ネットでイッキ見できる【ホテルが舞台の韓国ドラマ】5選とロケ地紹介

2023年09月02日16時00分ドラマ
夏休みに韓国ドラマをイッキ見!

とびきり豪華なホテルから怪しいホテルまで、主人公達がホテリエ(ホテルマン、ホテルウーマン)のネットで視聴できる韓国ドラマ5作と、ドラマの舞台となったホテル、配信サイトを紹介しよう。
※以下、作品タイトルクリックで、もっと詳しい紹介画面に。配信先は2023年9月2日情報。視聴の際にはご確認を。



■王道のラブコメ:「キング・ザ・ランド」(全16話)


▼放送、配信:2023年・JTBC、Netflix
笑顔を軽蔑するキングホテルの本部長で財閥3世ク・ウォン(ジュノ)と、最優秀ホテリエで“スマイルクイーン”ことチョン・サラン(ユナ)が、ホテリエたちの夢であるVVIPラウンジ“キング・ザ・ランド”で明るく笑える日を作っていくラブコメ。
(出演:2PMイ・ジュノ、少女時代イム・ユナ、アン・セハ、コ・ウォニ、キム・ガウン)

キングザランド320Netflix シリーズ「キング・ザ・ランド」独占配信中▼見どころ
「赤い袖先」で高い評価を得たジュノと、「ビッグマウス」の熱演が光ったユナとの共演とあって放送前から日本でも大注目!

ジュノの登場はヘリコプター。しかもパラシュートで隣のビルに誤着という斜め上を行く登場だ。

近頃の韓国ドラマは主人公たちが恋愛そっちのけで仕事をする。ユナも客からのどんなお願いやクレームにも対応するが、歴代級のツンデレ御曹司ジュノは違う。ユナのピンチとなればヘリで出動して救出し、ユナにちょっかいを出せばアラブの王子だって容赦しない。物語の展開からジュノが仕事ができるのはわかるが、ユナが配属されたVVIPラウンジに入り浸るLOVE先行型。スプリンクラーキス(8話)やプールキス(10話)、お姫様抱っこキス(11話)と甘々だ。とうとう2人にリアル熱愛説も出たほど。

視聴率もうなぎ登りでNetflixでも非英語圏ドラマ1位の常連となった。

だが本作はロマンスだけではない。ジュノはホテリエ達を守るために異母姉と覇権争いをするし、行方不明となった母親も捜さなきゃいけない。ところが12話に来て何やらロマンスに黄信号がともった。果たしてジュノは山積した問題を解決できるのか?
終盤のジュノは仕事に恋に、母の一件と忙しくなりそうだ。
●各話のネタバレあらすじや見どころ、視聴率などは【「キング・ザ・ランド」を2倍楽しむ】で。

▼舞台となったホテルは?
画像:パルナスホテル済州(楽天トラベルより)画像:パルナスホテル済州(楽天トラベルより)「キングホテル」の外観は「パークハイアット ソウル」(住所:ソウル江南区テヘラン路606ソウル)。他にも「パルナスホテル済州」(住所:済州島西帰浦市中文観光路72番キル100)や「朝鮮パレスソウル江南ラグジュアリーコレクションホテル」(住所:ソウル特別市 江南区 テヘラン路 231)など複数のホテルでロケしている。


■ファンタジーロマンス:「生まれ変わってもよろしく」(全12話)


▼放送、配信:2023年・tvN、Netflix
前世の記憶を持ったまま生まれ変わりを繰り返すバン・ジウム(シン・ヘソン)と、彼女と出会うことを運命づけられているホテル戦略企画専務ムン・ソハ(アン・ボヒョン)とのラブストーリー。同名の人気ウェブ漫画が原作。
(出演:シン・ヘソン、アン・ボヒョン、アン・ドング、ハ・ユンギョン)

