品):世子を産んだ側室。ドクイムの最終品階は宜嬪(ウィビン)成(ソン)氏。詳しくはサンを愛した王妃と側室たち紹介

悲しみに暮れるドクイムに更なる悲しみが訪れる。親友のヨンヒ(イ・ウンセム)が宮中で働く武官と恋に落ちて、私通した罪で投獄されていたのだ。これを知ってヨンヒに会いに行ったドクイム。ヨンヒは「たとえ死が待っているとしても愛する人の女になりたかった。自分の望んだ通りに生きてみたかった。幸せだった」と語り、ドクイムは泣き崩れる。息子の一件だけでなく、ヨンヒについても法に従うべきと厳しい意見を述べるサンに許しを乞う事が出来ずヨンヒの処刑が決まる。
※私通(サトン):形式上は全員が王と婚姻関係とされた宮女が他の男性と心を通わせる事。発覚すれば死罪となる重い罪とされた。

残されたドクイム、ボギョン(イ・ミンジ)、ギョンヒ(ハ・ユルリ)はいつか必ず4人揃って再会しようと誓い、ドクイムにも微笑みが戻る。

子を失っても王として厳格にいなければならないサンの心に気づいていたドクイムはサンを慰め、二人がまだ世孫と宮女だった頃の思い出を語って微笑む。

体調を崩したサンは看病していたドクイムに昔のように本を読んで欲しいと頼む。「大切な人が亡くなって行くが二人が一緒なら乗り越えられる」と本心を打ち明けたサンを優しく励まし頬に手を伸ばすドクイム。ドクイムの熱に気づいたサンだが、ドクイムは「陛下は強いから大丈夫」と励ますとその場で気を失ってしまう。

数日間目を覚まさず寝込んでいたドクイムに付き添っていたサン。ドクイムが目を覚ますと、そこにサンの姿はなく…。ソ尚宮(チャン・ヘジン)にかつて宮女だった頃のように尚宮様と呼び、サンではなく親友たちを呼んで欲しいと頼む。しかしソ尚宮が呼んだのはサンだった。駆けつけたサンを見たドクイムはソ尚宮を責め、サンは寂しそうな表情を見せる。

「親友たちの顔を見てから逝きたい」というドクイム。「もしも宮女のままにしていたら、こんなことにはならなかったか」というサンに、「もしも来世で私を見かけてもどうか見なかったふりをして通り過ぎて欲しい、恨んでいるわけではないが、来世では自分が望んだ通りに生きてみたい」と伝える。サンは「私のことを少しも愛していなかったのか」と今まで一度もドクイムの口から聞いた事がなかった自分への気持ちを尋ねる。ドクイムは「わからないのですか、嫌いならとっくに遠くに逃げていた、そばに残ったのは私の選択」と言いながらもとうとう最後まで「愛している」と伝える事なく息を引き取ってしまう。

ドクイムの死後、世継ぎの為に揀択が行われ、ドクイムに似ている娘が集められたが、サンはそれに怒り、結局選んだのはドクイムに似ていないスビン パク(綏嬪朴)氏だった。一部始終を見守っていたソ尚宮は、ドクイムに似ていないスビンが選ばれ、なぜか嬉しかったと涙する。
※揀択(カンテク):王の側室を公募で選ぶ儀式。※スビン パク(綏嬪朴)氏:(1770年5月8日生~1822年12月26日没)。正祖の側室で第23代王・純祖の生母。

その後、サンは彼女を思い出さないように王としての務めに励み、後に太平聖代と呼ばれる平和で混乱の無い時代を築く。

50歳を目前にしたサンは、訓練中の腕利きの兵士がドクイムの甥だと知ると、心の中に閉じ込めてきたドクイムへの気持ちを振り返り、提調尚宮となったギョンヒからドクイムの遺品を受け取る。箱から出てくる思い出の品々に過去を懐かしみながら涙を流すサン。

時が過ぎ、病に倒れたサンは目を閉じてドクイムを思い浮かべてそのまま夢を見始める。二人が幸せに過ごした頃の夢。ドクイムの膝を枕にうたた寝していたサンに便殿に戻るよう説得するドクイム。それが夢だと気づいたサンはドクイムを失った悲しみが蘇り、便殿に戻る代わりにドクイムを強く抱きしめる。そして、二度とその手を離さないと誓い、ドクイムに愛してほしいと頼む。ようやく解き放たれた二人は思い出の庭で口づけを交わし見つめ合い微笑んでいた…。



