2PMジュノ「赤い袖先」(全27話)第1-2話:ちびっ子サンと見習いドギムの運命の出会い(ネタバレ、豆知識、画像)

2023年10月04日10時00分ドラマ
©2021MBC

時代劇の新たなるキング、ジュノ(2PM)が朝鮮王朝の名君イ・サンを演じてアジア中に空前の“袖先”シンドロームを巻き起こしたラブ史劇「赤い袖先」(全27話版)BSフジで10月5日から放送の第1話、第2話のあらすじと見どころ、豆知識など紹介。日本公式サイトとYoutubeで日本版トレーラーが公開中だ。

以下【「赤い袖先」を2倍楽しむ】で紹介した全17話版で紹介したネタバレあらすじを編集したので、あらすじや見どころが前後することもあります。視聴後に訂正します。ネタバレが気になる方は【2倍楽しむ】にネタバレなしも用意しています。



■キャスト押さえておくべきキャストと登場人物13名を紹介
イ・サン役:イ・ジュノ(2PM)
ソン・ドギム役:イ・セヨン
ホン・ドクノ役:カン・フン
英祖役:イ・ドクファ
提調尚宮チョ氏役:パク・ジヨン
ソ尚宮役:チャン・ヘジン
 ほか

【第1話あらすじと豆知識
幼い頃から東宮の宮女として仕えるドギム(イ・ソラ/子役)は得意の話術で周りの宮女達に小説を読み聞かせて目標の100両を目指してお金を貯めていた。

※ドギムが読み聞かせた本:『薔花紅蓮伝』韓国における古典怪談のひとつ。

英祖の側室・暎嬪(ヨンビン)李氏が逝去し、宮中が悲しみに暮れる中、小説に没頭していたドギム達を呼び出した提調尚宮チョ氏はドギムの勇気と知的な言動を気に入って暎嬪李氏のもとへ夜中に一人で弔問に行くよう命じる。

※提調尚宮:宮女の中で側妻を除き最高位。女官全体を統括する。詳しくは【朝鮮王朝豆知識】「◆宮女の身分(内命婦)」参照

その頃、祖母である暎嬪李氏の訃報を聞いたイ・サンは過去に祖母に対してひどい言葉を浴びせた事を後悔して内緒で東宮を抜け出して暎嬪李氏の弔問に向かう。

※暎嬪(ヨンビン)李氏:(1696年7月18日生~1764年7月26日没)。英祖がもっとも寵愛した側室。1男6女をもうけた。

弔問へ行く途中、森で迷ったドギムとサンは偶然出会う。サンは身分を隠して暎嬪李氏が安置されている屋敷に忍び込み、父の死について心無い言葉を言い放ったきり会えずに別れを迎えた事を涙して詫びる。ドギムが優しく励まし涙を拭うが、英祖の突然の弔問にサンは慌てて屋敷から逃げ出す。残されたドギムは英祖に見つかる。暎嬪李氏の事を思い浮かべた英祖は、ドギムに暎嬪李氏との思い出を語り始め、純粋で実直なドギムを気に入り、「綺麗な字を書ける宮女になりたい」というドギムに暎嬪李氏が直接書いた『女範』という書物を贈る。

※ドギムの身分・センガクシ:女官見習い。中でもドギムは至密(チミル)センガクシ。至密とは国王と王妃が移住する区域のことで、宮中の奥深い場所の意。 ※正五品:側室外の女官の最高位。詳細は【朝鮮王朝豆知識】「◆宮女の身分(内命婦)」参照 ※サンが成りすました身分・陪童(ペドン):小間使い。

務めを終えたドギムは他の宮女達と共に暎嬪李氏の葬列を見守るが、提調尚宮の助言「宮女として最後まで王宮に残るには王の女になるしかない」の真意を掴めずにいた。

■見どころ
幼いドギムはなぜ100両もののお金を貯めているのか?提調尚宮がドギムの勇気と知的な言動を認めることになるきっかけは、『ローマの休日』の「真実の口」のような箱。ドギムが何をしたのかお見逃しなく。