生まれ変わってもNetflix シリーズ「生まれ変わってもよろしく独占配信中▼見どころ
「哲仁王后 俺がクイーン!?」で“人間ビタミン”“ロコ(ロマンチックコメディ)女子”“視聴率クイーン”な様々な異名をとったシン・ヘソンが、前世の記憶を残しながら国籍、性別、年齢が違う転生を繰り返し、1000年分の経験値を内在的な能力(内功=내공(ネゴン)として持っている不思議な宿命を背負うヒロインを演じる。シン・ヘソンはジウム役を自分史上初の前髪下ろしで最後の“ファンタジードラマ”と覚悟して挑んだ。

一方「梨泰院クラス」の敵役でブレイクしたアン・ボヒョンは、初恋の少女(前世のジウム)を事故で失ったトラウマを持つ青年ソハ役。「軍検事ドーベルマン」での筋骨隆々の腐れ検事とは全く違う、年下男子をキュートに演じている。本作のために8キロ減量したという彼は「梨泰院」クラスの時よりも幼く見える(制作発表会レポより)。

物語は2人のロマンスを通して、過去の交通事故の真相とジウムが前世の記憶を持ちながら転生を繰り返す謎を明かしていく。原作とは異なるエンディングに不満の声も聞かれたが、主役2人の演技を絶賛する声が殺到!過去の因縁に捕らわれずに前向きに生きること、周りの人を愛することの大切さを教えてくれる爽やかな作品と好評を得た。

2番手カップルの「ウ・ヨンウは天才弁護士」のハ・ユンギョンと「その年、私たちは」アン・ドングのピュアな演技も評判を呼んだ。
●各話のネタバレあらすじや見どころ、視聴率などは【「カーテンコール」を2倍楽しむ】で。

▼舞台となったホテルは?
画像:スイスグランドホテルソウルより画像:スイスグランドホテルソウルより「MIホテル」の舞台となったのは「スイスグランドホテルソウル」。もっともホテル内部としてはロビーやプールくらいで、ソハたちの執務室(バックヤード)が中心。他はソウルの観光スポットである清渓川沿いや市内、マッチブ(おいしい店)やおしゃれカフェ、ソハのマンションなどで撮影された。(住所:ソウル特別市西大門区延煕路353)


■ヒューマン詐欺劇:「カーテンコール:木は立って死ぬ」(全16話)


▼放送、配信:2022年・ KBS2、Prime Video
戦争で生き別れた家族との再会を夢見てきた年老いたホテルの総帥グムスン(コ・ドゥシム)の余命が3ケ月とわかり、秘書が無名の舞台俳優(カン・ハヌル)に北朝鮮から来た孫に成りすますよう依頼したことから始まる前代未聞の詐欺劇。
(出演:カン・ハヌル、ハ・ジウォン、コ・ドゥシム、クォン・サンウ)

カーテンコール©2022 KBS▼見どころ
グムスンの孫たちにも正体を隠して家族として財閥一家と一緒に暮らす舞台俳優。孫として誠心誠意グムスンに尽くす中で、何度もバレそうになりハラハラドキドキさせられる。実の孫たちが彼を疑いながらも、その心根の優しさに次第に変わっていく姿に納得。

本作は派手な演出や物語にドンデン返しもなく、地味ともいえる作品。昨今の刺激的な韓国ドラマに慣れている方には、物足りないと感じるかもしれない。だがその優しい物語が往年の韓国ドラマを思わせ「素敵な作品」「何度も見たくなるドラマになりそうです」などの声がSNSにあふれた。

本作の見どころはずばりキャストだ。主人公グムスンの若い頃をハ・ジウォンが演じ、その夫をカン・ハヌル。90代になったグムスンはコ・ドゥシムが、偽の孫息子をカン・ハヌルが二役で演じる。2人は「椿の花咲く頃」で母子の役を演じていただけに本作でのケミ(相性)も抜群。またハ・ジウォンもグムスンの若い頃と、孫娘の二役を演じており、何ともややこしいキャスティング。だが名優たちの好演で複雑なキャスティングもきちんと交通整理してくれる。