■見どころ
大きな代償を払いながらもサンのそばに居る事を決意したドクイム。最終回では二人が心穏やかに暮らす姿を待ち望む視聴者が多かったと思うが、むしろ真逆の展開に驚かされた。最愛の息子を病で失いながらも、王としてのサンの理解者であり続けようとしたドクイムが遂にサンへの愛を口にする事なくこの世を去るという衝撃の展開がかなり早い段階で描かれ、冒頭からもらい泣き必至の場面が続く。

今回も、宮で暮らす女性たちが置かれていた不条理な状況がフォーカスされた。兄が流刑先で亡くなったと聞いても弔問に行く事も喪服を着る事も許されず、閉じ込められていると語り、ドクイムの訃報に静かに涙する大妃キム氏、自分の望んだ通り、愛されてみて幸せだったと振り返りながらも処刑されてしまうヨンヒとそれを受け入れるしかない仲間たち、ドクイムの死後、彼女に似た側室が選ばれなかった事に安堵して涙するソ尚宮など印象的な場面が多く登場する。中でもドクイムが最後に口にした「来世で会っても見なかったふりをして欲しい、来世では自分の望んだ通りに生きてみたい」という言葉はショッキングかなりショッキングなセリフだ。

前回、親友たちとの会話でこんなセリフが登場した。「たとえ彼を本当に愛していたとしても絶対に気づかせない。それが彼を苦しめられる最大の方法だ」。ドクイムが生涯サンへの愛を口にしなかったのは、愛を貫く為には自分を犠牲にしなければならなかった当時の社会やその象徴であるサンへの最大限の強がりであり、痛み返しだったのだろう。

一方、ドクイムを一途に想い続けていながらも、王という立場が邪魔をして最後までドクイムと本当に心を通わせる事が出来なかったサンも、今回は涙するシーンが非常に多く胸を打たれた。提調尚宮となったギョンヒとの対面シーンでは、ボギョンも病死したと聞き「お互い一人だ」と慰めてやろうとするサンに、「あの世でドクイムたちが待っていてくれるから一人ではない」と堂々と言い返すギョンヒ。またしても友情に負けたサンが「ドクイムは自分の者だ」と怒りをぶつけ、友の“強がりな愛”を教えてやろうとするギョンヒの言葉を、ほかの者から聞きたくないと遮る。そんなところにもドクイムへのサンの深い愛が見て取れる。

クライマックスのシーンでは病に倒れたサンが静かに目を閉じ、前回登場した悪夢で目を覚ますシーンに繋がる。様々な解釈が出来るシーンだが、セリフから読み解くと天命を全うしようとしているサンの意識の中と考えてよさそうだ。執務に戻るべきだ(=よき王としてもっと生きるべきだ)というドクイムの言葉に一度は従おうとするサン。ドクイムを失った時の悲しみを思い出して涙で顔をくしゃくしゃにしながらドクイムの元に戻り「二度と離さない、頼むから愛してくれ」と微笑むシーンも涙腺を刺激するシーンだ。

愛を貫く為に自分の望む生き方を諦めるしかなかったドクイム、愛を貫く為に自由を奪うしかなかったサン。現世のしがらみから解き放たれて、花が咲き乱れる思い出の庭で口づけて微笑み合う二人の姿は美しく、視聴者が最も願っていた展開だが、生きている間にそれが出来なかったという複雑な余韻も残す名場面だ。時代に翻弄された二人が最後にただ愛し合う男女として結ばれる場面で幕を閉じた本作は韓国で17.4%(全国)の最高視聴率を記録した。

余談ではあるが、最終回では平和な時代を築き上げたサンの治世を称えるストーリーテラーとしてドラマ「イ・サン」でサンの祖父である英祖に扮した名優イ・スンジェが特別出演した事でも話題になった。

■KNTV「赤い袖先(原題)」
2022年4月16日スタート 土20:00-22:30 ※2話連続、日本初放送
 (再放送)金11:30-14:00 ※2話連続
話数/クレジット:全17話/©2021MBC

KNTV「赤い袖先(原題)」番組公式サイト
2022年4月16日スタート 土20:00-22:30 2話連続
 (再放送)金11:30-14:00 ※2話連続
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