一方、祖父・英祖から祖母に会わせてもらえなかったイ・サン。その理由は暎嬪李氏が思悼世子(サドセジャ=荘献世子)(罪人とされ英祖の命で米びつに閉じ込められ餓死させられた世子)の生母であり、サンの祖母と認めると罪人の子孫として王位継承に支障が出る事を危惧した為だ。また、英祖がドギムに語った「宮女の袖が赤いのは王の女である証だ」は、まさに本作のタイトルの意味を物語っている。ここで英祖が与えた書物『女範』を記憶しておこう。
※特別出演:ドギムが読んだ怪談の中で地方官の役を演じたのはハ・ソクジン。暎嬪李氏役はナム・ギエ。

赤い袖先©2021MBC【第2話あらすじと豆知識
「母親が卑しい身分だ」という一節の為に、当時禁書とされていた『史記』を密かに隠し持っていたサン。仕える主が居なくなったら宮女は王宮から追い出されると聞いたドギム。矢先にその事を利用してサンを廃位に陥れようとする勢力の会話を聞いてしまい、慌てて東宮の書庫に向かって該当するページを破く。

これが英祖の怒りを買ったサンのピンチを救うのだが、サンに問われたドンノは、自分が破いたと嘘をついてしまう。それまでドンノを疎ましく思っていたサンは、このことでドンノに感謝して信頼を寄せるようになる。

サンはドギムを探して欲しいと母・惠嬪(ヘビン)洪(ホン)氏に頼むが、祖母の弔問に行った事が明らかになるとドギムにも危険が及ぶと説得され、ドギムを探すのを諦める。ところが、宮女の行列を見るとついドギムを探して駆け寄ってしまう…。

その後、一度もサンとは会う事もなく大人になったドギム(イ・セヨン)はどこかに向かって駆けていくが、森で足を滑らせ、斜面を滑り降りた先にいたサン(ジュノ)と鉢合わせしてしまう…。

都の周辺に虎が出没し、日に日に犠牲者が増えていく中、サンは直接調査に乗り出す。そんな折、斜面で足を踏み外して滑り落ちてきたドクイムがサンを巻き添えにして池に落ちてしまう。サンの顔も見られぬまま命乞いをするドクイムは反省文を書くように命じられ、軽罰で済んだと喜ぶ。

お金を貯める為に『大学衍義補』の書写を頼まれたドクイムは自らの仕事場である東宮の書庫で書写を進めるが、行き詰まってしまう。そんな時に同じ本を使ってドンロと書筵をしていたサンの講義の内容を聞いて書写を進める。

※『大学衍義補』:中国の明の時代にまとめられた民生の安定と国家財政のあり方を説いた講義録。※書筵(ソヨン):王族の教育係である兼司書が行う講義。

ある日、「罪人の子は王にはなれない」という矢文を受け取ったサンは警戒して書庫にいたドクイムに怪しい人を見なかったかと尋ねる。咄嗟に兼司書のホン・ドンロと騙ったサンが本当は世孫だと知らないドクイムは、お金で情報を得ようとする傲慢なサンの態度に腹を立て、銭を投げ返す。

※兼司書(キョムサソ):王世子に四書を教える官職。

■見どころ
ドラマ「トンイ」のヒロインとしてもよく知られている英祖の母・淑嬪(スッピン)崔(チェ)氏は宮中に水を運ぶムスリ(雑仕女)出身と知られており、本作でも英祖はその事にコンプレックスを感じているように描かれている。
大人になったサンとドギムの出会いはロマンチックなシーンとして描かれると思いきや、動揺して何度もサンを水中に沈めてしまうドギムがコミカルに描かれている。

虎退治ではサン(ジュノ)の勇ましい姿も見られる。古くから虎が多く生息した朝鮮は「虎の国」とも呼ばれたほどで、時代劇でも「ホジュン~伝説の心医」(9話)「ホン・チョンギ」(3話)など、時に恐ろしい生き物として、時に神の使いとしてたびたび登場する。


BSフジ「赤い袖先」番組サイト
 2023年10月5日スタート 月-金10:00-11:00
公式サイト
トレーラー

kandoratop【作品詳細】【「赤い袖先」を2倍楽しむ】