他にも北朝鮮がドラマの本作には、あの「愛の不時着」に出演したチェ・デフン、ファンウ・スルヘ、キム・ヨンミンらが主要キャストを務め、カン・ハヌル扮する舞台俳優の台詞に「(「愛の不時着」の主演)ヒョンビンじゃあるまいし」など「愛の不時着」をオマージュした遊び心も満載(キャスト紹介)。

▼舞台となったホテルは?
画像:パラダイスホテル 釜山インスタグラムより画像:パラダイスホテル 釜山インスタグラムよりドラマの「楽園ホテル」は、韓国初のアートテインメントリゾートとしてパク・ソジュンがCMに出演している「パラダイスホテル」の「釜山海雲台(ヘウンデ)」が舞台。韓国リアリティ番組「脱出おひとり島」の“天国島”もこのホテル(ソウル)。ホテルのいたるところにトップアーティストの作品が展示されており、カン・ハヌルが8話「私たちの美しい未来」イベントのプロモーションをしたのが写真の巨大椅子の前。ちなみに特別出演したクォン・サンウが長期宿泊したスイートホテルは1泊200万円らしい。(住所:釜山広域市 海雲台区 海雲台海辺路 296)


■幽霊だらけのホテルの物語:「ホテルデルーナ~月明りの恋人~」(全16話)


▼放送、配信:2019年・tvN、U-NEXT・Netflix
エリートホテリエのク・チャンソン(ヨ・ジング)が、とある事情から幽霊だけが宿泊できるホテルデルーナの支配人となり、1300年に渡りホテルに住み続けている美しいが気難しい社長チョン・マンウォル(IU)とホテルを運営していく“ホロマンス”(ホラー×ロマンス)、ファンタジーラブロマンス。
(出演:IU、ヨ・ジング、P.O(Block B)、カン・ミナ(gugudan))

ホテルデルーナ(C) STUDIO DRAGON CORPORATION▼見どころ
金遣いが粗く風変りなヒロインを歌手・俳優のIU(イ・ジウン)がキュートに演じている。ヒロインは一度着た服は二度と着ない主義とあって、IUの毎回のファッションにも注目が集まった。「マイ・ディア・ミスター」で俳優としてIUを知った方には、あまりの違いに驚くはず。

一方、幽霊が苦手だが自信に満ちたホテリエを子役出身で“演技モンスター”と呼ばれるヨ・ジングが、スーツ姿も凛々しく演じる。

幽霊が次々と出てきてホラーチックな映像も多いが、CGを駆使した映像は幻想的で美しい。またIUとヨ・ジングのコミカルな掛け合いや控えめロマンスが微笑ましい。

ヒロインが1300年も生き続けてホテルを運営している謎解きがドラマの主軸となっているが、同時に宿泊客の幽霊たちが死んだ理由や、ホテルスタッフたちの過去が次々と明かされていくと後半は号泣必至!演技派ベテラン勢に加えて、フロントマン役のP.O(Block B)、インターン職員役のカン・ミナ(gugudan)がフレッシュな演技で魅せてくれる。

またカメオ(特別ゲスト)も超豪華!ヨ・ジングの父親役を演じたオ・ジホ、「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」でIUと共演したイ・ジュンギ、「プロデューサー」でIUと共演し、「太陽を抱く月」でヨ・ジングが子役と務めたキム・スヒョンら大物俳優が続々登場し、視聴者は大興奮。彼らがどこで出るかはドラマで確かめよう。

視聴率も12.0%を叩き出し、同年のtvNで最高の数字を記録した。またOSTも素晴らしく、IUの自作曲「Happy Ending」も劇中流れるが、残念ながら同曲は未発売。気になる方はこちらもドラマで確認しよう。
●各話のあらすじは場面写真と一緒にこちらで一覧している【各話のあらすじ】で。

