初回から感動&号泣…死者の想いに寄り添う韓国ドラマ2選!

2023年01月06日21時20分ドラマ

naviconでは1000本以上の韓国ドラマを視聴、紹介しているが、今回紹介するのは死者に寄り添い、その願いをかなえる「百人力執事~願い、かなえます」と「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」の心温まる2作。それぞれPrime VideoとNetflixで独占配信中の作品だ。
【navicon・韓ドラ一覧】(1179件/2023年1月6日現在)

「百人力執事~願い、かなえます」(全16話)
【百人力執事~願い、かなえます】(全16話)韓国ドラマ紹介Prime Videoにて2022年10月19日より独占配信開始死者と話ができる葬儀ディレクターのペク・ドンジュと便利屋従業員キム執事が、力を合わせて故人の願いを叶える相互共助ロマンス。昨年2022年10月からPrime Videoで独占配信されたばかりの新作。

▼主人公
死者と話ができるドンジュを「恋のスケッチ~応答せよ1988~」で大ブレイクしたヘリ(Girl's Day)、キム執事を「潜入弁護人~Class of Lies~」で印象的な演技で魅せたU-KISSのジュンことイ・ジュニョン(イ・ジュンヨン)が演じる。

▼物語
葬儀会社に就職したドンジュ(ヘリ)は、自分が死者と話せる不思議な力に気づき、怯える。叔父である神父から21人の故人の願いをかなえればその力が消えると聞き、葬儀ディレクター(納棺師)として故人の願いをかなえていく。そんな中、1件100ウォンから依頼者の執事となって奮闘する便利屋「百人力(イルダンペク)」従業員キム執事(ジュン)と最悪の出会いをするが、やがて親しくなり、彼の協力も得て故人の願いを叶えていくが…。

▼見どころ
主人公の職業である葬儀ディレクターは、映画『おくりびと』でも主人公が転職した納棺師という仕事。映画では不浄だと差別を受ける場面があったが、本作もそうした場面が度々出てくる。元カレに振られたのもこれが原因。別れ話の依頼を受けてドンジュに伝えるのがキム執事(ジュン)。だがドンジュはだんだんとこの仕事の大切さを知り、そんなドンジュにキム執事も惹かれていく。

故人役で有名俳優たちが登場するのも見どころ。特に第1話・2話でアン・ネサン扮するタクシー運転手のエピソードは、「初回から泣いた!」という声が多く聞かれた。また、故人の願いをかなえるために奮闘するドンジュを、表情豊かに演じるヘリの演技にも高く評価された。

生死を扱う中で相手を赦し、自分自身も赦すテーマに毎回泣かされるが、悲しいだけではない。ドジュとキム執事とのロマンスにはキュンとさせられ、ドンジュの叔父でもある神父(オ・デファン)とキム執事の叔父である便利屋社長(イ・ギュハン)の愉快な叔父たちのケミストリーのお陰で笑いもたっぷり。

故人ごとに1つのヒューマンドラマとして楽しめるが、全体を通してある少年を死なせた真犯人探しや終盤ではハラハラドキドキのサスペンスタッチも味わえる。そしてなぜ、ドンジュに不思議な力が備わったのか、なぜ21人なのか、なぜキム執事なのか、最終回で明かされる真実には涙腺決壊必至となる感動作だ。願いをかなえた故人があの世に旅立つシーンは「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」で死神(イ・ドンウク)が死者をお見送りするシーンを髣髴とさせる。

【「百人力執事」を2倍楽しむ】ではドラマ各話のネタバレあらすじと見どころなどまとめている。



「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」(全10話)
ムーブNetflix オリジナルシリーズ『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』独占配信中

アスペルガー症候群の主人公が遺品を整理して故人の思いを遺族に届ける感動ストーリー。韓国の遺品整理士であるキム・セビョルのノンフィクションエッセイ『去った後に残されたものたち』が原作のヒューマンドラマだ。

▼主人公
アスペルガー症候群の青年ハン・グル(タン・ジュンサン)を演じるのは、「愛の不時着」で最年少の北朝鮮兵士・クム役を演じ、「ラケット少年団」で主人公ヘガンを演じたタン・ジュンサン。グルの後見人として登場するサングを「シグナル」で一躍脚光を浴びたイ・ジェフンが演じる。

▼物語
ハン・グル(タン・ジュンサン)は父ハン・ジョンウ(チ・ジニ)が営む遺品整理会社で働いている。ガラクタに見えるようなものでも、故人が残したものから、故人がどんな人生を歩んできたのか、真摯に向き合うジョンウの教え通りに人生最後のお引越しである、遺品整理をする。ところが、ある日突然、父ジョンウが急死してしまう。父の死後、グルの後見人としてやってきたのは、地下格闘家で前科持ちののサング(イ・ジェフン)。サングはなぜかグルの父ジョンウを憎んでいる様子。グルはそんな厄介なサングと共に遺品整理会社を継続し、亡くなった人々が生前に伝え切れなかった思いを残された遺族に伝えていくのだが…。

▼見どころ
グルを温かく見守り父ジョンウが第1話で死亡するという衝撃の展開。父の死を受け入れられないまま、父が遺言したチンピラ風のサング(イ・ジェフン)という後見人と暮らすことになる。やる気のないサングを連れて遺品整理の仕事を再会するグルの仕事に向き合う姿勢は父の生前と何も変わらない。「私はハン・グル、遺品整理士です。あなたの最後の引っ越しを始めます」という作業開始の言葉が合図。アスペルガー症候群で、抜群の記憶力と細かいことにも気がつくグルだからこそ読み取れる故人のこれまでの人生を紐解いていき、時にはウジのわいた紙幣に託された母の愛や、正当防衛に見せかけた殺人事件の謎解きなど、故人の想いや恨みなども紐解いていく。グルとジョンウとの関係が少しずつ近づいていく様子が、時にコミカルに時に感動的に描かれるのも本作の見どころ。

本作も、故人ごとに1つのヒューマンドラマとして感動、感涙しきりだが、終盤で明かされるグルの出生やサングと亡きハン・ジョンウとの関係などが明らかになる「遠足に行く日」のエピソードを通じて家族の絆と愛に号泣させられる。演じたイ・ジェフン自身が、本作のシナリオを読みながらずっと涙を流していたという。配信開始当時、視聴者からも「開始15分で泣いた」「これは名作間違いない」「一気見しようと思ったけど、もったいないからゆっくり見る」など感動の声がSNSを賑わせた。今もない、シリーズ化を望む声が多い。

また、「ナビレラ-それでも蝶は舞う-」のホン・スンヒがグルに好意を持ち、サングの見張り役として登場するほか、「還魂」「還魂パート2」主演のイ・ジェウクがイ・ジェフンの弟分として出演する。ほかにも違法格闘場が「ヴィンチェンツォ」のクムガプラザだったり、「保健教師アン・ウニョン」を彷彿とさせる小物使い等、Netflixドラマの小ネタが劇中に織り込むなど、ニクイ演出もネトフリファンを楽しませてくれる。

【各話のあらすじ・関連記事】

今回紹介した2作。「百人力執事」は納棺師、「ムーブ・トゥ・ヘブン」は遺品整理のお仕事と、共に死者に寄り添う物語だが、両作品ラストで描かれる最後のお仕事にも共通点がある。ぜひ2作を続けてみてほしい。

明日から始まる1月7日(土)~9日(日)の3連休にイッキ見されてはいかがだろうか。


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