画像:konestより画像:konestより▼舞台となったホテルは?
「ホテルデルーナ」の舞台も「パラダイスホテル」。但しこちらは仁川国際空港近くにある「仁川」(住所:仁川広域市 中区 雲西洞 2874)。
しかしドラマの中ではこのホテルは生きている人には小さな洋館にしか見えないのだ。その洋館は木浦にあるかつては日本領事館の建物。現在は「木浦近代歴史館」として地域の近代歴史を学ぶ場所として開放されている。(住所:全羅南道木浦市栄山路29番キル6)


最後に紹介するのは“元祖ホテルドラマ”ともいえる作品だ。

■社会派ロマンス:「ホテリアー」(全20話)


▼放送、配信:2001年・MBC、U-NEXT
華やかなホテルの舞台裏で繰り広げられる買収劇やホテルで働く人々“ホテリアー”らを描いた社会派ロマンティックドラマ。主人公は実在する米国在住の韓国系M&A専門家がモデル。
(出演:ペ・ヨンジュン、ソン・ユナ、キム・スンウ、ソン・ヘギョ)

ホテリアー©2001 MBC▼見どころ
「冬のソナタ」で一大韓流ブームを巻き起こしたペ・ヨンジュンが、ニヒルな企業買収を目論む実業家で抜群の存在感を発揮した作品。茶髪ロン毛にマフラーのチュンサンより、黒髪短髪のビジネススーツのドンヒョクの方が好きというファンも多い。

見どころはホテル買収を目論むペ・ヨンジュン扮するシン・ドンヒョクとホテルの総支配人ハン・テジュン(キム・スンウ)とのホテル買収を巡る攻防戦。大人の男の静かなる会話はしびれるほどカッコいい!

2人はロマンスでもソ・ジニョン(ソン・ユナ)を巡って対決する。ペ・ヨンジュンがソン・ユナ相手にエレベーターの中で「僕を見て。僕の声だけを聞いて」と熱い告白や熱烈なキスシーンは世の中の女性陣のハートをわしづかみにした(11話)。

本作はラスベガスロケから始まり、ペ・ヨンジュンの登場も「キング・ザ・ランド」のジュノと同じくヘリコプター(2話)だ。もっともパラシュートは担がず、屈強なボディーガードを従えてヘリからおりる。

その後ほとんどのシーンが高級ホテルの中。ホテルのバー・カサブランカでグラスを傾け、VIP専用のアストンハウスでダンス!。当時の韓国ドラマはまだ泥臭さが残っていたが、本作は20年経った今見てもすべてが美しくおしゃれで視聴者を非日常の世界へといざなってくれる、まさに“元祖ホテルドラマ”ともいえる作品だ。
●各話のあらすじや見どころなどは【「ホテリアー」を2倍楽しむ】で。

▼舞台となったホテルは?
画像:ソウルナビより画像:ソウルナビより「ソウルホテル」として登場するのは、当時カジノのあるホテルとしても有名だった「シェラトン・グランデ・ウォーカーヒルホテル・ソウル」(現:グランドウォーカーヒルソウル)。漢江を見渡せる好立地で、ドンヒョクが滞在したのはサファイアヴィラ2617と2618号室の2室。バー・カサブランカは撮影後レストラン・バー「シロッコ」として営業。撮影は4か月にわたり、ウォーカーヒルホテルのホテリエ達も1か月を過ぎるとキム・スンウが歩いていると「総支配人、おはようございます」と挨拶したそうだ。20年以上も経ってずいぶん変わったようだが、ダンスを踊ったアストンハウスは現在も当時のまま。(住所:ソウル特別市広津区ウォーカーヒル路177)


ほかにもホテルのドラマは以下のような作品もお勧めだ。気になる作品はタイトルクリックで作品詳細ページにジャンプする。

「ウララ・カップル」:U-NEXT
「サメ~愛の黙示録~」:U-NEXT
「ホテルキング」:U-NEXT、Lemino

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